鏡を見ながらなんてひどいと思ったけど
元々よく見る方ではありませんが、
ギラン・バレーで顔面麻痺が出てから、
鏡を見る回数がさらに減りました。
コンタクトを入れるとか、洗顔の時とか
肌のお手入れをする時とか、
決まった時だけ、しかも必要なので仕方なく、
必要最低限かつ短時間です。
現実を突きつけられるのが嫌だったんでしょうが、
通院リハビリでST((言語聴覚療法))の先生から
「鏡を見ながら発声練習をしてください」
と言われてしまい、渋々見ながらやる様に。
目の動きも悪く、焦点を合わせるのも大変だし、
むくんで麻痺してて歪んでる顔を直視するなんて。
リハビリそのものより嫌で、口元だけとか
目元だけとか、なるべく全体を見ない様にしていた気がします。
でもまあ自分の顔ですし、見慣れたのか、
抵抗がなくなったのか、自然と顔全体を見て、
バランスに注意が向く様になりました。
この発声の時は、頬骨のあたりに無駄な力が入っている。
むくんでいる、ひきつりの度合いが変わって来た。
左目のこの部分の硬直が前よりひどいな。
その一瞬の感覚を意識して、神経が反応しているかどうか
そればかりに気を取られていたのがそうなったということは
自分では分からない内に、少しずつ動かす時に意識するのが
少なくなってきたという事。これは嬉しい発見でした。
更に寝ようと横になって、ハッとしたのが、
自分が思っていたより、というか今の位置より、
少し上唇を上げた状態が、本来の自分の顔の位置じゃないかと。
顔の麻痺がひどい時、口も意識していないと
きちんと閉じていられなかったので、
ものすごく顎に力を入れる変なクセが付いていました。
しかも、上唇は全く動かない上に前より下がっているので、
下顎の負担が大きく、常に歯を食いしばっている感じに。
一時期、寝ている間も噛みしめているらしくて
朝起きると顎が痛むほどになってしまいました。
先生にも相談し、日頃から歯同士が触れあっていないくらいが
普通だから、それを意識してと言われて、
動かそうとするのより、逆に難しかった。
無意識にしていることを・・と。
でも、顎も痛いし、寝る時に目を閉じてから
自分に言い聞かせてから寝る様にしました。
方法がわからないから、仕方なく。
口を開けかけ位の状態を保つようにしたのですが、
考えないと出来ないので、常に眉間にシワが。
ものすごく機嫌悪い人みたいだったと思うのですが、
今は噛みしめすぎる事はなくなっています。
(たまに顎痛い日も未だに有ります)
おかげで、だいぶ表情が出る様になった気がします。
上唇に意識がいっている時間が長いので、
上唇の感覚も良くなってきましたし。
(眉間のしわは継続中)
まだまだ動くまではいかないのですが、
何となく動こうとしてるような、
神経が伸びて繋がってきているような
わずかな感覚がある瞬間があって、それだけでも本当に嬉しい。
気のせいじゃないかと思うわずかな感覚から
しばらくしてスッと動く瞬間が来たことが
今までにたくさんあるからです。
顔の歪みもすこしましになるし、
たまに顎痛かったり、機嫌悪そうだったりはありますが、
これからも続けようと思います。
絶対に自然な笑顔が出来る様になりたい。
それで、思いっきり笑いたい。
最初は何で鏡見ろだなんてと思いましたが、
バランスも見ないとダメって事だったんですね。
マスクをしなくてよくなった時に、
堂々と外して笑える様に、地道に頑張ります。
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