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渋谷洋樹ヘッドコーチ ジュビロ磐田監督就任

8月14日の伊藤彰監督の解任から3日。ようやく8月17日に渋谷洋樹ヘッドコーチがジュビロ磐田の監督に就任することが発表された。

最大の危機に瀕しているジュビロ磐田の監督に就任してくれた渋谷さんには感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

渋谷洋樹 新監督のコメント

さっそくジュビロ公式YouTubeでコメントを寄せてくれた。

やはり彰さんのサッカーを継承する方針だ。
渋谷さんならば、去年までの選手主体のサッカーに回帰することは無いと思ったのでその点は安心した。

後は、最大の課題である得点力の改善だ。

そしてJ1残留に必要なのはものとして「我慢」という言葉を挙げた。
そう簡単には勝てないし、ネガティブな場面でも絶対に諦めない。
それがきっと勝利につながるのだろう。

小野社長のコメント

今回の監督交代に当たり、小野社長もコメントを発表した。そのコメントで気になったのは以下2つの部分だ。

浦和戦大敗について

しかし第25節を終えて5勝7分け13敗、リーグ最下位という結果となってしまいました。前節の浦和戦では台風の雨の中、多くのサポーターの皆様がびしょ濡れになっても精一杯応援してくださっているにもかかわらず、チームとして気力を振り絞ってもう一度立ち向かっていく姿勢をお見せできなかったことを大変申し訳なく思っています。

ジュビロ磐田公式ホームページより 小野社長コメント 抜粋

やはりあの浦和戦0-6の大敗が、伊藤監督解任へ舵を切った決め手になったことを示唆している。この点は静岡新聞でも報道されていた。

鈴木政一さんへの打診は?

この現状を打破するために、キャンプから積み上げてきた戦術を活かし、もう一度チャレンジャーとして戦うマインドを取り戻すために渋谷洋樹ヘッドコーチに監督をお願いすることとしました。

ジュビロ磐田公式ホームページより 小野社長コメント 抜粋

静岡新聞によれば、昨年までジュビロ磐田の監督を務めた現クラブアドバイザーの「マサ君」こと鈴木政一さんに監督就任を打診したが難航したとある。

小野社長の言うように「キャンプから積み上げてきた戦術を生かす」ことが大前提ならば、マサ君には打診しなかったはずだ。

なぜなら、選手ありきのマサ君のサッカーは、彰さん・渋谷監督が目指すサッカーとは異なるからだ。

また、マサ君は去年の終盤で体調を崩して入院した経緯がある。

今後ますます神経をすり減らすJ1残留争いにおいて、体調面で心配があるマサ君の監督再登板は酷であろう。

新聞報道でしか知りようがないが、先ずマサ君再登板に動いたものの難航し、結局は渋谷さんへお願いしたという経緯だったのなら、小野社長の上記コメントはいまいち腑に落ちない所がある。

渋谷洋樹 監督歴

これまで大宮アルディージャでJ1及びJ2での監督経験のある渋谷さん。
過去の監督経歴を簡単に記す。

2014年(J1):シーズン途中で登板。残留争いを経験したがJ2降格。

2015年(J2):J2優勝で一年でJ1復帰(同年ジュビロは2位でJ1復帰)

2016年(J1):1stステージ5位、最終年間順位5位。

2017年(J1):開幕より不調でシーズン途中で解任。後任は伊藤彰さん。しかし彰さんもシーズン途中で退任。最終的にJ2降格。

監督としてJ1残留争いを経験している渋谷さん。今年はかつての経験を生かして、ぜひ「我慢」でJ1残留を成し遂げて欲しい。

それにしても、2017年は渋谷さんから彰さんに監督交代した経緯があったことに改めて気付く。今回のジュビロの交代劇とは逆のパターンだ。

YouTubeでの渋谷さんのコメントで、監督交代は「サッカー界では良くあること」と言っていたが、それは一般論とも言えるし、もしかしたら2017年のことも踏まえてのことなのかもしれない。


渋谷ヘッドコーチが監督に就任することで、目指すサッカーに大きな変化は無い。しかし、依然として最下位である厳しい状況は変わらない。

先ずは、次節8月19日のアウェイ名古屋戦に勝利し、J1残留に向けて確実に勝ち点を積み上げて欲しい。J1は残り9試合だ。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。

(トップ画:StockSnapによるPixabayからの画像)



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