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怒濤の参院選を終えて~一人の小さな手

 銃弾では世の中は変わらない。
 小さな1票1票の積み重ねで世の中は変わる。
 一人の小さな手と手をあわせれば何かできる、きっとできる。

 2022年7月10日(日)、第26回参議院議員通常選挙。
 自民党の圧勝という結果ではあるが、新しい一歩も生まれた。ほんの小さな一歩から新しいものは生まれてくる。
 今回の選挙では、聞いたこともないような政党がいっぱい出てきた。NHK党やれいわ新撰組だけでなく、ごぼうの党、参政党、新党くにもりなど。まさに怒濤の選挙となった。
 アントニオ猪木のスポーツ平和党ができた頃のような状況だった。

 1989年の第15回参議院議員選挙は税金等、二院クラブ、サラリーマン新党など40政党が候補を立てた。
 猪木の選挙では、新日本プロレスで猪木の弟子だった、現石川県知事、元文部科学大臣の馳浩が猪木の応援演説をして、政治にかかわりはじめた。
 それらの政党は今は影も形もない。

 今回の選挙でも、ほとんどの新政党が消えていった。

 選挙前に、それぞれどんな政党かといろいろ調べていた。そこで、参政党の武田邦彦元中部大学総合工学研究所特任教授のインタビューを見つけた。

 YouTubeでは、街頭演説、立会演説、インタビューと続く。

 家で一人で酒を飲んでいるとわびしいから、歓楽街へ行って飲むんです。家で飲むと500円なのに、そこに行くと1万くらい取られるんです。腹が立つので、世界の論文を調べました。男性に対する女性の効果を調べると、女性が隣に1時間いたら、男性の寿命が15分伸びるのです。1万円は15分の代金なのです。

立会演説会5’10→5’16

 こんな演説をしていた。これじゃ選挙の演説ではないから当選できないけど、聴衆を集める効果はある。また、人と人とのつながりを考えさせられる。
 一人じゃ何も変わらないけど、女性が隣にいるだけで、何か変わる。

 人とのつながりについては、インタビューでも応えている。

 街頭演説がこんなにいいものとは知らなかった。まさに人間対人間で、人と会いながら、顔を見ながらやっていくと、じゃんじゃん元気になっていく。人間ってそういうもんでしょう。

インタビュー8’44→18’30

 昨年入院していたという武田邦彦が元気をもらったのは聴衆から。選挙に期待する人々からエネルギーをもらった。
 一人一人のエネルギーが武田教授を元気にした。

 人を変えるのは人であり、銃弾ではない。社会を変えるのも人のエネルギー。私自身を変えてくれるのも人のエネルギー。若い力からエネルギーをもらう。若い女の生き血がほしい。ドラキュラみたいだ。
 若い子からはたくさんのエネルギーがあふれている。それに触れると自分も元気になる。
 もう世の中が嫌になったという若い人も、自分で気がついていないだけで、キラキラとエネルギーがほとばしっているのが周りからは見える。病院のベッドに横になっている若い人も、同じように寝ている老人とは違うエネルギーがある。それがうらやましい。いくら健康であっても、若さには勝てない。


 「一人の小さな手/何もできないけど」という歌詞が有名だけど、高石友也は「一人じゃ見られない/遠くは見られない/でもみんなの力でなら/きっとできる/その日が来る」と歌う。

 だから若者よ、命を大切に。社会を変えていこう。
 たとえ光が小さくても、小さな光が集まれば大きな光となる。明日を信じて、また歩いていこう。

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