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2023 J2 第14節「ジェフユナイテッド千葉vsジュビロ磐田」超主観的振り返り

千葉 0-1 磐田
【得点者】
千葉:-
磐田:ジャーメイン良(後半25分)

ゴールデンウイーク最終日はジャメが締めた!!

2023年5月7日、J2リーグ第14節。ジュビロ磐田はフクダ電子アリーナでジェフユナイテッド千葉と対戦。1-0で勝利!

2試合連続のクリーンシート。

ゴールデンウイーク最終日に行われたジュビロの試合は19時キックオフという、静岡方面から遠征するには超ハードルが高かったこの日。

ごめんなさい。

遠征したかったのは山々でしたが、次の日からの仕事を考えたら私は無理でした。

遠征には行けないけど「フクアリに想いよ届け!」とDAZNで観戦しました。

痛恨の大津祐樹の離脱

千葉戦前の5月6日。衝撃が走りました。

大津祐樹が右大腿直筋腱断裂によりチームを離脱することになりました。手術を受け、トレーニング合流まで約5か月という重症です。

戦線復帰は早くても10月下旬~11月のリーグ戦大詰めの時でしょう。同じCFの後藤啓介も負傷で離脱しており、ジュビロは早くも総力戦です。

スターティングメンバー

大津祐樹と後藤啓介を欠くCFのスタメンには藤川虎太朗が入りました。ルヴァンカップでは出場を果たしていましたが、巡って来たチャンスと捉えてゴールと言う結果が欲しい所です。CFのサブには前節8試合振りに復帰したジャーメイン良が控えます。

ドゥドゥがイエローカード累積4枚となったため、今節は出場停止。

吉長真優が今季リーグ戦初スタメンを果たしました。

ボランチには前節ベンチ外だった遠藤保仁がスタメン。上原力也とダブルボランチを組みます。

そして嬉しい復帰が伊藤槙人!第3節山形戦で負傷退場して以降、約2か月振りに戻ってきました。手薄だったCBに頼れる男が帰ってきました。

ベンチには鹿沼直生、中川創、古川陽介、藤原健介と若い選手が顔を揃えます。

負傷離脱者が多く、まさに総力戦というメンバー。横内監督にとって非常に難しい舵取りだったと思われます。

一進一退の前半

ジュビロの今季最大の課題「セットプレーでの失点」。

前半千葉には5本のセットプレーを与えましたが失点に結びつくことはなく、守り切ったのは良かったですね。

ジュビロは前半シュート3本(枠内1本)と決定機は多くありませんでした。

ただ、前半7分、藤川虎太朗が中央に上げたクロスを吉長真優がシュート。鈴木大輔選手にナイスブロックされます。これが惜しかったですね。

逆に危なかったのは、前半27分の椿直起選手のクロスからブワニカ啓太選手のシュート。枠を外れましたがあわや失点かというシーン。難を逃れた場面でした。

前半はどちらも主導権を握れずじりじりした展開でスコアレスで折り返します。

後半早々横内監督が動く

後半開始から横内監督が動きました。

遠藤保仁 → 鹿沼直生
松本昌也 → 古川陽介

と二枚替え。局面打開を図ります。

更に後半18分

藤川虎太朗 → ジャーメイン良

ゴールを取りに行くために、横内監督はジャメのカードを切ります。

吉長真優がゴールに迫る

後半1分、山田大記のクロスを吉長真優が合わせますがGK新井章太選手にナイスセーブされてしまいます。

DAZN解説の坪井慶介さんも思わず
「うわあ、良く止めた!」
とうなったこのシーン。めちゃ惜しかった。

特筆したいのは、新井章太選手のわずかなこぼれ球に対して藤川虎太朗も詰めていること。こういうプレーが大事かなと。最後まで諦めずに貪欲に狙っていればきっとコタにも花開く時がくるはず。

古川陽介がドリブルで魅せる

後半23分には、古川陽介が伝家の宝刀のドリブルで切り込みコーナーキックを獲得。

後半フレッシュな状態で入って来る古川陽介がのドリブルは、疲労がたまってくる相手選手に対して非常に大きな武器になりますね。

ジャメが遂に均衡を破る!

古川陽介がうばったコーナーキックから、始まったプレー。

後半25分、相手のクリアボールを胸トラップしたジャーメイン良。ボールが落ち切る前に左足を一閃!ボレーシュート!

ボールがゴールネットに突き刺さり、ジュビロが待望の先制点!

ファインセーブを繰り返した新井選手も一歩も動けなかったこのゴール。

私は昨年2022年10月22日、アイスタでの静岡ダービーで炸裂したアディショナルタイムでの劇的同点ゴールを思い出しました。

あの時も苦しいジュビロを救ってくれたのは、ジャメの鋭いボレーシュートでした。

鈴木海音の成長

「絶対にクリーンシートで勝つ。」

そんな強い思いがほとばしるように、鈴木海音が魅せます。

後半29分、西久保駿介選手の鋭いクロスにブワニカ選手が走り込みますが、鈴木海音が立ち塞がりブロック。倒れ込んでも両足でボールを絶対に離しません。三浦龍輝がすかさずボールを奪取し、失点を防ぎます。

鈴木海音は、昨年、育成型期限付き移籍で栃木SCで主力として活躍。

レンタルバックでジュビロに戻って来たものの、今シーズン序盤は出場機会に恵まれませんでした。

それでもチャンスを伺い、リカルドグラッサ、伊藤槙人、中川創、山本義道らとの厳しいポジション争いに勝ち、今やCBの中核としてジュビロのゴールを守ってくれています。

若い力が育ちつつあることがうかがえる嬉しいプレーでした。

最大のピンチにもジャメが!

試合終了間際、最大のピンチが訪れます。

後半44分、末吉塁選手がファーへ高く上げたクロスを西久保駿介高い打点のヘディング!

そこへ三浦龍輝の前に入っていたジャーメイン良が左足で間一髪で掻き出し!

あわや失点となるところをジャーメイン良が救いました。攻守で活躍したジャメ。

今日はまさにジャーメイン様様の日でした。

お待たせ!FM Haroの実況

ジュビロ勝利のお楽しみ。FM Haro! ジュビロライブスペシャルのハイライトです。今回の担当は石川智徳さん。

ジャメゴールで声が裏返る石川さんが微笑ましいです。

「勝利は続くよ」と遠藤保仁

試合終了後。

ジュビロサポーターが待つゴール裏へ挨拶に行ったジュビロの選手達。

勝利の時は、サポーターの
「オイ!オイ!オイ!」
の掛け声で選手達がジャンプとバンザイをしてセレブレーションするの恒例です。

アウェイゲームでは通常それで終わりなのですが、この試合はそれだけではなく、ゴール裏から突如ホームゲームの勝利で歌われる「勝利は続くよ」が歌われたのです。

一度は控え室に帰りかけた選手達も戻って、一列になり、肩を組み「勝利は続くよ」を歌うシーン。

感動的でした。

この日のフクアリは大雨。

ゴールデンウイークの最終日で19時キックオフという来場には難しい条件でしたが、一生懸命に声を出し、勝利に向けて精一杯の後押しをしたジュビロサポーター。

そこで歌われた「勝利は続くよ」は、フクアリに集ったジュビロサポーターへの「ごほうび」だったと思います。

肩を組んで一緒に歌った選手達は、より一体感が増したように感じました。

印象的だったのは、Twitterフォロワーさんの写真や動画で知ったのですが、遠藤保仁が笑顔で「勝利は続くよ」の「ヘイ!」という掛け声に合わせて誰よりも高く手を挙げて応えていた事。

今節は若手の活躍が目立ちましたが、前半は遠藤保仁の落ち着かせるプレーはさすがでした。

ヤットさんの満面の笑顔には純粋な勝利への喜びはもちろん、若手と競い合ってサッカーができている事への嬉しさ、などいろんな思いが込められているのではないかと勝手に色々と思い巡らせていました。

ジャメの「反撃」インタビュー

DAZNのヒーローインタビューは決勝ゴールを決めたジャーメイン良

前節東京V戦で8試合振りに復帰しました。

離脱していた理由は公式リリースが無かったのでわからなかったのですが、横内監督のインタビューからも負傷であったことは間違いないようです。

ジャメのインタビューでは、まだコンディションは100%では無かったと語っていました。

インタビュー中にサポーターのチャントが聴こえるんですが、前述の「勝利は続くよ」から「反撃の歌」に替わりました。

ここから始まる!
磐田の反撃!
みんなで勝たせよう!俺達の声で!

インタビュー中の背後に流れたこの「反撃の歌」を受けて、ジャメは

「ここから「反撃して」しっかりJ1昇格圏内に入っていけるように一試合一試合やっていきたいと思います。」

ジャーメイン良:DAZNインタビューより

負傷離脱した大津祐樹もリアタイしていたようで、反応していました。

試合終了までサポーターと選手が一体になった試合。反撃に向けたきっかけになる試合にしたい。そう強く思いました。

総括と次節に向けて

3連戦を終えたジュビロは約1週間空けて、次節は5月13日「磐田デー」です。

この日は毎年恒例の「磐田市小学生一斉観戦授業」の日。磐田市内の小学5・6年生がヤマハスタジアムに集結します。

そして、ついに「あの男」の試合出場が解禁となります。

ファビアンゴンザレス(ラッソ)

ただ、ラッソ出場について、横内監督は以下のように語っています。

――ファビアン ゴンザレス選手も戻ってきますが、今後FW陣に期待したいことは?
期待するというよりも、良い競争の中でやはり我々が求めるサッカーに対してどうピッチで表現をしてくれるかという楽しみな部分の方が強いですし、その中から競争に勝ってポジションを取って、メンバーに入って来て欲しいなと思っています。

横内監督インタビュー:ジュビロ磐田公式ホームページより

手放しでラッソを試合出場させるとは言っていないんですよね。

ラッソが最後に試合出場したのは、2022年9月11日アウェイ札幌戦。
約8か月が経過しています。

杉本健勇が去り、後藤啓介と大津祐樹が負傷離脱しているCFの状況を考えれば、次節ラッソ出場の可能性は高いと思います。

しかし、横内監督は開幕当初から「ポジションはプレゼントしない。」と言っていました。

競争で勝ったという判断がなされなければ、いくらラッソと言えども簡単にはポジション与えない事を横内監督は示唆していると思います。

この横内監督のコメントは、ラッソ以外の選手に向けても良かったと思います。「ラッソだけ特別ではない。」と言っているからです。

「ポジション得たければ、しっかり競争してつかみ取れ。」

その横内監督の言葉に対し、ラッソがどんな準備をしてきたか?楽しみに待ちたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。


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