【それぞれの道】ジュビロ磐田 大森晃太郎 ムアントン・ユナイテッドFCへ期限付き移籍
2024年1月13日 午前11時13分。
ジュビロ磐田の公式Xに安堵した私。
ジュビロ磐田は、この日の午前11時から浜松グランドホテルで2024年の新体制を発表。直後に全選手の背番号とネームを公式ホームページとSNSで公開しました。
そこには、大森晃太郎の名前が。背番号8と共にしっかりと掲載されていました。
新体制発表まで去就が未発表だったのは大森晃太郎ただ一人。
あまり前例がない状態だったので心配していましたが、一安心。
なんて思っていた矢先、ネットニュースで衝撃の記事を発見!
笑顔とガッツポーズで抱負を語る新加入の選手達にワクワクすると共に、大森晃太郎の去就が未定であることに複雑な思いでした。
15人の新戦力が加入した新生ジュビロ磐田。
新体制発表の翌日の1月14日から大久保グラウンドで練習を開始。
私も1月23日に大久保グラウンドの練習見学に行きましたが、当然ながら大森晃太郎の姿は有りませんでした。
でも、既に覚悟はできていました。
仮にジュビロ磐田を離れることになっても、プロの世界なのでそれは仕方がない事。
ここまで去就発表が無いのは異例ですが、私のような外の人間が知り得ない何らかの事情もあるのだろう。
動きがあったのは、1月23日。
タイ1部のムアントン・ユナイテッドが大森獲得に動いている情報がFOOTBALL TRIBEにアップされました。
ただ、FOOTBALL TRIBEのみの情報だったため、信ぴょう性に疑念を感じていました。
しかし、この記事は的中。
1月26日に大森晃太郎のムアントン・ユナイテッドへの期限付き移籍が正式に発表となりました。
2019年。J1最下位でJ2に降格が決まったジュビロ磐田。
翌2020年は、J2からの再出発という厳しい道のりを歩むジュビロ。そこへ、J1のFC東京からカテゴリを下げて移籍してくれた大森晃太郎。
そんな大森晃太郎には今でも感謝しています。
残念だったのは、大森が活躍した2020年~2022年はコロナ禍であったこと。大久保グラウンドでの練習見学は中止。声出し応援も禁止。ファンサービスも当然行われませんでした。
これが心残りです。
2023年に大久保グラウンドの練習見学とファンサービスが復活。更に公式戦前にはサイン会も行われることに。
ようやく巡って来たチャンス。しかし、ことごとく抽選に落選。
大森はおろか、一度もファンサービスに参加することは叶いませんでした。
それでも、
そこで、狙ったのがサポクラ特典。
2023年は、4000ポイントで「私物に選手指定のサインを入れてもらえる権利」が獲得できました。
なんとか締め切り間近で4000ポイントを集めることに成功。
ヤマハスタジアムで記念撮影をさせて頂きました。
(尚、この写真はキックオフ前に撮影したものであり、写真撮影後すぐに撤去しました。)
今、このユニフォームは特製の額に入れて、我が家に飾っています。
ありがとう大森!
痛恨だったのが、2022年9月に右大腿直筋腱断裂という大けがを負ってしまい手術を受けたこと。
当時のジュビロはJ1残留争いの佳境に入っていましたが、残念ながら大森はチームから離脱しました。
2022年10月29日。遠藤保仁と共にパナスタで古巣ガンバ大阪との戦いに臨む大森の姿を観たかったのですが、それは叶いませんでした。
翌2023年。
負傷の影響が響いたのか、シーズン序盤戦はベンチ入りすることができませんでした。
ようやくヤマハスタジアムに帰って来たのは、6月7日天皇杯2回戦カマタマーレ讃岐戦。
この試合、今年ジュビロに完全移籍加入した川﨑一輝とマッチアップしているんですよね。
6月28日第21節ホーム甲府戦では、今季リーグ戦初スタメン。
7月5日第24節ホーム金沢戦では遠藤保仁との写真を撮ることができました。
そして思い出深い試合は、8月12日第30節アウェイFC町田ゼルビアとの首位決戦。絶対に負けられない野津田での戦い。
後半27分から途中出場。
この大事な一戦で大森晃太郎がピッチに立ったことは本当に嬉しかった。
ピッチに送る前に横内監督が大森の肩に手をかけて指示を与える様子。この2つの背中が映った写真を見る度に、あの酷暑での厳しい戦いを思い出します。
8月26日、第32節ホーム千葉戦の出場が公式戦最後の出場になってしまいました。
J1昇格争いが佳境となった終盤戦で大森が出場できなかったことは、今でも残念で仕方ありません。
ただ、大森が主戦場となる2列目は、ドゥドゥ、山田大記、松本昌也、金子翔太と好調だったライバルが多く、なかなかポジションを奪うのが難しかったのかもしれません。
10月1日第37節ホーム長崎戦。大森はベンチ入り。試合出場はできませんでしたが、お馴染みの遠藤保仁とのウオーミングアップする姿。それを観るだけでも嬉しかった。
2023年11月12日。
ジュビロ磐田は最終節で栃木に逆転勝利し、J1昇格決定。私も現地で観戦し最高の瞬間を迎えましたが、その場に大森晃太郎がいない事がやはり心残りでした。
ファビアンゴンザレスが背番号8のユニフォームを掲げてくれているこの写真。もちろん嬉しいのですが、やっぱり一緒に歓喜の瞬間を迎えたかった。
最後に。
大森のオフザピッチで印象に残っているのが、2022年のシーズンオフに豊岡北小学校を訪問してくれた事。
2022年9月22日~23日に静岡県を襲った台風15号は大きな爪痕を残し、豊岡北小も被害を受けました。
そこで小学生からの「大切にしている言葉は?」という質問に
と答えています。
「いろんなことにチャレンジして、明日地球が無くなってもいいように今日の内に何でもしておこう。」
今回のタイへの移籍決断は、大森のそんなチャレンジ精神が背中を押したのかもしれない。
そんなことを思いながら、今一度この動画を見ていました。
期限付き移籍期間は2024年6月30日。Jリーグのシーズン途中までの期間となります。かなり珍しい例なので、その後のことはよく判りません。
ジュビロに戻って来るのか?
それとも・・・・。
いずれにしても、あの厳しい時期だった2020年のジュビロに来てくれた事には本当に感謝しかないです。
タイで活躍するニュースが届く事を楽しみに待っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田と大森晃太郎のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。