弁理士吉村哲郎

弁理士吉村哲郎

最近の記事

間違えてしまいそうな努力。

第1 この文章の読み手は。 この文章は、五十代のサラリーマンに読んでいただきたいと思っています。それも、自身の先行きに不安を感じるサラリーマンです。これは、努力の方向性を間違っていませんかと問いかける趣旨の文章です。 第2 客観的な事実の話 東京商工リサーチによると、『2024年1-2月に「早期・希望退職者」を募集した上場企業は、14社(前年同期9社)に達し、前年同期を5社上回った。』とのことでした。 2024年1‐2月 上場企業の「早期・希望退職者」募集 大型化で昨年1

    • 今日読み終わったPOPの本。 「こういう発想で文章を書いたことなかった」と目からウロコの思いです。 文章を書きたい方々、ぜひご一読あれ。 https://www.amazon.co.jp/dp/4799109359/?coliid=I2T634QT1XW9AC&colid=BVQ6WZ4I3UYX&psc=1&ref_=list_c_wl_ys_dp_it

      • ブランドロゴづくりのよくある問題

        第一 はじめに 以下の文は、何らかの意味で商品企画に関わる方々に読んでいただきたいと思っています。多分、以下には思いもよらないことが書いてあるんじゃないかと思います。 第二 原則、一度決めた商標を使い続けないといけない 商標登録を受けた場合、どのような商標をどのような商品につけるのかを特許庁に登録することになります。商標登録を受けると、登録した商標を登録した商品について使えるのは商標権者だけということになります。  ここで重要なのは、商標権者が使えるのは登録した商標そのも

        • 知財コンサルの懸案事項(同業向け)

          第1 はじめに この文は知財コンサルティングに関心のある同業者つまり弁理士にご覧いただきたいと考えています。以下では知財コンサルティングへの懸念を述べています。読み手となる方々の参考になれば幸いです。 第2 知財コンサルティングへの関心 以前から弁理士の間では知財コンサルティングに対する関心は高いものでした。例えばJPAA知財経営コンサルタントがその象徴です。知財コンサルティングへの関心は今後もさらに高まることと思います。それは良いのですが、問題はいくつかあるなと感じます。

        間違えてしまいそうな努力。

        • 今日読み終わったPOPの本。 「こういう発想で文章を書いたことなかった」と目からウロコの思いです。 文章を書きたい方々、ぜひご一読あれ。 https://www.amazon.co.jp/dp/4799109359/?coliid=I2T634QT1XW9AC&colid=BVQ6WZ4I3UYX&psc=1&ref_=list_c_wl_ys_dp_it

        • ブランドロゴづくりのよくある問題

        • 知財コンサルの懸案事項(同業向け)

          法律は個々の人が学んでおかないとダメなんですよ。そうして使い方を知らない人を守ってくれないものだから。

          法律は個々の人が学んでおかないとダメなんですよ。そうして使い方を知らない人を守ってくれないものだから。

          商品の売り方もろもろ

          第1 はじめに  この話は、何かの商品を顧客に対して相対で販売する方にご覧いただけたらと思います。商品の売り方についての話です。  なお以下の話では投資信託(投信)の話が出てきますが、それはあくまで題材に過ぎません。投信の売買そのものに関して何かの提言を行ったり勧誘を行ったりするものではないことをご注意下さい。特に以下の話はインデックス型投信の購入を勧めるものではありません。投信の売買にあたっては十分にご検討の上で自己責任にて売買なさることが必要です。 第2 ファイナルシ

          商品の売り方もろもろ

          若者を導くベテランビジネスマンなら思う…はず

          第1 はじめに この投稿は、若者を導く立場にあるビジネスマンの方々にご覧いただけたらと思います。若者を導くことに関するお話です。 第2 取り組みたい仕事 最近、とある若者と話をしました。彼は課題にぶつかってそれをクリアすることで段々成長するような仕事がしたいそうです。一方、法的な文書その他で論理を駆使して誰かの利益を守るような仕事が彼には向いているように私は思います。でも彼はそんな仕事に興味はないようです。 私と同世代位の方々にはこれらが別の仕事に見えないのではないでし

          若者を導くベテランビジネスマンなら思う…はず

          学歴への投資について

          第1 はじめに  この文章は、子供に学歴をつけさせるべきかお悩みの方に読んでいただきたいと思います。 第2 JALの新社長  日本航空の新社長に鳥取三津子専務が就任されるそうです。 プレスリリース「2024年4月1日以降の社長の交代等について」  鳥取新社長は、長崎県の短大を卒業後、1985年4月に客室乗務員として東亜国内航空(2006年に日本航空と合併)に入社されました。以来客室乗務員畑でキャリアを積まれ、このたび日本航空を率いることになった訳です。  1985

          学歴への投資について

          実は、セクシー田中さんみたいな原作と脚本との関係は特許出願にも存在します。 原作者イコール発明者 脚本家イコール弁理士 となります。 原作をリスペクトしない脚本家にはなりたくありませんが、原作を捻じ曲げていないかと言われると難しい。

          実は、セクシー田中さんみたいな原作と脚本との関係は特許出願にも存在します。 原作者イコール発明者 脚本家イコール弁理士 となります。 原作をリスペクトしない脚本家にはなりたくありませんが、原作を捻じ曲げていないかと言われると難しい。

          どんな文章が「読んで貰える専門的な文章」なのか

          第1 この文章の読み手になっていただきたい方 この文章を、私と同じようにビジネス関連の文章(それも専門性が高いもの)を書いていきたい方に読んでいただきたいと思います。  私がそういった方に対して上から目線で何かアドバイスなどできようはずがありません。そうではなく、たくさんの人に読んでいただけるよう試行錯誤する中でふと思ったことを披露しようと言うものです。  「わかる!」と思われた方、「いいね!」などいただけましたら幸いです。 第2 残念な現実 以下の画像は私のダッシュボード

          どんな文章が「読んで貰える専門的な文章」なのか

          投資利益を守るために取り組むこと

          経済的に先行き不明なこの時代、実質的な収入をどうやって確保しようかと悩まれる方は多いことだろう。かく言う私もそんな一人である。私と同じように悩まれる方々に以下の文を読んでいただけたらと思う。 日本はとっくの昔に投資で食べる国になっている。 今は企業が投資で利益を得ているが、これからは個人も投資が収益の柱になるだろう。ひとりひとりが労働者でもあり資本家でもある時代が近づいている。 私も取り敢えず株を買った。まずは株主になりたかったので値段を重視せずに買った。するとしばらく

          投資利益を守るために取り組むこと

          「学問のすすめ」のすすめ

          第1 誰にこの文を読んでいただきたいか どうも先行きが明るく見えない会社に勤めるビジネスマンとか、一寸先は闇と見えるベンチャーの経営者とか、どことなく暗そうな今を打開したい人にこの文を読んでいただきたいと思います。  それから、例えば不登校が長引いているものの、昼夜逆転が治まり外出がある程度できるようになった高校生にも読んでいただけたらと思います。  「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」で有名な「学問のすすめ」は要するに学びの必要性を訴える文章です。令和日本では「

          「学問のすすめ」のすすめ

          ルビーロマンで商標登録を受けることよりも大切なこと-商標登録を受ければ良いというものではない

           なんでも「ルビーロマン」という高級ブドウがあるそうだ。ブドウの品種に「巨峰」があることは職業柄極めてよく知っているが(私の場合、あとは「デラウェア」と「シャインマスカット」ぐらいしか知らない)、「ルビーロマン」は聞いたことが有るような無いような。インターネットで検索してみると、10000円/房という高級ブドウだとのこと。市場デビューは2009年とのことなので、今年(2023年)はデビューから14年が経過していることになる。 【楽天市場】ルビーロマン (700g前後/1房)

          ルビーロマンで商標登録を受けることよりも大切なこと-商標登録を受ければ良いというものではない

          日本が変化している!

           日本の今年7月の経常黒字は過去最大の2兆7717億円だそうだ。日本全体としては儲かっている。日本は豊かな国と言えるかも知れない。 7月の経常黒字、過去最大の2兆7717億円 貿易収支改善 - 日本経済新聞 (nikkei.com)  一方その内訳を見てみると、貿易収支は682億円の黒字に過ぎない。ちなみに5月は1兆1867億円の赤字だったそうだ。  私は中学校で「日本は加工によって利益を得ている加工貿易の国」と教わった。しかしこの結果によれば加工貿易ではほぼ利益が出て

          日本が変化している!

          浪速の商いで逼塞する今を打開する

          第1 はじめに 今回のエッセイは「浪速の商いから逼塞する今を打開するヒントを感じ取って勉強になった」という話です。ビジネスに行き詰まりを感じているサラリーマンに読んでいただけたらなと思います。 第2 浪速のあきんど 昔、浪速のあきんどは「儲かりまっか?」と挨拶したそうです。今の私のクライアントでそういう挨拶をされる方はお一人だけとなりました。私もそういう挨拶はしません。  浪速のあきんどと言えば船場の繊維関係の商社が典型的ということになっているはずですが、今船場を歩くと飲食

          浪速の商いで逼塞する今を打開する

          パーツ類のブランディング

          第1 このエッセイでお話したいこと ボルトやナットといったパーツ類のカタログをご覧になったことはありますか? パーツの図面があって、寸法がズラッと表になって並んでいる、パーツ類のカタログはそんな感じです。 こんなパーツ類をブランド化しその価値を上げるにはどうすれば良いでしょうか?これがこのエッセイのテーマです。 以下の「パーツ類」を皆さんご自身の商品に読み替えて頂くとお役に立てるかと思います。 第2 何をブランディングと言うか パーツ類をブランディングしその価値

          パーツ類のブランディング