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松原后選手 ジュビロ磐田へ完全移籍加入

Jリーグの2022年第2登録期間、いわゆる「夏の移籍ウインドー」は7月15日~8月12日。ジュビロとJ1残留争いをしている、清水、ガンバ大阪、神戸などは、着々とJ1残留へ向けた補強をし、新加入選手の報道が続いている。

ジュビロ磐田はこれまで全く補強の情報は無かった。強化部は水面下で動いているだろうと思っていたが、一方で「夏の補強は無いかもしれない。」と覚悟をしていた。

それは、ジュビロの経営状況が非常に悪いためである。3期連続の赤字を計上し、ジュビロの小野勝社長は6月に「今期は何が何でも黒字計画」とコメントを出した。

ちなみに、同じくJ1残留を争っている静岡県内の清水は3期連続で黒字だ。

移籍ウインドー期間に入ってもジュビロに新戦力補強の報道が無いのは、経営的に厳しい状況が影響しているのかもしれない。そう思いながら、ライバルチームの移籍情報を日々眺めていた。

しかし、7月23日。突如ジュビロから新加入選手のリリースがなされた。

松原后選手の完全移籍加入である。

これまでメディアから全く情報が無かっただけに非常に驚いた。
しかも松原后選手は、シント=トロイデンVV(ベルギー)からの移籍になるが、清水エスパルス出身である。

私はジュビロサポーター歴4年目でまだまだ浅い方だが、ジュビロを応援し始めた年の2019年は、松原選手はまだ清水に在籍していたので、静岡ダービーで戦ったことは覚えている。

昨年の金子翔太に続く、2年連続の清水出身のジュビロへの移籍となった。いわゆる「禁断の移籍」だ。ただし、松原選手は海外経由なので厳密には違うかもしれないが。

また、シント=トロイデンとは6月末に契約満了となっているため移籍金が発生しない。経営が厳しいジュビロにとってこれは大きい。

公式リリース後、松原選手は早速Twitterでジュビロサポーターへメッセージを発信した。アイコンが既にサックスブルーを纏ったイラストになっているs仕事の早さにも驚いたが、これは嬉しかった。

Twitterのコメントと写真のように、松原選手は浜松市出身でジュビロ磐田U-15に所属していた。その意味では「おかえりなさい」とも言える。

現在のジュビロ磐田では、袴田裕太郎がジュビロ磐田U-15及び浜松開誠館高校での同期だ。そして、清水時代のチームメイトで1学年先輩の金子翔太がいる。

さて、最下位に沈むジュビロにとって松原選手は当然即戦力としての補強だ。ジュビロにとって左サイドバックの松原選手の加入は大きい。
なぜなら、左サイドバック候補には昨年加入した高野遼がいたのだが、開幕前にひざを負傷して手術を受けた影響で今期公式戦の出場は無く、復帰時期も不明だからだ。
現在は主に右利きの松本昌也が左ウイングバックに入っているが、ここに左利きの松原選手が入れば、右の鈴木雄斗と左右両翼が完成する。
そうなると、松本昌也は二列目に入る可能性があるが、昌也ならインサイドでも活躍できるだろう。

右の鈴木雄斗、左の松原選手から高精度なクロスが入れば、得点機会も増える可能性が高くなる。

松原選手の背番号は「4」。昨年大津祐樹が背負っていた番号である。
大津がジュビロのJ2優勝に大貢献したように、松原選手にもJ1残留の戦力として大きな期待がかかる。

懸念材料は、松原選手のTwitterにもあるようにシント=トロイデン退団後のブランクがあるためコンディションを上げることか。
早くジュビロに馴染んでもらい、ヤマハスタジアムでの活躍を見るのが楽しみで仕方ない。

ジュビロは現在J1最下位。
この最悪の状況でジュビロに来てくれた松原選手には本当に感謝だ。
J1残留に向けて松原選手のプレーを全力で応援する。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田、そして松原后選手のファンサポーターに歓喜が訪れることを願って。

(トップ画像:ChaosSoccerGearによるPixabayから)


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