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スポーツダイレクター -藤田俊哉さんジュビロ磐田に帰還-

9月13日。ジュビロ磐田からついにフットボール本部 新体制の発表があった。

ジュビロサポーターから驚きの声が上がったのは、藤田俊哉さんのスポーツダイレクター就任だ。報道各社もジュビロ黄金期の背番号10の帰還を一斉に報じた。

ジュビロサポーター歴4年目の私。残念ながら藤田俊哉さんの現役時代のプレーを生で見たことはないが、その名はもちろん知っている。

サポーター歴が浅い私でもその名を知る藤田俊哉さん。ジュビロに帰ってくることは、黄金期当時から応援しているジュビロサポーターの方々にとっては感慨深いだろう。

フットボール本部については、9月15日の記者会見後にまた改めて考えてみたい。



さて、藤田俊哉さんが就任するスポーツダイレクター

スポーツディレクターとか、略してSDとか呼ばれることもある。そもそも、どんな仕事なのか?

まだまだサッカーで知らないことが多い私。ネットで調べてみたが、意外と定義をまとめてあるものが少ない。

在イタリアのジャーナリストで翻訳家の片野道郎さんのブログが一番分かり易かった。

片野道郎さんの言葉をお借りすれば、スポーツダイレクターの定義は以下だ。

監督を含めたチーム部門の全てに関する人事権を掌握して、目先のシーズンだけでなく中長期的な強化までを視野に入れてチームビルディングを行う立場に立っているという点にある。そのために必要な予算もその手に握っていることはもちろんだ。

片野道郎さん TIFOSISSIMO!!!より

「目先のシーズンだけでなく中長期的な強化」これをぜひ遂行して欲しい。藤田俊哉さんにかかる期待は非常に大きい。

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2020年:フベロ監督 → 鈴木政一監督
1年でのJ1昇格が難しいと判断し、シーズン途中で監督交代

2021年:鈴木政一監督
J1昇格にフォーカスし、経験のある選手を中心にほぼ固定メンバーで戦った。J2優勝は成し遂げたが、若手の出番は殆どなかった。

2022年:伊藤彰監督 → 渋谷洋樹監督
残留争いに巻き込まれ、浦和戦大敗で「カンフル剤」効果を狙ってシーズン途中で監督交代。
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直近3年間のジュビロだ。
2021年のJ2優勝は素晴らしい結果だったと思う。

しかし、「中長期的な強化」という視点で考えた場合、現状のジュビロの状況は果たしてうまくいっているのだろうか?

「カンフル剤」という言葉で伊藤彰監督を解任させたことは、中長期視点に立っていると言えるのだろうか?

目先の結果で目まぐるしく変わる監督人事は本当に辛い。


改めて、小野社長がフットボール本部を立ち上げることについて発言した、8月18日の渋谷洋樹監督就任記者会見を振り返る。

フットボール本部という大きなくくりにしながら、トップチームの下に育成・普及がいて、我々としてはジュビロのフットボールをピラミッドのなかでどういう風に考えていくのか?と。トップチームからスクールまでをこの地域の中でしっかり根差しながら、どう広げていくのか、その大きなプランニングができる人材、ここの人材は数年単位で代わっていくレベルではだめなんです。
長い視点で自分で絵を描きながら、なおかつ下についた人間とともに5年10年かけて階段を一歩ずつ登っていかないと先には到達しません。そういうプランニングができ、それがDNAとして残っていく。そういう組織と人材をうまくもっていきたいと考えています。

小野社長コメント抜粋(渋谷洋樹監督就任記者会見より)

「長い視点で自分で絵を描きながら、なおかつ下についた人間とともに5年10年かけて階段を一歩ずつ登っていかないと先には到達しません。」

この点についての考え方を、
小野社長、フットボール本部長に就任した大石倫裕さん、そして藤田俊哉さんに語って欲しい。

大好きなジュビロが浮上する絶好のチャンスでもある。フットボール本部の発足には非常に期待している。

記者会見を楽しみに待ちたい。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。


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