ここ韓国の公募展で優秀賞を頂いた時の、歴史エッセイのテーマは「朝鮮戦争」でした。そこから興味を持ち始めて、紐解いていくと「第二次世界大戦」に至り、次にあの泥沼の「支那事変(日中戦争)」まで調べることになってしまったのです。
そこに手を付けるのには、躊躇しました。
まるで、底なし沼に自分から入っていくようなことだったからです。
しかし「台湾」を調べていくと、日中戦争中の中国には二つの顔である「国民党」と「共産党」があったことや、その二つの党が争った「国共内戦」と、日本を相手に一つになった「国共合作」を繰り返していたことがわかりました。
結局「共産党」は、現在の「中華人民共和国(中国)」となり、「国民党」は「中華民国(台湾)」なのです。
(以下、台湾Ⅰの手記からの引用をします。)
学校で教えられてきたとしても、知識のかけらもない頭には、この課題は新鮮でした。
ちょっと軽く、引用してみます。
孫文は「中国」でも「台湾」でも、国父と言われていますね。
蒋介石が「国民党」、毛沢東が「共産党」として中国大陸内で争います。
ポイントは、それぞれの背後に「アメリカ・イギリス」と、「ソ連」が支援していたということです。
面白いことにこの両党は、日本軍との戦いの時に「アメリカ」と「ソ連」からの援助を受けているんですね。
共通の敵である日本の敗戦によって、また両党争います。
日本軍と戦って疲れてしまった「国民党」が敗北して「島(台湾)」へ行き、勝った「共産党」が「大陸」に残ります。
そして、これらを通して一番興味深いところが、ここ・・・
終戦の2年前から既に「カイロ会談」で、アメリカ・イギリスと蒋介石が日本から「台湾」を接収する準備をしていたというのです。
その他にも・・・
終戦の半年前には、イギリス・アメリカ・ソ連で・・・
①日本の敗戦
②中国・・・共産党=大陸、国民党=島(台湾)
③朝鮮半島・・・38度線で南(韓国)はアメリカ、北(北朝鮮)はソ連が分割占領
と、決めていたというではないですか?!
結局、大きく分けて「アメリカ」の自由主義・資本主義と、「ソ連」の共産主義の戦いの現場が、この東洋になったということになりますよね。
まさしく、西欧列強たちは内部分裂を誘導して統治する「分割統治」を上手にこなした結果であり、その手法にまんまと引っかかってしまったアジア諸国だといえるのではないでしょうか。
実際にこれらを、日本と韓国の若者たちを中心に共有させて頂きました。
皆さん、とても感慨深く受け止めておられました。
最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました!