「前を向いて突き進むのみ」-ファビアンゴンザレス 二重契約問題 CAS上訴棄却-
「やっぱりダメだったか。」
仕事からの帰り道、スマホを開いてジュビロ磐田からのTwitterを見た瞬間の感想です。
ファビアンゴンザレス(以下ラッソ)の二重契約問題。
CAS(スポーツ仲裁裁判所)へ上訴していましたが上訴棄却という結果に終わりました。
事実上、既に選手補強禁止の制裁が下されていた状態でしたので、覚悟はしていました。
激震が走ったのは、今年2022年10月19日でした。
経緯詳細については、下記リンク先参照ください。
この結果、ジュビロ磐田は以下の2点を不服理由としてCASへ上訴しました。
CASにおける審理にも影響を及ぼす可能性があるとして、これ以上の情報開示は有りませんでした。
CAS上訴棄却を受けて、ジュビロ磐田は今後について、
「ガバナンス体制を改めて見直し、再発防止を図ってまいります。」
というコメントを発信しましたが、その詳細はわかりません。
従って
「何が問題だったのか?」
「どのように改善するのか?」
ということについて、明らかにされていません。
できればこれらの点についても開示して欲しいとは思いましたが、選手の契約に関することなので、難しいのかもしれませんね。
今回のジュビロ磐田への制裁を改めて確認します。
米ドルレートならば約660万円の賠償金。
ラッソとジュビロが連帯して支払うようですね。両者の支払い割合が気になりますが。
いつから4か月なのか?明確ではないんですよね。
国際サッカー連盟(FIFA)の紛争解決室(DRC)の決定がされたのが2022年9月29日です。その直後の試合は、10月8日 第30節ホーム鹿島アントラーズ戦でした。確かにその鹿島戦以降は最終節までラッソは試合出場していません。
もし、2022年9月29日を起点日としてが出場停止ならば、既に約1か月出場停止期間が過ぎていますので、もしかしたら2023年5月下旬頃から出場できるかもしれません。
尚、出場停止の起点日が違う可能性がありますので、あくまで仮定の話ですのでご了承下さい。
補強禁止っていわれているのがこれ。
CASに上訴はしていましたが、裁定が下されるまで補強することはできないので、事実上補強禁止の制裁は既に受けている状態でした。
来年2023年夏の移籍期間も残念ながらジュビロは蚊帳の外になります。
トップチームだけじゃないんですよ。
ユースも含む育成世代も対象になるのがこの制裁の厳しい所。
そして補強禁止に並ぶ、いや、それ以上に厳しいのが次なのです。
2023年は、育成世代の新入団選手は、日本サッカー協会(JFA)への登録が必要となる試合に一切出られないのです。(但し、新入団扱いにならない現高校2年・1年生や現中学2年・1年生、そしてU-15からU18昇格者などは対象外ですね)
これは本当に厳しいし、新入団予定の子供たちが気の毒でなりません。対象の子供達には全く罪が無いのは言うまでもありません。
今後の育成世代の人材確保にも影響する可能性があります。長期的に見れば非常に重い制裁のように思います。
もう2度とこんな辛いことは繰り返して欲しくないですね。
12月23日時点で、まだ来季監督も正式にはリリースされていません(一部新聞報道はでていますが、公式発表ではないのでここでは触れません)。このようなかつてない難局で引き受けてくれる監督には感謝しかないです。
現有選手の契約更新もまだ一部です。レンタル中の選手もすべて戻って来る確約もありません(既に、大宮アルディージャへ期限付き移籍していた袴田裕太郎は大宮へ完全移籍し、黒川淳史もFC町田ゼルビアに完全移籍することが決まりました。)
まだ契約更新していない選手も他クラブからオファーが来ている可能性も十分にありますので、今後悲しいお別れのニュースも無いとは言えません。
更にジュビロに入団内定していた師岡柊生選手の入団は頓挫し、鹿島アントラーズに入団することになりました(鹿島さんが早急に動いて師岡選手の進路が決まったのは本当に良かったです)。
ジュビロに夢を観た子供たちにも甚大な影響を与えてしまいました。
サポーターが何とかできる次元では無いだけに、ジュビロ磐田には再発防止に努めてくれることを切にお願いしたいと思います。
山田大記はCAS上訴棄却が決定したことを受けてTwitterでコメントを発信しました。
今回の件でチームは大きな代償を払うことになりました。
しかし、少なくとも山田大記は「前を向いて突き進むのみ」として、来季のJ2の戦いを見据えています。そんな前向きな選手達の戦いを精一杯応援していきたいと思います。
そして、特に若手選手達にとってはチャンスでもあるのです。なぜなら、強力な助っ人外国人など、来季は強力なライバルは加入しません。
試合出場機会が増えるチャンスです。このチャンスを逃さずにアピールし、結果を残して、将来J1で十分戦えるだけの力を蓄えて欲しいのです。
古い言葉かもしれませんが
「ピンチはチャンス」「禍を転じて福と為す」
を信じたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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