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読書感想文「自然をこんなふうにみてごらん 宮澤賢治のことば」

ふふふっ、本って、不思議なもので・・・

一気に読みたい本もあれば、じっくり読んで読み終わらせたくない本もありますよね?! なんかずっと机の上に置いておいて、ちょこっとちょこっと読みたいと思う本。

タイトルの本がまさしくそれで、まだ途中なんですけどね。

読み切れてない感想文も、いいかも?!と思って、メモ代わりに一旦まとめておきます。


そもそも嫌いだった(笑)、宮澤賢治さんに対して、岩手県旅行をきっかけに読み出した別冊宝島編集部編の「読んでおきたいベスト集!宮澤賢治」を読んだ時に、「え???!!!」と思ったのが、以下の一節でした。

わたしたちは、氷砂糖を
ほしいくらい持たないでも、
きれいにすきとおった風をたべ、
桃いろのうつくしい朝の日光を
のむことができます。

「注文の多い料理店」から


なにこれ???
風をたべて、朝日をのむ・・・の???

すごい・・・・きれい・・・なんで、こんな表現ができるの???


この内容が「自然をこんなふうにみてごらん」の最後の章「思いを写す、こころスケッチ」の中の「こころの食べものーおはなしstory」に、著者である溝口たまみさんが取り上げていたのです。

宮澤賢治のおはなしは、たとえどれほど空想的に感じられても、完全なるファンタジーではありません。自然のなかで感じたことを、その通りに書いただけなのだと、賢治が自分でくり返し述べているのです。(略)

作者自らも「わけがわからない」という賢治のお話を、どう味わうかは読者の自由です。(略)

賢治は自らのおはなしが読者のこころを満たし、やがてみんなが、自然から食べ物を受けとったり、祝福を感じられたりするよう、祈りを込めていました。

「自然をこんなふうにみてごらん 宮澤賢治のことば」から


なるほど、これだったんだ!!!

なんか時代的に、政治利用された(?)「雨ニモマケズ・・・」の宮沢賢治ではなくて・・・

キラキラの自然を見て、少年のようにはしゃいでいる「石っこ、けんさん」だったんですね。


ということもあって、宮澤賢治さんの、ひとつひとつの言葉に・・・

それも自然に関するひとつひとつの細かい表現に、一気に関心がいってしまい・・・
現在この本が、読み進めることができない、貴重な本になってしまった訳です。

はい、今後もじっくり読ませていただきます。


またそれとは別に、映画「銀河鉄道の父」を紹介して、一緒にハマった友人から、先日賢治さんの弟さんのお孫さんに当たる方の講演のYouTubeが送られてきたんですね。


ここでも「賢治さんは、とても面白い人だったと祖父が言ってました。」と紹介しながら、講演が始まってました。

例えば、宮澤賢治といえば以下の写真ですが、これは思索に浸っているのではなくて・・・実は、大好きなベートーベンの真似をして撮ったそうです。


まねっこ、けんさん。


ベートーベンさん


お茶目だったんですね。とっても(笑)


その他には、この本のエピローグで、賢治さん初恋の相手のお話や・・
講演では、賢治さんの身長や血液型なども紹介されてました。


今日あたり、夢の中にでも、出てきてくれないかな・・・
そしていっぱい、お話がしたいな・・・

いしっこ、まねっこ、けんさんっ♪






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