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【交流戦】2021.5.25 オリックス・バファローズ

先発投手はまさかの

緊急事態宣言下の大阪。無観客試合としてさわかみ関西独立リーグ選抜とオリックス・バファローズとの試合が行われた。

10時15分に選手が集合、大西宏明監督、橋本大祐コーチ、桜井広大コーチから一言。そしてアップが始まった。

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(「自分の人生変えると思ってしっかりアピールしていきましょう」と選手に檄を飛ばした桜井コーチ)

アップが終わり、ベンチに貼られたメンバー表を見て選手たちがざわついている。

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オリックス・バファローズの先発投手の欄に「平野佳寿」とある。
オリックスのクローザーでもあり、メジャーリーガーだった選手だ。

この日、1番でスタメンが決まっており、対戦機会が確定していた堺シュライクス・大橋諒介は「開き直って、押されないように打ちたい」と気合いを入れた。

同じく3番でスタメンの和歌山ファイティングバーズ・深谷力も「何とかバットに当てていきたい」と、対戦に胸を膨らませていた。

特別な思い入れ

神戸三田ブレイバーズの來間孔志朗は、アップを終え弁当を食べていた。昨年から何度も選抜入りを果たし、好成績を残している來間だが、オリックスに思い入れがあった。

「子供の時、オリックスが地元の宮古島でキャンプをやってて、よくそれを見に行ってました。『サインくださーい!』とか言って坂口智隆選手から『練習中やからあとで!』って言われたのを覚えてます」

沖縄出身の來間にとって、プロ野球と触れる数少ない機会がオリックスのキャンプ。小学生の時には空港で選手たちを出迎え、花束の贈呈も行ったことがあるという。当時の捕手だった日高剛選手にバッティングも教わった。

そんな「憧れ」のオリックスと巡り巡って対戦することになった來間。「名前だけでも覚えてほしいですね」とアピールを誓った。

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(9回に登板、無失点に抑えた來間)

2年ぶりのNPB戦

6回裏、神戸三田ブレイバーズの工宜(坂本工宜)がマウンドに上がった。

2019年まで巨人に在籍。
今季途中ブレイバーズに所属が決定し、5月9日に初登板を果たした。

それ以来のマウンドが、オリックス相手となった。

あっさり二死を取った後、四球と死球でピンチを作ったが、次の打者をショートゴロに打ち取って無失点に抑えた。

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「前回より腕をしっかり振って投げられました。(NPB相手の登板については)気合いも入りました。投球の内容として空振りや三振を取れればもっといいかなと思いました」

今後も続く試合。「一試合一試合を大事に投げていきたい」と改めて抱負を語った。

実戦登板2試合目、調整も途上だと思われるが、NPB復帰に向けてさらに調子を上げていきたい。

試合の結果は

試合は10回まで行う特別ルールが採用された。

1回、平野佳寿相手に大橋は三振。2番の神戸三田ブレイバーズ・柏木寿志はショートゴロ。あっさり終わるかというところで深谷がセンター前に打球を弾き返した。盗塁も成功させた。

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先発の和歌山ファイティングバーズ・西垣彰太は、登板前「胸を借りるつもりで行きます」と語っていたが、3回を無失点の好投を見せた。直球は最速141キロ。緩急をうまく使いランナーを出しても安心して見られた。

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2回には左の海田智行相手に06ブルズ・高山健太がセンター前に弾き返す。今季高い出塁率を誇り、対左打率.455をマークする高山が持ち味を見せた。

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6回には大橋の二塁打を足掛かりに深谷がタイムリーヒットをセンター前に放つ。

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6回以降は工宜、西村太陽、大津直希、來間と、神戸三田ブレイバーズの投手陣が無失点でリレー。

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(西村太陽と大津直希)

9回にも深谷のヒットを足掛かりに同点のチャンスを作るが追いつけず。
10回も同点のランナーを出すも、あと一本が出ず追いつくことができなかった。

3安打1打点1盗塁と大活躍を見せた深谷は「(平野との対戦は)しっかりボールを捉えることができた。1打席目で打てたのでその後はだいぶ楽に打つことができた」と振り返った。

選抜に常に選ばれるようになった昨年以降、継続してNPBの選手相手にヒットを放っているが、初対戦、見たこともないボールに対応するポイントとしては「早い真っすぐに合わせて対応する」ということだそうだ。

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(そんな話をしていたら大西監督に「4打数で3安打か、まだまだやぞ!」と高いレベルでの檄を飛ばされた深谷。写真はタイムリーヒットの時)

「ここ数試合ファイティングバーズが勝てていないので、今日打てたことでいい流れを持っていきたいです。まずは優勝を目指していきたいです」

大西監督の振り返り

「こうして(交流戦)をやって、いろいろ言うけど、個々の課題について継続して続けられてないかな。そこをしっかりやっていかないといけない。チームに持ち帰ってそれで終わりじゃなくて続けていかないと力にならない。」

試合後大西監督は選手を集めて言った。

「確かに今日投げた投手は一軍で実績もある選手たちだけど、理由はともかく現状二軍にいる選手。だから、今日投げた投手たちも打てるようならないといけない」

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おそらくオリックスファン、パ・リーグをよく見ている人であればこの試合の継投に驚いたかもしれない。しかしこのメンバーがいるにもかかわらず、1軍には別のメンバーがいる。NPBに求められるのは「1軍で活躍できる選手」なのだ。

ミーティング後、高山に話を聞いた。
「NPBに行くのはもちろん、入って1軍で活躍できるようにならないといけない。もっと打てるようにがんばります」と言い、球場を後にした。

ユニフォーム

この試合からさわかみ関西独立リーグ選抜が着用するユニフォームと帽子が新しいものとなった。

デザインはイワヰマサタカさん。週刊ベースボールなどでユニフォーム関連のコーナーを受け持つ「ユニフォームのスペシャリスト」。堺シュライクスのユニフォームやロゴもイワヰさんのデザインだ。

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(モデル、松本聡と深谷力)

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(モデル、堺シュライクス・藤田青空)

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(なんか照れますね、といち早くユニフォームに袖を通していた大津)

脇にはえんじ、赤、青、緑と各球団のチームカラーが入っている。(隠れているが、リーグカラーのオレンジもユニフォームの裾の方に入っている)これに気づいた選手たちも「いいですね!選抜チームのユニフォームって感じがします!」とテンションが上がっていた。

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ユニフォームをデザインしたイワヰさんは「プロ野球のユニフォームは、ファンの憧れるカッコイイ存在であって欲しい。と言う想いでデザインしました」とコメント。

「このユニフォームを着て試合に出ること」を目標にすることを選手たちに期待したい。現状緊急事態宣言下ののため、交流戦も無観客試合が続いているが、いつの日か試合を見に来れる環境になったら、このユニフォームにもぜひ注目してほしい。

(取材:SAZZY)

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