ギラつくスタメン奪取への想い|ジュビロ磐田 金子翔太
2023年2月18日。ジュビロ磐田のJ2開幕戦は、ホームヤマハスタジアムでファジアーノ岡山を迎え撃ちましたが2-3で敗戦。
スコアだけ見れば1点差での敗戦ではありますが、これは試合終了間際にルーキー後藤啓介が鮮烈の2連続ゴールを放ってくれたおかげでした。
後半43分頃までは0-3のスコアでしたので、まぎれもなく完敗でした。
冒頭のコメントは、開幕戦の翌日2月19日に鈴鹿ポイントゲッターズとの練習試合に出場した金子翔太によるものです。
開幕戦で後半40分から出場した金子翔太。限られた出場時間だったことと、勝てなかったことに対する悔しさが滲むコメントです。
ただ個人的に注目したのは、金子翔太自分自身のことだけでなく
「良い選手はいっぱいいるんです」
と発言している事です。
ここにはどんな思いが込められているのでしょうか?
鈴鹿ポイントゲッターズとの練習試合は、金子翔太以外に、開幕岡山戦で前半で途中交代となった針谷岳晃、ベンチ入りしたけれども試合出場できなかった鈴木海音、ベンチに入れなかった古川陽介、中川創、鹿沼直生などが出場しました。
練習試合は8-0でジュビロの勝利。
但し、鈴鹿ポイントゲッターズが戦うJFLは、3月12日開幕ですのでコンディション的にまだ仕上がっていないと考えられることから、この大勝を額面通りに受け取るべきでは無いと思います。
しかし、この8点の内、針谷岳晃が2点、金子翔太が2点、古川陽介が2点を上げています。
開幕戦に出場機会が得られなかった、または、出場できても限られた時間だった選手達です。
彼らは、開幕戦を試合終了間際まで0-3と大差をつけられたジュビロ磐田の戦いをどう見ていたのかと想像します。
「俺を出してくれ。いや、俺達を出してくれ。」
金子翔太はそんなメンバーの思いを代弁したかのように感じます。
鈴鹿ポイントゲッターズとの練習試合での得点ラッシュもそんな思いが爆発した結果と思うのです。
約1か月後の3月18日には、エコパスタジアムでの静岡ダービーが控えています。
昨年2022年2月26日、ホーム開幕戦となったエコパスタジアムでの静岡ダービー。金子翔太は先発出場しましたが、悔しい敗戦に終わりました。
金子翔太は、昨年の静岡ダービー敗戦の悔しさを胸に刻むためなのか、今でも以下を固定ツイートにしています。
同じく元清水エスパルスの松原后と共に昨年の静岡ダービーの借りを返さねばなりません。
スタメンの座を勝ち取るべくギラつく開幕戦で不完全燃焼だった選手達。
彼らのような突き上げは、ジュビロ磐田にとって歓迎すべきことだと思います。
次節、レノファ山口FC戦。
開幕戦で悔しい想いをした控えメンバーの逆襲に期待しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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