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oOコミュニティ第1回 相談会レポート#1〜資本政策や役員の適切な持株比率について〜


はじめに

oOコミュニティでは、隔週で木曜の12時から、「資金調達・資本政策のお悩み相談会」をオンライン開催しております。この相談会では資金調達・資本政策でお悩みがある方は自由に相談できます。

資本政策とは?

資本政策とは、株式数や資本の増減により、資金調達・株主構成の最適化・利害関係者の利益調整の実現などの目的を達成するための手続きや活動全般のことです。資本政策には実施のメリットだけではなく議決権の希薄化など多くの問題もあり、それぞれの要素がトレードオフの関係にあります。
資本政策について考えられる手法や目的は多岐に渡り、その推進には様々な専門知識が必要です。

資金調達との違い

資本政策とよく似た概念として資金調達があります。資金調達は、資金借入れ以外には、第三者割当増資などの新株の発行又は自己株式の処分により行われるのが一般的です。第三者割当増資などについては株主の異動を伴うケースもあり、資金借入れ以外の資金調達は資本政策に含まれる概念であると考えられます。
ただし、資金借入れは通常、資本政策に含まれませんが、例えば財務戦略の一つである新株予約権付社債の発行は資金借入れであると同時に資本政策の一環でもあると考えられます。

引用:https://corporate.ai-con.lawyer/articles/management/5


役員の適切な持株比率について

鈴木「まず役員の適切な持ち株比率についてお聞きしたいなと思っています。ひとまず、役員だけで創業したケースでお伺いしたいです」

星野「創業社長が創業時に全部、資本金を出したとして、基本的には最初のシードラウンドの時に70%〜80%ぐらいを経営陣で保有しているというのが良いと思っています。」

鈴木「エンジェル投資家の方にはどれくらいの株を渡すのが適切でしょうか?」

星野「これが正しいかどうかは別なんですけど、 3%〜5%ぐらいをエンジェル投資家が持っていると比較的、親身になってくれるところがあるので、 その辺りを創業メリットで出すのは良いと思います。
経営陣に近い形でエンジェル投資家を入れるのも良いと思います」

鈴木「上場時には経営陣でどれくらい株を保有しているのが良いでしょうか?」

星野「上場時には経営陣で60%ほどを持っているのを意識すると良いと思います。
また、資本政策を作るにあたって、最後のEXIT時点でどう株を保有してるかを考えて組むのが良いと思います」

鈴木「逆に役員の持ち株比率でこれはダメだっていうパターンは どういったケースがありますか?たくさんあるとは思うんですけど。」

星野「たまに共同創業した際に近い比率で経営陣が株を持っているようなパターンですかね。
例えば、50%とか30%とかは危ないですね」

星野「万が一、揉めた時に結構な株式比率で持ってると株の買い取りもしづらかったりするので、 可能であれば創業であったとしてもメインの経営者が比率をしっかり持っておくのは重要だとは思います」

鈴木「そうですよね。」

星野「はい。上手くいってる時じゃなく、上手くいかなかったケースを考えて組んでおかないとリスクは大きいなと思ってるんで、そこは気をつけた方がいいですね。」

まとめ

  • 最初のシードラウンドの時に70%〜80%ぐらいを経営陣で保有するのがおすすめ。

  • 上場時には経営陣で60%ほどを持っているのを意識すると良い。

  • 資本政策を作るにあたって、最後のEXIT時点でどう株を保有してるかを考えて組むのが良い。

  • 共同創業した際に近い比率で経営陣が株を持つのは避けるべき。

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