見出し画像

コロナ禍で生まれた「消えたパンツと空飛ぶサカナ」たち

発売まであと一週間(10/29発売!)となったマーダーミステリー「消えたパンツと空飛ぶサカナ」

■ご購入はこちら■
https://www.dear-spiele-s.com/p/item-detail/detail/i1616.html

アークライトの橋本さんからオファーをいただき、以前刈谷さんともマーダーミステリーの話もしていたこともあって「やりますやります」で始まった制作案件で、色々自分の中で「やりたかったこと」を詰め込んだ作品となっています。

もう少しで発売という折角のこの時期なので、今回は、制作ノートまで行かない雑談的な、どんなことを考えて、どんな風に作ったのかをネタバレ無しでつらつら書きたいと思います。

最初に遊ぶマーダーミステリー

一番のコンセプトはこれで、マーダーミステリーを知らない方が最初に遊ぶマーダーミステリーに選んでいただければと思って作っています。

「六花が空を覆うとき」を作成したとき、「テキスト多かったな」と思っていたので、とにかくライトに遊べるように、テキストを極限まで減らし、「短時間・少人数で遊べる」が目標でした。

その結果、議論時間は40分、人数は5人、テキスト量は1キャラ700文字程度というボリュームに収めることができました。このテキスト量は本当に少なくて、どのくらい少ないかと言うと、比較的テキストが少ない部類に入るであろう「王府百年」が大体、1キャラ2000文字くらいなので、約1/3程度のテキスト量です。本当に今見ると自分でもビックリする少なさ!

もう既にこのnoteですら、ここまでで600文字近くありますので、ここまで読んだ方は問題なく「消えたパンツと空飛ぶサカナ」が遊べると思います。

テキスト量の少なさもあって、発案からテストプレイキット組むまで3日で完成しました。ただ、そこからテストプレイを2週間くらいしているので、完成までに実質2週間ほどでアークライトさんに納品しました。(もちろん納品後もちょこちょこ修正は入っているので全てを2週間で作ったわけではありません)

ミニマムなボリュームなものであれば、2週間で完成に持っていけるのが分かったのは良い経験でした。その後に、同じようなボリュームの作品を2作品作りましたが、いずれも制作期間は大体同じくらいです。

コロナと向き合う

「パンツ」を作り終えた頃、本格的に感染症が騒がれるようになり、店舗として、そして私自身として感染症下で「マーダーミステリー」というジャンルにどう向き合うべきかの決断に迫られました。

その頃、アークライトさんからは別の部署から更に公演用のマーダーミステリーの編集も依頼が来ており、そちらは依頼物なので粛々と進めつつ、ディアシュピールはどういった舵を切るのか?決めなければいけませんでした。

端的に言えば「オンラインに行くか(作るか)行かないか(作らないか)」ということです。

その頃、既にいくつかオンラインのマーダーミステリーも出始めていて、テストプレイに参加したりもしていたのですが、作品の善し悪しではなく、インフラのストレスで「私個人として全く楽しめなかった」というのが正直な感想で、オンラインには様々なメリットがあると分かってはいるものの、改めて「ディアシュピールの作品(新作)をオンラインで提供する」という方向性にYESの決断を出すことができませんでした。

では、どうやってコロナと向き合うか?と考えたとき、直近で作った「パンツ」の方向性ではないだろうか?コロナ禍でも遊べるように、ミニマムな人数でGMも不要、ディアシュピールとして胸を張って提供できる「マーダーミステリーのエッセンスはガッツリ盛り込みつつ、コロナ禍でも比較的回しやすい人数のオフライン作品」を提供して行くのはどうだろうか?と思ったわけです。

それでも5人は多いかなと思いますが、これ以上少なくしてしまうと、犯人役のプレイヤーがかなり不利になってしまうため、まあ、この辺りが限界かなと。

正直、儲かるとは思っていないです。

ちゃんと利益を出そうと考えるなら、登場人物10人とかで一人ずつ参加費を貰う公演型の方が適しています。ただ、遊んで貰えなければゼロなわけで、そうなれば儲けもゼロですが、マーダーミステリーへの貢献度もゼロなので折角少しずつ盛り上がっているなか、勿体ないなと。少しでも繋げることが出来ればと考えました。

こうして生まれたのが、先日先行公演をした「零に誠」(11/25 発売)と、現在、アークライトさんで進行しているもう1本のミステリーポータブルシリーズ作品です。

結果、公演型の作品出来てません(汗)

公演型も並行して進めたかったのですが、いや、進めてはいるのですが、超絶後回しとなっていて、まだリリースが少し先になりそうです(汗)

「水面下の殺意」と「純白の悪意」がもうリリースしている予定だったのですが、こちらも少し遅れており、11月予定空けてたのでどうしようかなと(汗)

ちなみに、「水面下の殺意」は、11月28日(土)より公演を開始いたしますので、予約受付を開始いたしました!

他のシナリオも日程を作りましたので、良かったら遊びにいらしてください。11月は水面下の殺意をやる予定だったので予定無くなった日程が結構空いています!(謝)

■ご予約はこちら
https://d-mystery.jp/calendar/

パンツの話に戻ると、10/29の発売日に、パンツを遊ぶイベントなんかもやろうかなと思っているので、こちらも是非!

■お申し込みはこちら
https://twipla.jp/events/462492

また、11月18日(水)辺りで、「マダミひとり」なる制作の話や、実際に作品を作る際の個人的なやりかた、費用、売上などの話が出来たらなって会を設けようと思っております。こちらは詳細決まりましたらまた、お知らせいたします。

よろしくお願いします!

ここから先は

383字
読みたい方に届いて欲しい。そんな内容をつらつらと書いて行きます。

マーダーミステリーについて私(かわぐち)の考えや、ちょっとした情報などを書いて行こうかと思います。

サポートは今後のマーダーミステリーの制作に使わせていただきます。それ以前に、サポートは皆さまのダイレクトな応援なので本当に励みになります。ありがとうございます!