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六花と灰色と日輪草の夢見草ベーカリー

「六花が空を覆う時」を始めて公演したのが2019年10月15日
あれから2年、この度、「六花と灰色の夢見草」と「六花と日輪草のベーカリー」というスピンオフ作品を2作品、ゲームマーケット2021秋にて発売することとなりました。

作品のティザーサイトはこちら

作中の時間も2年後とし、現実の時間とリンクした時間経過を感じていただければなと。もちろん、「六花が空を覆うとき」を遊んでいない方でも問題なく遊べる作品となっているかと思います。(六花の知識は全く必要のない作りになっています)

ゲームの内容はティザーサイトにありますので、そちらをご覧いただければと思います。今回は、新作2作品発売に際して、私のシナリオの作り方に対するスタンスについて、少しお話ししようかなと。

シリアスよりコメディ

マーダーミステリーをプレイヤーの皆さんがどのようなコンテンツであると認識しているのか、個人差があるかと思いますが、私の好みでもありますが、マーダーミステリーはシリアスよりコメディの相性が良いと考えています。

コメディと言っても、「爆笑の渦」みたいなものではなく、例えば、「金田一少年の事件簿」も「名探偵コナン」も私はコメディだと思っていて、シリアスな場面もありますが、劇中はキャラクター同志の掛け合いや、時には直球のギャグのようなものもあり、「終始シリアスな展開にならないもの」という意味合いです。

よくよく考えてみれば、小説のように文章だと、コメディを表現するのが難しいためか、終始シリアスなものが多いかも知れませんが、こと現代の映像作品に至っては、マーダーミステリーのように「ミステリー」を冠していても、100%シリアスな作品ってあまり多くないような気がしています。どうでしょうか?

私自身、マーダーミステリーをプレイしている際、終始重い空気の作品は正直「しんどい」と思うこともあり、緊張と緩和がちゃんと計算されている作品だととても遊びやすくて楽しさを感じます。

また、これは個人的な感想として、かなり正直ベースで言えば、こと私に至っては、シリアスな作品ほどより高い納得感を求めてしまう傾向が強く、「これだけ重い空気で真剣にやってきて、オチがこれか」「導線おかしくない?」と白けてしまうことが何件かありました。

ロールプレイや没入感という点を考えれば、シリアスな内容の方がより楽しいと感じる方も少なくはないと思いますが、一方で、演じる事、没入する事にそれほどプライオリティを感じていない人も少なくはないと私は思っていて、私の作品はそういう層にも楽しんで欲しい想いがあります。

ライトに遊べるマーダーミステリーを

そういう点で、今回販売する2作品も、コメディを意識して時間も人数も比較的軽く遊べるように作ったつもりです(どう感じていただけるかは分かりませんが……)

個人的な方針として、「公演型は掘り下げる」「パッケージ型はライトさ重視」を今後も制作方針にしたいなと考えており、既に販売しております「消えたパンツと空飛ぶサカナ」「ロナエナ-厄災のギフト」「零に誠」もそのラインで作っていますが、制作依頼を受けた案件以外は、恐らく今後もこの方針で制作していくかと思います。

これにより本作も、短い時間を利用してライトにマーダーミステリー体験をしたい方、そして、初めてマーダーミステリーを遊ぶ方も決して切り捨てない作品作りを目指しました。

「好きな人はとことん好きであろう重厚でシリアスな作品」も良いですが、私の方針は「広く浅くでも色々な方に一定以上の楽しさを感じていただけるコメディ作品」なので、ぜひ、お友達同士でも、これから仲良くなりたい方とでも、「なんだよこれー!」みたいな声があがる雰囲気で、ワイワイと楽しんでいただければ幸いです。

一方で、没入感やロールプレイを深く楽しみたい方には不満もあるかもしれません。そういう方たちを楽しませる方向では作っていないというのが正直なところで、ただ、そういう方たちも、コメディ映画やバラエティ番組を全く観ないということも無いかと思いますので、そういう作風として楽しんでいただければ嬉しいです。

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マーダーミステリーについて私(かわぐち)の考えや、ちょっとした情報などを書いて行こうかと思います。

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