こんな時は、徳富蘆花。
そう、今は、季節の変わり目・・・
キッチンが半書斎になってしまったテーブルの上には、お気に入りの本20冊と、これから読もうと思う本が約10冊あります。
そのお気に入りの本の中には、徳富蘆花の「自然と人生」があります。なので、いつでも手に取って読めるんですね。
普通、読書という行為を「がっつりお食事」に例えると、この本は高級ワインをちょっと口にするような、ほんの1ページの部分読みだけでも、心が満たされます。
去年、暑い夏から秋に替わろうとしていた時は、こんな記事を書いて・・
素敵なご縁があった時にも、こんな記事を書かせて頂きました。
今日また、ふと手に取りたくなって開いてみたら・・・
三月節句
陽暦の節句、桃は咲かねど、春雲日を籠めて、空気は酒よりも濃やかなり。
逗子の村を過ぐれば、梅花の白きは己に過ぎむとし、椿は花葉よりも多く、ぼてぼてと早落ち初めぬ。
綿弓鳴り、鶏鳴き、悠々として春村に満つ。
田の水もやや温みて、雑草青み、七色の脂浮める土の水を吸い水を吐く音ぴちぴちと、土も復活の満足をつぶやくに似たり。
麥緑ますます濃やかに、菜の花も咲き初め、田の畔の野茨もぞくぞく芽の吐きぬ。
昨日の暖雨に、箱根足柄雪解けて、富士も麓より上4合あたりまで白衣を脱ぎぬ。(三月三日)
生命(いのち)を感じる、春の姿や、春のしぐさって・・・
なぜか体温が感じられて・・・うっとりしてしまいます・・・
拙い文章を読んで頂いて、ありがとうございました。 できればいつか、各国・各地域の地理を中心とした歴史をわかりやすく「絵本」に表現したい!と思ってます。皆さんのご支援は、絵本のステキな1ページとなるでしょう。ありがとうございます♡