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「日本人が知らないー真実の世界史ー」を読んで。

副島隆彦著

先日、日本から戻ってきた同僚が買ってきた一冊!

あぁ・・・今日、一気読みしてしまった。(←もったいない感)

明日もう一度まとめてみようと思うが、読み終わったばかりのこの熱い想いを、一旦綴ってみよう。


そもそも、ある作家の「民族問題」という本にも引用されていた、ベネディクト・アンダーソン著の「幻想(日本語訳=想像)の共同体」という本が、前から気になっていたのだが、その大著(と、副島氏は表現している)をわかりやすく引用していたので、思わずハマってしまった。



またわたしは、この時、新興国民がいかにして、なぜ、自ら、ずっと昔からあるものと想像するのか、これについて明快な説明をこれまでしていいことにも気が付いた。「そしてこうしてみれば」多くの学問的著作においてマキアヴェリ的ペテン、あるいはブルジョワ的空想、あるいは冷厳な歴史的事実として登場することが、実は最も奥深く、もっと興味深いものだということもわかってきた。「むかしむかしからある」と考えることは、歴史のある時点における「新しさ」の必然的結果だったのだ。ナショナリズムという意識のあり方が、私が考えてきた、それまでとは根本的に変わってしまった。(ベネディクト・アンダーソン著「想像の共同体」から)


ここ数年、私の中でどうしても気になるのが「民族国民国家」などの枠組みだ。

それをここでは、「1820年代以降の国民主義思想に特徴的な、先祖返りの空想」であるといっている。


国民主義思想、国民国家(ネイション・ステイト)・・・

これらの歴史も、実は200年にも満たないようだ。


ベネディクト・アンダーソンは、何を言いたかったか。それは、民族とか、国民とか、国民国家とか、人種とか言うが、どの民族も人種も、実際には長い歴史の中で混血して、混ざり合っている。大まかに、なんとなくしか民族の違いは区別がつかない。あとは言語と文化の違い程度だ。だから、「わが民族は、古い古い歴史のある優秀な民族だ」と、強がりを言う人々のほとんどはバカだということだ。(副島隆彦著「日本人が知らない真実の世界史」から)


だいぶ、毒舌ではあるが・・・・(笑)

言い切ってしまっているところが、面白い!!

その他、大変興味深い内容が満載だった。


関心のある方には、お薦めです~♪




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