遠藤保仁が語る大宮戦とジュビロ磐田のサッカー
2023年3月11日、J2リーグ第4節アウェイ大宮アルディージャ戦を0-1で落としたジュビロ磐田。大宮を終始圧倒していたのですが、試合終了間際で失点し、悔しい敗戦を喫しました。
週が明けた3月13日、大宮戦後の遠藤保仁インタビューとジュビロの現状を扱う記事がweb上で掲載されました。
4試合を終えて、ジュビロ磐田は1勝1分2敗の勝ち点4で15位。
監督が代わって今年は「基盤づくり」に取り組むジュビロなので、予想はしてましたが、ここまでの序盤戦はスロースタートとなりました。
しかし、冒頭の遠藤保仁の言葉
「下を向かずにやることをやり続けていけばいい。」
が全てなのだと思います。
試合内容は明らかに良くなっていますから。遠藤保仁はじめ選手達もそこは認識できているのでしょう。
開幕の岡山戦は早々に3失点し、後藤啓介の鮮烈の2得点で1点差に詰め寄ったものの内容的には完敗でした。
しかし、相手は異なるものの、ルヴァンカップ横浜F・マリノス戦を挟み、第4節の大宮戦に至るにつれて、ジュビロのサッカーは素人の私が見ても明らかに向上していることがわかりました。
特に大宮戦は、敵陣で終始ボールを回し決定機を作り続けました。
ジュビロのサッカーをこのように形容する記事は、昨年のJ1での戦いでは無かったと思います。
J1で戦うには「強度と速さが足りない」と散々指摘され、たった1年でJ2に逆戻りしたジュビロ。
横内昭展新体制に変わってから、短い期間でここまで力をつけて来たことについてはポジティブに捉えていいと思うのです。遠藤保仁が言うようにやり続けて行けばいいのでしょう。
しかし、横内監督も大宮戦後に課題と言った「決定力不足」。これは昨年からの悩み。
遠藤保仁も大宮戦でノーゴールで最後の最後で失点して敗戦したことについて次のように答えています。
決めなければいけない時に確実にゴールを奪う。
中川創の退場により一人足りない状況だったとはいえ、失点を無くす作業をする。
山田大記が鹿児島キャンプ前に語っていたように、このようなトライ&エラーを繰り返していく作業が続くのでしょう。
ファビアンゴンザレスが5月11日まで公式試合に出られないのは痛いのですが、横内監督が監督就任記者会見で語っていた次の言葉を体現できるチームを目指すしかないのだと思います。
2021年J2優勝時はルキアンという絶対的なエースストライカーがいました。
ファビアンゴンザレスが不在ならば、この機会に「チームとして」得点できるジュビロを目指して欲しい。
誰でもいい。
日替わりで決勝ゴールを上げる選手が出てきて欲しい。
そうなれば、ルキアンやアダイウトンのような絶対的なエースがいなくとも安定して勝ち点を積み上げられるチームになることができる。そんなジュビロが生まれて欲しいと願っています。
一方で、チーム再建には現状のような「生みの苦しみ」を我慢しなければならないのですが、あまりに長く結果が付いてこない状況に陥るのも心配の種です。
選手も人間ですから、我慢の時期が必要とは言え「強くなりながら勝つ」状況にならないと精神的に厳しくなるのだと想像します。
次節3月18日は清水エスパルス戦。
J2優勝候補筆頭と目されていた清水も開幕4試合は全てドロー。勝ち点だけみればジュビロと同じです。
しかし、客観的に実力をみればやはり強力なチームです。その清水から勝利を挙げることができれば、これ以上ない成果だと思います。
大宮戦の悔しさを清水戦にぶつけ、エコパスタジアムで「勝利は続くよ」が響き渡ることを期待しています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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