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金子翔太の決意

金子翔太が終盤戦のキーマンになるかもしれない。

ホーム浦和戦大敗

試合が終わって、すぐ分析できるような内容ではない。ミスから失点して、ゲームプランが崩れてしまった。正直、ダメージが大きかった。残り9試合でこういう試合運びをしてしまったら、試合巧者になれない。そこは監督と話し合って、明確にしていきたい。選手同士でも腹をくくって、腹を割って話し合うべき。うみをだし切ってから、次の試合に向けて準備をしたい。

Yahooニュース(日刊スポーツ)より

第25節 ホーム浦和戦0-6大敗後のジュビロ磐田金子翔太のコメントだ。
この時点では伊藤彰監督解任前なので、ここでの監督とは彰さんのことだ。

残り試合の課題を挙げ、選手とのコミュニケーションの必要性について語った。

今回の翔太のコメントは、他のジュビロの選手とはちょっと毛色が異なるように感じた。J1残留への決意のようだ。ジュビロに来て1年になるが、キャプテンと思わせるような発言で非常に頼もしい。

清水時代の残留争い

翔太も清水時代に下位・残留争いを経験している。

2019年は、第33節終了時でJ1残留圏の15位だったが、16位湘南と勝ち点差わずか1だったので残留は確定していなかった。
最終節で勝利したことで12位となり、ようやくJ1残留を決めた。
(ちなみに、2019年のジュビロは第33節でJ2降格が決定した。)

2020年は、キャプテンを務めた翔太。

2020年はコロナ禍のためJ2降格及びJ1残留プレーオフは無かったが、第33節で17位。最終節に勝利して16位だった。もしコロナ禍でなければ、J1残留プレーオフに回っていた所だった。

2019年、2020年と下位での厳しい争いを経験した翔太。特に2020年はキャプテンとしてチームをまとめる立場であった。残留争いでのメンタルの維持や、取り組み方を学んできたのかもしれない。

「うみ」

翔太がコメントした「うみ」とは何なのだろうか?
チーム内部の人間、もしくは翔太が独自に感じた蓄積した弊害があったのだろうか?

更に
「選手同士でも腹をくくって、腹を割って話し合うべき。」
とコメントしている。

今のジュビロには、2019年に残留と降格を味わった選手がいる。

2019年:J1残留した清水エスパルスの選手
金子翔太、松原后

2019年:J2降格したジュビロ磐田の選手
八田直樹、三浦龍輝、大井健太郎、小川大貴、上原力也、山田大記、松本昌也、山本康裕

そして、遠藤保仁や大森晃太郎もガンバ大阪時代の2012年にJ2降格を経験している。

過去の残留・降格の経験を踏まえ、残り9試合の向き合い方を話し合ってくれることを期待している。

そして、翔太の言う「うみ」をチームで共有し、出し切ってくれることを願う。

100%ジュビロの男

7月から8月現在に至るまでの7試合、ジュビロはたった1得点しかしていない。この1点は7月30日ホーム湘南戦での金子翔太の決勝ゴールだ。

その湘南戦後の8月12日に【EMOTIONS】が公開され金子翔太が登場した。

「移籍した時から100%ジュビロの男っすよ。」

EMOTIONS より

と笑顔で語る翔太。
2021年末、期限付き移籍だった翔太は、清水エスパルスに戻る道もあったが、ジュビロへの完全移籍を選択してくれた。

今季2022年序盤は出番も少なかった。
しかし、7月30日の湘南戦、スタメン・フル出場で決勝ゴール挙げ、自分の中で納得できたと言ってくれた。現在ジュビロで最も調子がいいプレーヤーだろう。

湘南戦後のゴール後の控えルームで、チーム・スタッフ全員からハイタッチで祝福を受ける笑顔の翔太があった。みんな笑顔だった。

ジュビロサポーターの一人として、あの笑顔が毎試合見たい。


2021年、ジュビロがJ2優勝へまっしぐらに駆け上がっていたとき「一体感」がそこにはあった。

ベンチの選手達は、試合終了まで皆立ち上がってピッチ上の選手へ声をかけて鼓舞していたことを覚えている。

残り9試合、あの「一体感」をもう一度見たい。
そのための後押しをしたい。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田の・ファンサポーターに歓喜が訪れることを願って。

(トップ画:James RiessによるPixabayからの画像)

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