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この国はどこへ行くのか

 今年(2024)7月3日より、新紙幣が発行される。それを伝えるニュースで、「これが最後の紙の紙幣になるかもわからない」と言っているのを聞いた。
 ちょっと待て。
 キャッシュレス化で現金を持ち歩かない状況になってはいるが、紙の紙幣や硬貨をなくしていいのか。電波でつながっている電子マネーは、障害が起きたら使えなくなる。災害大国の我が国で、紙幣をなくすことができるのだろうか。それを簡単にニュースで報道してもいいのだろうか。
 災害が起き、「紙幣がなくなる」(とは言ってなかったけど)と言う人は、携帯が使えなくなった経験はないのだろうか。

 梅雨入りとなり、今年も水害が各地で起きる。日本の地形では、水害が起きて当たり前なうえに、近年の異常気象で熱帯のスコールのような雨が降る。水を蓄える水田もどんどんなくなっていく。そんな被害をうけたときに、電子マネーがどれだけ役に立つのだろう。
 役に立つのは現金だ。
 そんなことを考える人間はいないのだろうか。
 水田をどんどん減らし、アメリカから米を輸入すればいいという人々が日本を支配しているから、日本の将来なんてどうでもいいのだろう。食糧不足の地球において、自国の食糧自給率なんてどうでもいいのだろう。米不足でタイ米を食べた記憶はもうなくなったのか。


 東京では、都知事選に何十人もが立候補する。そんなのを認めていいのか。東京を、日本の将来を考えて立候補している人物はいるのか。
 都知事選という東京のローカルニュースが全国放送でじゃんじゃん流れるのは、東京が日本の首都だからだ。
 首都東京が機能不能となったら日本はどうなるのか。
 関東大震災や富士山噴火は必ず起きる。何十年後か何百年後かはわからないし、今この瞬間に起きるかもわからない。とにかく起きることは確実だ。そのための対策は、どうなっているのだろう。
 まず第一に、首都機能を東京から分散しなければならない。そんなことが一時話題になったが、今はどうなっているのだろう。東京に大災害が起きたときに対応できるのだろうか。
 そんなことを主張する立候補者はいるのか。

 今の総理大臣が役に立たない。
 マイナンバーカードを使えばすぐにできる給付金はなかなか出さないが、増税はあっという間に決まる。こんなことをしていたら、自民党の支持率はどんどん下がる。
 それがわかっているのに、自民党内部からの苦情が出ない。
 それぞれが国民の代表として出ている国会議員は、自分の意見を言わないのか。このままでは次の選挙で落選する。どうぞ総理大臣様、辞職してください。そう言う議員はいないのか(若手しか苦情を言わない)。
 野党は野党で、こんな政権交代のチャンスに何もできない。ブツブツ文句を言うだけ。国会でも、尻切れトンボの追求しかできない。野党の支持率もまったく上がらない。
 与党にも野党にも、元国家公務員や弁護士の国会議員はたくさんいる。日本の最高頭脳だ。弁舌鋭いはずの日本の頭脳が長時間考えて、これか。
 このままではだめだと、私でも考えられることだから、日本の将来を真剣に考えている人もいるだろうが、それが言えない。自分の意見をおさえこまれたままでいいのか。
 逆境に立ち向かい、国家全体のことを考え発言する国会議員はいないのか。

 与野党ともに政党給付金を本気で廃止する気はないだろう。お手本にしたイギリスでは、与党ではなく、野党に、野党交付金というものがある。二大政党になるための補助金だ。政党が金儲けするための給付金ではない。本気で廃止する気がないからなかなか決まらない。

 我々国民は、ステルス増税でどんどん金を取られ、高齢者はあからさまに介護保険料が増やされる。どこまでばかにされるのだろう。
 議員があてにならないのなら、国民が文句を言おう。発言しよう。
 指をくわえて見ているだけでは何も変わらない。
 そして選挙があれば、選挙に行こう。
 この国の進路を真剣に考えよう。

 


 一昨日、ケータイが通じなくなった。ノートを見ようとすると、「接続されていません」。えっ、と思い空を見るとあやしい雲が流れている。天気予報を見ようとしても「接続されていません」。うわっ、どうしよう。電車の時刻も見られない。どうなっているかとニュースを見ようとしても「接続されていません」。パニックになりそうだ。
 その後、なにごともなかったようにケータイはネットに接続したけど、ネットがなければなにもできない自分自身がいた。
 ネットのない生活を知っている自分ですらこうなのだから、生まれたときからスマホやタブレットに囲まれて、それしか知らずに育った子どもたちは、大災害が起きたときにどうなるのだろう。
 そんなことも特に考えなければならないのが、この国だろう。



教育現場を知らない役人が教育方針を決めていく国、

 
過去の失敗をそのままにしておく国、

 

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