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極上のシングルオリジンコーヒーを楽しむ・ライトローストのススメ|金澤屋流お家カフェVol.4

 シングルオリジンコーヒーのお話。コーヒーも嗜好品。産地は勿論農園や精製方法までトレイサビリティーの明確なコーヒーは、やはりお値段もしっかりと。中でもシングルオリジンと呼ばれるコーヒーは、特にこだわった単一農園につけられる代名詞となっています。わかりやすく言うと、コーヒー界のエリートとも呼ばれる存在。収穫に手間暇かかるため量産はされていない事が多く他のストレートコーヒーと住み分けされています。今日は、高級なシングルオリジンの楽しみ方を紹介!

コーヒーは「ブレンド」と「ストレート」

ブレンドとストレートと聞くと何となくイメージが付きますでしょうか?喫茶店やカフェなどでもメニューに記載されているブレンドとストレート。【ブレンド】ブレンドとは、数種類の珈琲豆が配合されています。特に決まりはないものの、合わせるコーヒーによっては、味のバランスがかわり相性が悪い事もあるので、職人の技術と経験値がダイレクトに出るコーヒーと言えます。2種類から5種類ほど組み合わせたり、産地も様々。ネーミングも様々で、季節ブレンドも提供したり…その店の意向と独自の味が楽しめます。金澤屋珈琲店では、地元金澤で生まれた金澤珈琲を。

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かなざわ物語
百万石ブレンド
利家ブレンド
加賀美人
極みブレンド…

名付けて、県外の方には、想い出とともに残る味わいを、そして地元の方にも親しまれているブレンドシリーズがあり、個性的というよりも個性を生かしたバランスのブレンドと言えます。対して【ストレートコーヒー】
ストレートコーヒーとは、「ガテマラ」「ブラジル」「コロンビア」「ブルーマウンテン」など国の名前やエリアで呼ばれているコーヒーです。
ブレンドコーヒーに対する対義語ですね。
更に誰が、いつ、どこで作ったかなど生産履歴をたどることのできる最近のスぺシャルティーコーヒーは「シングルオリジン」など更にストレートコーヒーから細分化されて言い分けられるようになっています。
さらに、細かく単一の農園で作られたものは、「シングルエステート」と呼ばれたりもしております。コーヒー豆も農作物。美味しさや品質は、勿論国や地域だけではなく、農園まで指定されている素性の分かるものほど、値が張ります。シングルモルトと呼ばれるウィスキー、更にもっと細分化されたワインの世界にも言える嗜好品ならではの共通の世界と言えます。

1杯1200円や3000円でも飲みたい!そんなシングルオリジンコーヒーの魅力

コーヒーをカフェや喫茶で飲むのにいくら払いますか?一般的にイメージするのは400円~600円前後が今の社会では妥当な数字でしょうか?当店では、通常の定番のコーヒーは1杯500円~650円の間で提供しております。期間限定品で1杯1000円前後の高級シングルオリジンコーヒーを提供する事もあり・・ 消費者としては「なぜこんなに違うの?」「「美味しいのか?」と「冒険するにはちょっと…」と思いますよね。

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「値段が高いコーヒー」=「みんなにとって好きなコーヒー」とは限りません。が一つだけ言える事は雑味や渋みがなく良質なコーヒーである事というのは間違いありません。お酒も高ければ高いほど美味しいのか❓と言うと好みと違っていたりという事があります。それもでシングルオリジンには価格の壁を越えた魅力があるのです。その魅力は3つ。

一つ目は「生産ストーリー」例えば一つ一つ完熟の実のみを集めたもの、現地の人によって手入れされて育てられたもの。単一の品種で育てられたもの、偶然が重なり○○となって世界的に有名に発見ストーリーもある事も…色々と生産ストーリーがある。

2つ目は「カッピングの評価が高い」つまり見た目の良さだけではなくきちんと有資格者のカッピングの評価を受け美味しいと評価されたコーヒーであること。

3つ目は「これは○○とわかる位個性がはっきりした華やかな味を持つ」こと。例えばフルーツやハーブ、スイーツに例えられることも。コーヒーは苦味のものといった概念を覆す、最近の新常識。コーヒーは飲めないという人の多くもこういったコーヒーを飲んでイメージが変わり飲めるようになったともよく聞きます。

おすすめシングルオリジンコーヒー5選

クリックすると紹介ページへ飛びます。売価も参考までに。

★パナマ・エスメラルダ農園・プライベートコレクション 3672円/100g 

★エチオピア・ゲシャビレッジ 1730円/100g

★ケニア・マサイAA 1420円/200g

★ブルーマウンテン№1 4320円/200g

★エチオピア・モカ・アビシニア 1290円/200g

エチオピア3

影のドン・器の役割・香りと繊細な味わいを生かすコーヒーカップとは

コーヒーと入れる容器の組み合わせ。実は奥が深いのです。カップの形状で味や香りの感じ方は変化します。なぜカップの形状で味覚がかわるかというと、舌の未確認センサーと関係があり…舌は先端で甘味を、側面で酸味、奥の方で苦味を感じます。

 例えば、のみくちが薄く広がり気味のカップ。飲んだ時に舌の側面に珈琲がいきわたり酸味をより感じやすくなり、のみくちが薄いので口当たりよく澄んだ印象を受けます。

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 つまり珈琲を口に含んだ時に舌の上でどう広がるかによって味の印象が違って来ます。

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 あとは、視覚的な影響。色によっての違い。
カップの内側が特に脳神経に作用します。内側が濃い色のカップは、珈琲の色が濃く見えるので実際よりも味を苦く感じてしまいます。真っ黒な色は特に強く。純粋に珈琲の澄んだ琥珀色が見えるのはやはり白ですね。

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となるとやはり、美味しさを感じるかなーというのは選ぶと当店ではこういった形状のカップを選びます。

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あくまでも、提供側としのイメージ。個人個人では差も出ます。好きだなーや素敵な💛といったカップで飲むのが一番満足度が高いかも知れません。

使用する器具・おすすめはコーノ式ドリップ名人

コーノ式名人2人用フィルター(ドリップ名人)

紙フィルター

サーバー(マグカップで直でも可)

ドリップポット

コーノ式円錐フィルターには3タイプ。名門と名人と名門K。本日のおすすめはドリップ名人。ドリップ名人通称名人と呼ばれるフィルターです。

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名人を使う理由は、コーノ式フィルターの中でも短時間でコーヒーの味わいを引き出しやすい構造であり香りや酸、軽やかさを表現したい今回のライトローストのコーヒーにはくどみが出すぎずすっきりと、そして味の輪郭がはっきりと出せます。

「抽出レシピ」高温で適度な湯量で蒸らしてささっといれる。

●お好きなシングルオリジンコーヒーの粉(粗挽き推奨) 14g

●お湯を注ぐ量 180~190g 落とし切り(お好みで)

●お湯の温度約95℃ 

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抽出イメージ※蒸らしのお湯はささっと注ぎましょう。

むらし(20g)⇒1回目の注ぎ(80g)⇒2回目の注ぎ(40g)⇒3回目の注ぎ(20g)⇒ 4回目のそそぎ(20g)合計180g もっと詳しく淹れ方を知りたい方は↓

「コーヒーの淹れ方は、基本のコーヒーで紹介しております。」

金澤屋流ワンポイントアドバイス!

★時間をかけすぎると浅煎りのコーヒーはずっしり重たく飲みにくい味がでるので注意。

★抽出量はお好みで増やしてライトに飲んでも美味しい。

★蒸らし時間のコツ:ゆっくりというよりは粉全体が湿ってきたら時間をかけすぎずに2回目を注ごう。

★蒸らしの後のろ過速度は、通常の中煎り、中深煎りタイプに比べて早い傾向です。ろ過速度に合わせて注ぎましょう。

★粉の挽き方は粗挽きがおすすめ。(香りと酸が良い)

★熱々のお湯でコーヒーを温めよう。浅煎りのコーヒーは、コーヒーの繊維がとっても固くぬるい温度では、繊維が伸びず…本来の持ち味が出ません。こんなぐつぐつっとしたお湯で良いの?と思うかもしれませんが大丈夫。注いでみればいい香りが広がります。

コーヒーも個性を楽しむ時代。香りだけでもわくわくするシングルオリジン。気分転換にもおすすめです。

極上のシングルオリジンコーヒーを楽しむ・ライトローストのススメ|金澤屋流お家カフェVol.4でした。




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