金澤佑樹

エッセイスト・ライター。LCCや電車、バスなどを使ってあちこち旅するのが幸せ。酒飲みな…

金澤佑樹

エッセイスト・ライター。LCCや電車、バスなどを使ってあちこち旅するのが幸せ。酒飲みながら旅する様子をエッセイにしてます。関東から札幌に移住して6年目。宝物はビールと4人の子どもたち 。札幌観光大使 Amazonにて著書販売中▶https://x.gd/Gf81U

最近の記事

北見から巡るうまいもの旅⑤

ランチに何を食べるのか  木工の街、津別町を通って12時に「道の駅あいおい」に到着した。あまり滞在時間はないんだけど、ここでの名物「クマヤキ」は買いたい!  クマ柄のかわいいトラックの横に並ぶ人に紛れて大人しく待ち、2個購入。生クリーム入りの「ナマクマ」を選んだ。ネーミング…。生のクマ…。  バスの中で早速食べる。背中から生クリームがはみ出していて、まるで「ゴジラ」のよう(うそです)。かわいい。頭からかぶりつくと、あんこと生クリームが絶妙に混ざって美味しかった。小腹が満た

    • 北見から巡るうまいもの旅④

      愛する人に会う  ああ、腹が減った。もうガソリンのことは忘れよう。  北見駅まで送ってもらい、ホテルに向かう。夜ご飯はどこに行こうかな。今日出会った人にあれこれ聞いてみたけど、まだどこにするか絞り切れていない。うーん、ここは一度ホテルに戻って荷物を置いてくるかなぁ。  と、商店街を歩いていたその時!出会ってしまったぁ!!  「パーフェクトクラシック」の看板に。  はい、自動入店!!  何?パーフェクトクラシックって?と思ったそこのあなた。いや、北海道民でも興味がない人

      • 北見から巡るうまいもの旅③

        北海道どっかんピザ  さて。お昼である。網走湖へ向かってクルマを走らせる。雨の網走もなかなかだ。ゆるい丘陵に揺れる男爵イモの葉や、樹々の葉。下がり始めた気温に、ゆっくりと反応して色づき始めようとする街路樹。白く輝く空から降る雨が、そうっとオホーツク海や網走湖に還ってゆく様。  大地と大海が、この街にはある。ああ。  腹が減った。  網走湖畔にある「Connectrip(コネクトリップ)」に着くと、待ち合わせをしていた網走に住む知人がすでに到着していた。ランチを予約して

        • 北見から巡るうまいもの旅②

          春と夏と秋と  「農村公園根々の丘」という園内に足を踏み入れると、通路の左右に色とりどりの花が咲いていた。  紫色のフロックスや、オレンジのマリーゴールド、ん?白花豆…?豆のツルがアーチになっていてなんとも北海道らしい。先に進むとピンク色のアジサイ、足元にはタンポポの綿毛、右には黄色に輝くひまわり畑…。って、   今、春だっけ?夏だっけ?それとも秋だっけ?  うん。秋です(2021年秋訪問)。  本州では考えられないラインナップ。卑弥呼と織田信長と坂本龍馬が、一緒のソフ

        北見から巡るうまいもの旅⑤

          北見から巡るうまいもの旅①

          札幌から北見へ  早起きが苦手なのに、こういう時は目覚ましなしで起きるのはなぜだろう。でもカラダは眠い…。札幌駅から7時台の長距離バスに乗るから、乗車前におにぎりとお茶を買った。いざ乗り込むと、「大声での会話や、飲食はお控えください」と掲示が。そうよね、最近そうよね、と悲しみつつもお茶だけはこっそり飲む。  わたしのバスの座席は、なんと運転席の真後ろ。ここで北見市まで4時間半過ごす。まるで皆さんの廊下のような位置である。う、ちょっと落ち着かないなぁ。こうなったら全員が油断

          北見から巡るうまいもの旅①

          南富良野の美しさは、いつだって無防備だ②

          朝食から午前中はカヌーへ  身支度をして、朝食へ向かうことに。外に出ると、気持ちよいピリッとした空気と、カラマツの樹がまるで絵本の世界のよう。大きく深呼吸して、レストランへ。美しい洋朝食が、昨日の野性的な夕食と対比して非常に良い。  小さなグラスに入った緑の飲み物が気になったので、すでに飲んだ2人に「これ何?」と聞く。同時に「メロンジュース」「スムージー」と返答。え?意見が分かれてるんですけど?と笑って口に運ぶと、それはスムージーだった。  どこでメロンの味がしたのか理

          南富良野の美しさは、いつだって無防備だ②

          南富良野の美しさは、いつだって無防備だ①

          南富良野に到着  新千歳空港からクルマに乗って2時間弱。南富良野の駅についたら、あれ?と気が付く。「ぽっぽやだ!」と知らずに来てしまったことと、つい口に出してしまったことを恥じながら、クルマから降りて展示されているあれこれを眺めた。1995年にベストセラー小説「鉄道員(ぽっぽや)」を原作として映画化され、高倉健さんが、しぶくて恰好良かったあの映画。  舞台はここだったのか。無知で本当ごめんなさい、と思いながら駅構内に残されたセットなどに感動し、駅を後にする。道の駅に向かっ

          南富良野の美しさは、いつだって無防備だ①

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          これまで自身のHP上(https://www.soranopen.jp/)で 主に記事を出してきていたんだけど 今さらながら、こちらをメインにしようかなと。 会社としてのHPは別で作ろうと思っていて。 それと区別して 楽しい記事は、今後こちらで アップしていきたいと思います。 それにしても、過去記事が多すぎるので お引越しするにも一部だろうだな…。 できるか不安しかない。 でもします。 お時間ください。

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          飲んだくれの豚とオンナin北海道・余市

           昨日、夜中の2時まで飲んでいたから、すっかり二日酔い…というかものすごく寝不足のまま朝の札幌駅へ向かった。お迎えのバスで眠り込もうと決めていたが、嬉しいことに知っている顔が何人かあったので、結局おしゃべりしながら道を行く。札幌からバスでおよそ1時間ちょっと。余市町へのバスツアーだ。  最初に到着したのは、リンゴ農家「まるまったファーム」さん。  ガレージに入った途端、りんごの良い香りに癒される。ああ、たまんないねーこれね。と目の前には3種のリンゴが並べられ、オーナー自ら試

          飲んだくれの豚とオンナin北海道・余市

          Peachの旅くじでGO!ひとり大阪旅

           Peachの「旅くじ」をご存じだろうか?2022年にグッドデザイン賞を受賞した、旅くじ。5000円でがちゃがちゃを引いて、どこ行きのフライトになるかはわからないというスリリングさと、6000円分のフライト代になるというお得さもあって、全国各地で盛り上がった。  わたしは札幌初日に参加し、大阪行きをゲット!さらに10000円分を引き当てたというスペシャルラッキー大興奮である。そして1人で大阪に行くことに!  予想外に?新千歳空港に早めに到着。フライトまでまだ3時間あるという

          Peachの旅くじでGO!ひとり大阪旅

          14歳から決めていた

          いつからか、国語の授業が嫌いだった。 国語の教科書は好きだった。 だって読んでいて面白いから。 だけど、その解釈をする授業が面白くなかった。 何をどう感じても、人それぞれ、いいではないかと。 だから国語の成績は、それほど良くなかった。 面倒な子どもだ。 中学生になってもそれは変わらずだったが。 読むことだけでなく 自分で書くことが、面白くなってきた。 自分の想いをつづる。 創作してみる。 国語の授業で、時々褒められるようになってきた。 自分で書くのが一番楽しい。 こ

          14歳から決めていた