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体力をつけるための体力がなくなる前に運動しなきゃ問題(切実)

突然ですが6分の1スケールの人体模型パズルを買いました。

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毎日毎日締切に追われ過ぎてストレスが溜まりまくると、ネットショッピングにはしるのですが、なぜか人体模型がどうしても欲しくなってしまったのでした。というのも、自分の体なのに体内に関しては臓器の位置とかよく知らないのは残念だなあと思い、平面図を脳内で立体に復元するのが非常に苦手なので、このさい立体模型で学ぼうと思ったのでした。何言ってるかわからないと思うけど、すべて逃避の力です

いざ探してみると、なかなかグロテスクな模型が多い。わたしも人並みに引くのである。グロ好きではない。でも、この透明のやつは値段もサイズも手ごろで可愛かった。教材というより玩具なので正確じゃないそうだけど、やってみると、内臓の位置関係とか骨の形とか改めて驚きの連続で、人体よくできてるなーって感心することしきり。どんだけ腹の中にぎっしり詰め込まれているのか。しかもそれぞれの内臓がそれぞれ違う機能を発揮していて、その内臓を守る骨の形が美しい。機能性を追求すると芸術になるんだなと思った。人間の外見や皮膚なんて、ただの内臓を入れる袋にすぎないではないか!

こんなに精密に作られて、毎日無言で動いてくれている内臓たちの存在を、これまでまったく無視して生きてきたことを深く反省した。うっかりぶよぶよ太って内臓脂肪や血管のコレステロールとかで働きを邪魔してる場合ではない! 筋肉不足で血管のポンプを弱めたり、食べすぎて無駄に消化器に負担をかけたりしている場合ではない! 働いてくれているだけで奇跡! この奇跡を少しでも長引かせなければ! と思った次第でありました。

遊んで楽しい、飾って可愛い、人生レベルで悟りも得られる。人体模型はこちら。ネットで見つけただけなので回し者ではありません。英語の説明書しかないけど、完成写真を見ながら、冷静にやればうまくいくはず。冷静さを失うと、バラバラ人体を見ながら途方に暮れるはめになる。

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最近、切実に体力をつける必要性を感じている。このまま仕事ばかりし続ける人生は嫌だ、ちゃんと休みをとって遊んだり旅行したりするんだ、と思い、具体的にどこで何をしたいかを思い浮かべた結果、旅行先ですぐにばてる自分がありありと思い浮かんだ。船や車に酔う。何なら新幹線も酔う。飛行機に数時間乗り続けるなんてしんどそう。山道や高地もつらい。街歩きもすぐしんどくなる。

駄目だ。こんなんじゃ遊べない!体力がないと遊ぶことができない!

体力をつけるためには運動をしなくてはいけない。運動をするためには体力が必要だ。つまり、体力をつけるためには体力が必要なのである。この真実に向き合ったとき、わたしはようやく切実に運動をしようという気になった。なぜなら、体力は放っておくとどんどん減り続ける。そして体力をつけるための体力もなくなったら、そこから這い上がるのは至難の技だ。

お金を稼ぐにはお金がいるのと同じだ。お店をやってる人なら材料を仕入れないと商品を売ることはできないし、交通費がないと仕事にも出かけられない。ライターなんて、交通費も資料も全部自分で払って仕事して、報酬と経費が振り込まれるのは出版されてからで半年後とか一年後とかざらにある(もちろん、すぐ払ってくれるとこもある)。でも当面の生活費は確保していれば、余裕をもっていられるし、余裕があると仕事も増える。

10月14日でわたしは42歳になるのです。42歳なんて、立派な中年だけど、でも体感としては、まだまだ元気だ。自分の持っている体で日常生活は何不自由なく暮らすことができる。だから安心しきっていて、増やす努力をしていない。ここから加速度的に減っていくのに。体力をつけるための体力が残っている今が、下り坂を転がり落ちるのを止める、最後のチャンスかもしれない。

もっと仕事を減らしてでも、体力を増やす活動に時間を振った方がいいかもしれない。いや、絶対そうだ。体力は金で買えない。いくら原稿を書いても体力は増えない。

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窓際に飾った透明さん(仮名)を眺めながら、人間、大事なのは中身だよと思った。あと40年くらい、元気に動いてほしい。あと、まだまだやりたいことはたくさんある。見たい景色もある。そのために、できることがあるならするべきだなと思った。この怒涛の締切が落ち着いたら・・・。

大型案件がもうすぐ終わる。年内にライターとしてお手伝いした本が出る予定。またお知らせします!

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