〈雑記〉猫城を築城しました
はい。こんにちは。
文フリ広島用に短い小説を書きました。『猫城』というタイトルです。一万字程度の軽めのものだし、猫を題材にした掌編集の一編ということで、遊びながら書けました。
「あんたあ、そこの城跡の城主じゃけえな」と、父からの一言を元に創った小説です。実家に帰省していた際に浴びた不意の一言でしたが、僕にとっては一万字の解釈になったわけです。
田舎の城跡の城主であることに意義はありません。ただの草地の、ただの小高い丘ですし、石垣も堀の跡もありません。もちろんですが、土地の値段なんて雀の涙でしょう。まあしかし、相続したあとの固定資産税はそれはそれで怖いのですが──。
ということで、意義はないですが、どうせ将来的に税金を支払うことになるならと、未来の資産を有効活用したということにしましょう。
ついでに、『猫城』の本文をちょこっとだけ先行公開しておきます。
して、『猫城』は以下の本(『猫編小説』)に収録しております。
そしてそして、文学フリマ広島にて並べる予定ですので、ご来場予定の方はよろしくどうぞお願いします。
更にしつこく書きますが、通販でのご購入でもおっけーですので、猫好きの方はご検討のほどよろしくお願いいたします。
宣伝が長い。
僕は宣伝というのがどうにも好きではないようです。これは宣伝を見るのもするのも、いずれにしても好きではないということみたいです。書いていて「長いし邪魔くせえなあ!」と思いました。
というか、まあ、誰も見てないし。と思ってしまうのが本当のところです。
noteにしろnoteじゃないにしろ、インターネット上で特に主張するようなことが僕には無いです。勝手にしろと思ってますし、勝手にしているので、なんというかその、ネットワーク上に公開する事が本当に無意味に思えて仕方がないんです。
だって、インターネットって何ですか?
どこからどこまでがインターネットですか。そのサイズを正確に知り、細部の形まで説明できて、インターネットの果て(有限なので必ず果ては存在している)に辿り着ける人はいますか?
インターネット上への公開は一見して不特定多数へのバラマキのように感じる時もありますが、これは正確じゃなくて。
不特定多数の人からアクセスが可能なだけであって、別にバラまいてはないですよね。インターネットの極々局所的なデータが新しく造られたり書き換えられたりしているだけで、本当にバラまいてはいない。
一方で、本当にバラマキのようなインターネット上の広告は好きではありません。あれはあれで本当に邪魔くさいなあ、と僕は思うから。街を散歩してて出会う蜜蜂には興味を持てるかもしれませんが、宇宙遊泳をしているときは命綱と空気が欲しいです、僕は。
すなわち、インターネットってまだ街ではないですよね。なんだか、インターネット上の特定の界隈が街に例えられる場合があることは承知してますけど。実際に人間が街と認識するにはまだ早い気がします。
非常にボヤッとしていて、形が無い──。いや、固定された形が定まらなかったり全容から細部までを全て把握することがほぼ非現実的なのは、インターネットも街も同じなんですけども。インターネットというのはあまりにも僕らにとっては形が、実態がなさ過ぎるのではないかと僕は思うんです。
あるいは、インターネットの本当の形が知りたければ、日本のどこかにあるデーターセンターのサーバーに触れたり、あなたの見ているその端末自体も形の一つと言えるでしょう。
で、それはインターネットですか? 四角い──あるいは、とても機械的で、あなたの知識だけでは説明しきれない配線や電波は。そこに埋め込まれたロジックは。それはインターネットですか?
ならば、数学ってなんですか? 小説って何ですか? という反問もあるでしょう。しかし、僕はなぜだかインターネットと数学や小説を同一視できません。
数学や小説に触れるということと、インターネット上のデータを閲覧することは異なるという解釈なんです。誰かのライブ配信でも、革新的な動画でも、noteの文章でも、インターネット上にあるとどうしてもどこかにボヤッとした感覚を受けてしまいます。
まあ、これは僕だけが感じることであるのかもしれないし、単に僕がボヤッとしているだけかもしれませんね。
はい。こういった思慮の浅い文章を、特定の分野で書くとまずいことにもなる場合もあるわけで。炎上とか、そういうやつですよね。
あれは何を燃やしたいんでしょうか。何が燃えているのでしょうか。手のひらが、頭の中が、全身が熱くなるのでしょうか。知りませんけども。
とにかく僕は僕自身が宣伝に費やしたデータ達に苛立ちを覚え、更にボヤッとしたボヤキを書きたくなったので、書いて、それで満足しました。
つまり、これが僕のインターネッツということですね。
おしまい。またね。
僕の書いた文章を少しでも追っていただけたのなら、僕は嬉しいです。