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「優勝を争うクラブに見られていない」

2023年オフ。

ジュビロ磐田は、ようやくファビアンゴンザレスの二重契約問題から解放され、選手補強が解禁。

この時期恒例の、ソースの無い噂系SNSアカウントは

「ああ、ハイハイ。」

程度に流しながら、毎日のニュース記事を待っています。

J1昇格が決まった直後の2023年11月13日のスポーツ報知の記事では、藤田俊哉SDが補強が解禁されることに対し、

「まず現場のオーダーを聞く。ポイントは全部。全部をワンランクどころか3ランクくらい上げていく」。

2023.11.13 スポーツ報知より

と語り、並々ならぬ決意を語っていましたので、昨年のオフは味わえなかった移籍情報を楽しみにしていました。


それから約1か月が経ち、2023年12月11日。

藤田俊哉SDが静岡新聞静岡放送を訪れて今季の総括をした記事がアップされました。

そこで、解禁された選手補強について「難しさを感じている」として、目を引いたのがこのワード。

「(ジュビロは)優勝を争うクラブに見られていない」

藤田俊哉SD:2023.12.11シズサカより

「ああ、やっぱりそうか。」と思いました。

獲得しようと決めた選手にオファーを出しても、なかなか来てもらえない現状もある。選手たちはチームを選択する時に「優勝を争えるチームに行きたい」と言う。僕らも優勝を争うつもりだが、そういうふうに見られていない。もう一つステージを上げないといけない。

藤田俊哉SD:2023.12.11シズサカより

劇的なJ1昇格を成し遂げたジュビロ。
しかし、厳しいけど、これが外から見た今のジュビロの現在地なんですよね。


来年のJ1での戦いにワクワクしている一方、J1でコテンパンにやられた苦い経験もあります。

私が応援し始めた2019年以降の磐田の成績は、

2019年:J1 最下位
2020年:J2 6位
2021年:J2 優勝
2022年:J1 最下位
2023年:J2 2位

直近5年間で、J1だった年は最下位

オファーを受けた選手にしてみれば、移籍先で残留争いなんてしたくないでしょうから、今のジュビロへの移籍は二の足を踏むんでしょうね。特に現在J1に所属している選手は、その傾向は強いでしょう。

そうなるとやっぱり、外国籍選手中心の補強になるのかもしれません。

ただ、外国籍選手は日本での環境にフィットするかどうかという問題もありますので、目利きが非常に難しいとは思いますが、フットボール本部に期待する所です。

日本人選手ならば、藤田俊哉SDと横内監督の下で

「ジュビロで夢を叶えよう」

と、やりがいをもって来てくれる日本人選手がいるかどうか(頼む!いてくれ!)。

今のジュビロは、J1優勝を狙えるだけの「実績」を問われたら完全に他のJ1クラブに比べて不利です。

けれども、ジュビロはその「実績」をこれから作っていく。

日本人選手ならば、そこに共鳴してくれる選手。そういうマインドの選手でなければ、来季も厳しい戦いを強いられるであろうジュビロに加入してくれるのは難しいのかもしれません。

そういう意味でも、私は大森晃太郎大津祐樹山本義道など、これまでカテゴリ下げてジュビロに来てくれた選手や、火中の栗を拾ってくれた横内監督には本当に感謝しているんです。

もし、今オフで、現J1クラブから来季厳しい戦いが必至のジュビロに加入する選手が表れたならば、感謝をもってそのチャレンジに敬意を表したいです。

そして、来季、ジュビロの新しい実績を作る作業を一緒にしたいです。

そう思いながら、ジュビロにとって約1年半ぶりの移籍期間を楽しみに見ていきたいと思います。


これから実績を作りましょう。

そんな選手がジュビロに来てくれることを願ってます。


最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。






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