2023 J2 第12節「ジュビロ磐田vs徳島ヴォルティス」超主観的振り返り|Daydream Believer
今季のゴール裏のジュビロサポーターは、第5節の清水戦・静岡ダービーを除けば、ドローや敗戦でも試合終了後にはチャントを歌い、選手を鼓舞して送り出していました。
しかし今日ばかりは違いました。
ゴール裏やスタンドのジュビロサポーターは、選手にブーイングを浴びせました。
2023年4月29日、J2リーグ第12節。ジュビロ磐田はホームヤマハスタジアムに徳島ヴォルティスを迎え撃ちましたが2-3で敗戦。
ヤマハスタジアムで観戦してきました。
スコアだけみれば僅差ですが、今季最も内容が悪かったと言わざるを得ません。これまで鼓舞し続けたジュビロサポーターもその試合内容に対するブーイングだったのでしょう。
スターティングメンバー
最も恐れていましたが、大津祐樹がベンチから外れました。前節アウェイ金沢戦で負傷して前半で交代しましたのでその影響でしょう。替わりにスタメン入りしたのは藤川虎太朗。ルヴァンカップではトップに入っていたので万一大津が抜けた場合はコタかなと思っていたので予想通りでした。
サブに古川陽介が入ったのは個人的には嬉しかったです。徳島にはかつて静岡学園時代に共に戦った同期の玄理吾選手がスタメンでしたので、マッチアップが見られるかも?と大いに期待しました。
前半2分の悲劇
今季のジュビロの最大の課題
残念ながらこの試合でまたも繰り返してしまいました。
それも前半2分。
試合開始早々にコーナーキックを与えてしまった時点で嫌な予感はしたんですが、またもその予感が的中(泣)。
森海渡選手にニアに入られて頭でスラしたボールは枠の中へ。
このセットプレー実は2本目。その1本目も低い弾道でニアに走られています。
DAZN解説だった成岡翔さんもこの失点前に指摘してるんですが、前節金沢戦でのコーナーキックの失点もニアに入られているんですよね。完全に狙われていたのでしょう。
改めて金沢戦のコーナーキックを振り返ると同じような形で失点していることが判ります。
この対策について自分の言葉でなかなか論じられないのが歯がゆいのですが、ジュビロの首脳陣や選手も判っているはず。それでもなお相手に狙われいいように失点してしまうのが本当に残念でならないですね。
横内監督も試合後にこのように語っています。
スタンドで観ていた私は「まだ試合は始まったばかり」と自分には言い聞かせるものの、さすがに何度も繰り返されるセットプレーの失点に、少なからずテンションが下がってしまったのが正直な気持ちでした。
振り返れば、開始2分でこの試合は決したのかもしれません。
前半はジュビロは得点できずに終えてしまいます。文面でしか判りませんが、横内監督も試合後に苦しい心境を語っています。
選手の心境にも影響与えていた可能性を否定しませんでした。選手、サポーター含めやはりショッキングな失点でした。
This is 柿谷曜一朗
徳島ヴォルティスには、元日本代表の柿谷曜一朗選手がいます。
もう私が言うまでもありません。
個人技に優れたスーパープレイヤーです。敵ながら戦えることを楽しみにしていました。
前半20分、ボックス左サイドでボールを受けた柿谷選手は、鈴木海音と松原后を難なく交わして右足一閃。ジュビロのゴールに突き刺さりました。
これバックスタンドで観ていた私のちょうど目の前で繰り広げられたプレーのだったんですが、思わず唸ってしまいました。
そんな言葉が頭に浮かびました。敵ながらあっぱれとは思いつつ。前半2失点で折り返す結果となったジュビロ。私は思わず天を仰ぎました。
Daydream Believer→反撃の歌
前半0-2で折り返す非常に苦しい展開となったジュビロ。
ハーフタイムに入り、驚くことがありました。
通常ならばトイレなど、ゴール裏のサポーターも席を立つことが多いのですがこの試合は多くのサポーターが残り、ハーフタイム中にチャントを歌い出したのです。
DAZNでも見逃し配信がフルタイムで観られる期間はこのチャントが聴けます。是非聴いて欲しいです。
少しでもこの想いが選手に届いて欲しい。この曲を選択し、ゴール裏のコールリーダーさんジュビサポさん素晴らしかったです。
そして後半開始、早くも反撃の歌でジュビロの選手達の背中を押します。
このままで終わりたくない。追いつき、追い越して徳島に勝つんだ。
ジュビロサポーターはゴール裏だけでなくメインスタンド、バックスタンドのサポーターも更に一体となった瞬間でした。
後藤啓介が反撃の狼煙
後半から藤川虎太朗に替わり後藤啓介が入ります。藤川虎太朗には前半で結果を残して欲しかったのですが残念でしたね。
その後藤啓介が後半開始早々にボックス付近からシュートを放ちます。これはキーパー正面でしたが、反撃の狼煙が上がったと感じさせるプレー。
鈴木雄斗の惜しいヘッド!
51分のジュビロのコーナーキック。鈴木雄斗がヘッドで合わせ得てワンバウンドから枠を捉えましたが、GKスアレス選手が弾いてクロスバー下に当たりました。
ゴール内にはわずかに入らなかった非常に惜しいシュート。あまりの惜しいシュートに思わず叫んでしまいました。
しかし流れは明らかにジュビロに傾いているのが判りました。
松原后が反撃ゴール!
52分、鈴木雄斗の惜しいシュートの直後のコーナーキック。
上原力也のコーナーキックが綺麗な放物線を描き、一旦鈴木雄斗が受けたボールをボックス内で待ち構えていた松原后の左足がゴール右上隅を突き刺し同点ゴール!
ジュビロサポーターが全力で後押しし、それに応えるかのようなゴール。
松原后は盛んにゴール裏を煽り、ヤマハスタジアムのジュビロサポーターのボルテージが一気に上がりました。
柿谷曜一朗が突き放す
しかし、悲劇は再び訪れました。
60分、梶川裕嗣のパスを中川創が受け、徳島が奪いに来たので前にいた山本康裕にパスを出します。しかし、山本康裕にも猛然とボールを奪いに来た徳島。たまらず、ゴール前にいた鈴木海音に向けてパスを出しますが距離が遠く中途半端な形になったところを、柿谷曜一朗選手に奪われ、3失点目。
山本康裕が詰められたところで勝負あった感がありますね。
せっかく松原后が反撃のゴールを奪った直後に、まるで冷や水をぶっかけられたような失点。
3失点で再び2点差。
ジュビロは決定力不足も課題であるため、残り約30分で3点入れなければ勝てない状況。点の奪われ方も非常に良くなかっただけにさすがに心が折れかけました。
古川陽介 vs 玄理吾
73分、上原力也に替わり古川陽介がピッチに入ります。
個人的に楽しみにしていた玄理吾選手とのマッチアップが見られるかも!と心が躍ります。
79分に早速二人がボールを奪い合うシーンが実現!古川陽介が交わします。
このマッチアップ。何とか写真に収めることができました!
非常に胸熱だったこのシーン。古川陽介も試合後のインタビューで振り返っています。
松本昌也が追加点!
85分、もう後が無いジュビロ。
ショートコーナーからボールを受けた古川陽介が、ゴール前に鋭いクロスを上げ、GKスアレス選手が左手一本で弾きますが、そのボールに松本昌也が走り込み右足一閃!ゴールネットを揺らし1点差に追い上げます。
松本昌也はじめ、ジュビロの選手達は諦めていない。僅かな望みをかけてせめて同点に追いついて欲しい。
そんな思いも込めてスタンドのジュビロサポーターの応援にも熱が入りますが、無情にもタイムアップで試合終了。
ホームで敗戦。しかも徳島には今季初勝利を献上するという非常に辛い結果に終わってしまいました。
総括と次節に向けて
ゴール裏ジュビロサポーターは、ハーフタイムも含めてチャントを歌い続け、90分通して選手を鼓舞し続けました。
しかし冒頭に記載したように、試合後に挨拶に来た選手達に対しブーイングを浴びせました。
以下はあくまで主観です。
ジュビロサポーターの大半は、選手を信じて応援を続けていたと思います。
しかし、試合開始早々2分でこれまで何度も何度も課題とされていたセットプレーで失点。後半、松原后が反撃のゴールを奪ったにもかかわらず、その直後に失点してしまい反撃の機運に冷や水をぶっかけてしまいました。
何とか反撃して勝って欲しかったサポーターの思い。しかし、その想いとは正反対のような最悪の試合内容。
私は、一般論としてブーイングは好きではない立場です。
しかし、懸命にチャントを応援し試合を盛り上げたサポーターが発した今回のブーイング。
そんな思いが込められているようで、私は何も言えない思いでした。
試合終了後、選手達は試合内容の悪さから、今回のブーイングに対して、さすがにやむを得ない感想を述べています。
試合終盤の選手の諦めない気持ちは伝わって来ました。
それだけに、前半の戦いが悔やまれます。
次節は、中3日でアウェイで東京ヴェルディと戦います。相手が上位とか下位とか気にしている状況ではなく、ひたすら目の前の戦いに対し一戦必勝で臨んでくれることを願っています。
この敗戦を糧にしましょう。
次に繋げましょう。
まだまだ戦いは長いです。諦めない戦いを続けるジュビロ磐田を応援していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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