金澤佑樹

金澤佑樹。本業はエッセイスト・ライター。言葉やデザイン、ブランディングを通じて「誰かの…

金澤佑樹

金澤佑樹。本業はエッセイスト・ライター。言葉やデザイン、ブランディングを通じて「誰かの旅をもっと楽しくする」がモットー。札幌観光大使。温泉ソムリエ。ブランド・マネージャー3級。PRプランナー(1次)取得 著書販売中:https://x.gd/9lwdF

最近の記事

夫の夢の中で繰り広げられた、夏の夜の衝撃体験

先日、札幌市の都市型水族館「AOAO」の年間パスを買ったことを書いた。あのあと1週間ほど札幌を離れていたので、しばらくAOAOに行けないことを、残念に思い、関東の家で過ごしていた。 その時の、衝撃的な体験の話をしようと思う。 その日、わたしは家族と同じ部屋で寝ていた。 わたしと息子が先に就寝し、その後遅い時間に夫が部屋に入ってきて、寝る。それは特に変わり映えのしない夜だが、ひとつだけ違った。 お化けが出没! 寝入りばなにちょいちょいと、起こしにかかるそのお化けちゃんは、

    • 月間パスのその後の水族館AOAO

      6月から7月にかけて、札幌市の都市型水族館「AOAO SAPPORO」の 月間パスを入手して以来、何度も足しげく水族館に通っていたわたくし。 通っているうちに、本棚の本のラインナップが変わったり、 展示の水槽にいるお魚たちが変更になったりとするのを見て 「あああ、あの本読みかけだったのに!」 「あああ、あの子どこ行った?」 「あああ、こいつもかわいすぎる」 などと、1人、黙って…大騒ぎをしていた。 1か月のうち、1週間は出張でいなかったため行けなかった日々もあるが、 それ

      • 南富良野の水を辿ってシーソラプチ川から。

        到着の日 高速道路を降りて、南富良野にむかうと急に風が止まったような気がした。音楽のボリュームを落として窓を開けると、気持ちの良い空気が入り込んでくる。 しばらく車を走らせると、静かな川の流れが見えてなんだかワクワク。 今回はラフティング体験を予定している。見たことも聞いたこともあったけど、自分でするのは初!その前にまずは腹ごなしをしなくては、と街なかに向かい、道の駅を通り越して橋を渡ってカフェへ。 ドアを開けた途端、わんこの声。 あまり犬慣れしていない私は一瞬驚いたが

        • ついに水族館の「1か月パス」を入手したので連日のAOAO

          先日、札幌にある水族館、AOAO SAPPOROに行った際に、1か月間だけ有効のパスポートがあることを知った。その日は迷いながら、購入せずに帰宅してしまったが、なんとその3日後に購入。 さっさとこの前買えばよかったのに、と我ながら思うのだが。 きっかけは、水族館が入っているビル内で買い物をした時のこと。初夏にかぶりたい帽子を探していたところ、めちゃくちゃ好みのものを見つけたので、買うことにしたのだ。 「これにします!」と即決したわたしに、ややビビりつつも優しい店員さんが「水

        夫の夢の中で繰り広げられた、夏の夜の衝撃体験

          ソロ活で水族館で4時間で

          札幌市には、都市型水族館がある。新さっぽろには昔からあるのだが、2023年の夏に新しく街なかにできた。今回は3回目の訪問。狸小路アーケード街に、どどん!とできた「AOAO SAPPORO」だ。 今まで子どもたちを連れて行っていたので、自分一人でゆっくり過ごしたいなぁといつも思っていた。 そこで、思い立ったが吉日! 本当に急に思い立って、WEBで当日券を購入した。買ってしまえばこっちのもの。行かざるを得ない状況を作り出す!これがカナザワユウキ流(追い込むタチ?)。 狸小路3

          ソロ活で水族館で4時間で

          寄席普及の会に行ってみたら

           最近の趣味は「落語」だ。全然詳しくないので、先に言っておく。加えて、ここで落語の感想は書かない。だって詳しくないので。そういうことは、詳しい人に任せりゃいいのだ。  でもね、ここ1年で2か月に1回程度は、落語を見に行っている。ああ楽しい。  落語を見に行く中で、最近気が付いたことがある。  聞きに来ている人も、面白い人が多い、ということだ。  職業柄?ついそういうことばかり気になって、周りを見てしまい、今日はどんな人に会えるかな、と思いながら席を探す。  会場の中で、わ

          寄席普及の会に行ってみたら

          風と音が誘う町で。

           金沢で生まれ育ち、関東で暮らすこと16年。そして北海道が好きで札幌に移住をしてきた自分。道外からやってきたにもかかわらず、仕事柄北海道内はあちこち行った方だと自負しているが、実は上川町に来るのは、初めてだった。でも、だからこそ興味があって、訪れるのを楽しみにしていた。  そうして札幌から旭川、そして上川町の駅に降り立った時、新鮮な空気と溢れる新緑に感動しつつも「果たしてわたしはここの土地で暮らせるのか」とやや不安になった。  何を隠そう、生粋のサッポロクラシックビールフ

          風と音が誘う町で。

          北見から巡るうまいもの旅⑤

          ランチに何を食べるのか  木工の街、津別町を通って12時に「道の駅あいおい」に到着した。あまり滞在時間はないんだけど、ここでの名物「クマヤキ」は買いたい!  クマ柄のかわいいトラックの横に並ぶ人に紛れて大人しく待ち、2個購入。生クリーム入りの「ナマクマ」を選んだ。ネーミング…。生のクマ…。  バスの中で早速食べる。背中から生クリームがはみ出していて、まるで「ゴジラ」のよう(うそです)。かわいい。頭からかぶりつくと、あんこと生クリームが絶妙に混ざって美味しかった。小腹が満た

          北見から巡るうまいもの旅⑤

          北見から巡るうまいもの旅④

          愛する人に会う  ああ、腹が減った。もうガソリンのことは忘れよう。  北見駅まで送ってもらい、ホテルに向かう。夜ご飯はどこに行こうかな。今日出会った人にあれこれ聞いてみたけど、まだどこにするか絞り切れていない。うーん、ここは一度ホテルに戻って荷物を置いてくるかなぁ。  と、商店街を歩いていたその時!出会ってしまったぁ!!  「パーフェクトクラシック」の看板に。  はい、自動入店!!  何?パーフェクトクラシックって?と思ったそこのあなた。いや、北海道民でも興味がない人

          北見から巡るうまいもの旅④

          北見から巡るうまいもの旅③

          北海道どっかんピザ  さて。お昼である。網走湖へ向かってクルマを走らせる。雨の網走もなかなかだ。ゆるい丘陵に揺れる男爵イモの葉や、樹々の葉。下がり始めた気温に、ゆっくりと反応して色づき始めようとする街路樹。白く輝く空から降る雨が、そうっとオホーツク海や網走湖に還ってゆく様。  大地と大海が、この街にはある。ああ。  腹が減った。  網走湖畔にある「Connectrip(コネクトリップ)」に着くと、待ち合わせをしていた網走に住む知人がすでに到着していた。ランチを予約して

          北見から巡るうまいもの旅③

          北見から巡るうまいもの旅②

          春と夏と秋と  「農村公園根々の丘」という園内に足を踏み入れると、通路の左右に色とりどりの花が咲いていた。  紫色のフロックスや、オレンジのマリーゴールド、ん?白花豆…?豆のツルがアーチになっていてなんとも北海道らしい。先に進むとピンク色のアジサイ、足元にはタンポポの綿毛、右には黄色に輝くひまわり畑…。って、   今、春だっけ?夏だっけ?それとも秋だっけ?  うん。秋です(2021年秋訪問)。  本州では考えられないラインナップ。卑弥呼と織田信長と坂本龍馬が、一緒のソフ

          北見から巡るうまいもの旅②

          北見から巡るうまいもの旅①

          札幌から北見へ  早起きが苦手なのに、こういう時は目覚ましなしで起きるのはなぜだろう。でもカラダは眠い…。札幌駅から7時台の長距離バスに乗るから、乗車前におにぎりとお茶を買った。いざ乗り込むと、「大声での会話や、飲食はお控えください」と掲示が。そうよね、最近そうよね、と悲しみつつもお茶だけはこっそり飲む。  わたしのバスの座席は、なんと運転席の真後ろ。ここで北見市まで4時間半過ごす。まるで皆さんの廊下のような位置である。う、ちょっと落ち着かないなぁ。こうなったら全員が油断

          北見から巡るうまいもの旅①

          南富良野の美しさは、いつだって無防備だ②

          朝食から午前中はカヌーへ  身支度をして、朝食へ向かうことに。外に出ると、気持ちよいピリッとした空気と、カラマツの樹がまるで絵本の世界のよう。大きく深呼吸して、レストランへ。美しい洋朝食が、昨日の野性的な夕食と対比して非常に良い。  小さなグラスに入った緑の飲み物が気になったので、すでに飲んだ2人に「これ何?」と聞く。同時に「メロンジュース」「スムージー」と返答。え?意見が分かれてるんですけど?と笑って口に運ぶと、それはスムージーだった。  どこでメロンの味がしたのか理

          南富良野の美しさは、いつだって無防備だ②

          南富良野の美しさは、いつだって無防備だ①

          南富良野に到着  新千歳空港からクルマに乗って2時間弱。南富良野の駅についたら、あれ?と気が付く。「ぽっぽやだ!」と知らずに来てしまったことと、つい口に出してしまったことを恥じながら、クルマから降りて展示されているあれこれを眺めた。1995年にベストセラー小説「鉄道員(ぽっぽや)」を原作として映画化され、高倉健さんが、しぶくて恰好良かったあの映画。  舞台はここだったのか。無知で本当ごめんなさい、と思いながら駅構内に残されたセットなどに感動し、駅を後にする。道の駅に向かっ

          南富良野の美しさは、いつだって無防備だ①

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          これまで自身のHP上(https://www.soranopen.jp/)で 主に記事を出してきていたんだけど 今さらながら、こちらをメインにしようかなと。 会社としてのHPは別で作ろうと思っていて。 それと区別して 楽しい記事は、今後こちらで アップしていきたいと思います。 それにしても、過去記事が多すぎるので お引越しするにも一部だろうだな…。 できるか不安しかない。 でもします。 お時間ください。

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          飲んだくれの豚とオンナin北海道・余市

           昨日、夜中の2時まで飲んでいたから、すっかり二日酔い…というかものすごく寝不足のまま朝の札幌駅へ向かった。お迎えのバスで眠り込もうと決めていたが、嬉しいことに知っている顔が何人かあったので、結局おしゃべりしながら道を行く。札幌からバスでおよそ1時間ちょっと。余市町へのバスツアーだ。  最初に到着したのは、リンゴ農家「まるまったファーム」さん。  ガレージに入った途端、りんごの良い香りに癒される。ああ、たまんないねーこれね。と目の前には3種のリンゴが並べられ、オーナー自ら試

          飲んだくれの豚とオンナin北海道・余市