真面目に仕事なんか、してらんない。
「舐めたオヤジだ。」
そう思われるだろう。
でも最近、特にそう思うのだ。
20代、30代のころは、
良い言い方をすれば「仕事に対して一途」だった。
でも、今振り返ってみたら無謀だった。
家に帰っても、
休日に家にいても、
家族と一緒にいても、
心のどこかで、
休み明けの仕事をどうやって進めようか?
どうやったら資料の質をアップすることができるか?
そんなことばかり考えていた。
他の誰よりも仕事で成果を挙げたくて、
残業・休日出勤あたりまえだった。
確かにそれなりに成果は挙げられた。
でも、知らず知らずのうちに心はすり減っていた。
「心身」という言葉がある。精神と身体のことだ。
昔の人はこの熟語を良く考えたものだと思う。
肉体的な「身」だけでなく、「心」という字も入っている。
「心」も伴わなければ、健康ではない事を思い知った。
やっかいなのは、心は、一度壊れるとなかなか元に戻らないようなのだ。
以前と同じ自分には戻れないのだ。
回復したと思っても、明らかに、心を擦り減らしきった前と後では違う。
眠れなくなった。
夜に寝ても、夜中に何度も目が覚める。
そのくせ、日中は、極度の睡魔に襲われる。
たちが悪い。
ここまですり減らして取り組んできた「仕事」って何だろう。
第一線で働けるのも、あと、せいぜい10年だ。
踏ん張って、これ以上すり減らして戦った先に、何があるのだろうか?
そんなことを考えるようになった。
子どもの頃や若い頃、テレビで活躍していた憧れの人達。
はては、自分と同じような世代の人達。
最近、そんな人たちが、空へ旅立つニュースが増えた。
「真面目に仕事なんか、してらんない。」
自己啓発本や、挫折を重ねて成功を収めた人の物語。
若い頃はキラキラした目で読み漁った。
その「いわゆる」成功者達と、今の自分の年齢は、ほぼ近くなった。
どうも、私は「成功者」とは違うようだ。
自分のために生きたい。
残りの人生どれだけあるかわからない。
仕事だけに掛ける人生は、もうやめたい。
幸いにも、まだ俺はそこそこ動ける。
心がしんどい時が結構あるけど。
まだ動ける。
大好きなジュビロ磐田や静岡SSUボニータの時間を大事にしたい。
まだ行ったことが無い所に行ってみたい。
今日はさすがに疲れたな。
疲れ切った。
〆
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