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コーヒーの木を育てよう!|金澤屋流お家カフェVol.47

コーヒーは好きですか?

茶の湯が古来より盛んだった金沢では、現在も根強く茶や一服を楽しむ菓子文化が栄えております。中でもコーヒーの消費量は、日本全国トップクラス。茶の湯に変わってコーヒー文化も栄える城下町です。そんな中…コーヒー屋である店には、コーヒーを飲みに来て、またコーヒー豆を買いに来て…思わず衝動的に売れているのが「コーヒーの木」

植物です。勿論私たちが毎日のように当たり前に飲んでいるコーヒーの原料こそが、アカネ科の植物「コーヒーの木」です。1年を通して緑を楽しめるコーヒーの木。これがコーヒーの木か!と初めて見る方も多いのですがそれもそのはず!コーヒーの木は、日本で育てるのがかなり難しいから。飲んでいるコーヒーの多くは海外からの輸入品です。寒い冬がある日本では、中々生育が難しいのです。それでも気を長くして育てると大きくなり花が咲き実が出来るのです。海外育ちなので普段は、コーヒーの種なんて目にすることが出来ないのですが、実は貴重な種を入手しました。(後から説明しますが、この種がコーヒー豆の正体!)

種から順番に植えたらどうなる?

今日は、身近なコーヒーをもっと知るためのお話です。

コーヒーってなに?(逆引きコーヒー図鑑)

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ドリップしたコーヒー

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コーヒーをドリップ

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焙煎したコーヒー豆

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焙煎する前のコーヒー(生豆・なままめ)

生豆を入手そして焙煎・ドリップしてコーヒーをたてる。ここまでが私たちの仕事です。ではでは、この生豆というのは↓

「コーヒーの木」から収穫されるコーヒーの実(コーヒーチェリー)の種子なのです。通常、1つのチェリーに2粒入っています。

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コーヒーとは、コーヒーの木の種子を焙煎したコーヒー豆を粉砕しドリップした液体である!という事に。なんとこの種子からいい香りのする漆黒の液体が生まれ、世界中で愛される飲み物になる。

まさに神秘

昔の人は、どうやって気が付いたのだろうでしょう!

コーヒーの木とは?

植物学名「コーヒーノキ」

アカネ科コフィア続の常緑樹です。
アカネ科の植物の種子を播いて作られます。
コーヒーノキは寒さにとっても弱く熱帯から亜熱帯の生産国のコーヒー農園で栽培されています。
そんな適正な気候の産地では、順調に育って種を植えてから約3年で実をつけるようになります。その後、年に1回、または数回白い花を咲かせ、赤いサクランボのような実をつけます。


その見た目から、コーヒーチェリー または コーヒーベリーと言われています。

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コーヒーベルト

コーヒー豆が、植物の実の種子である!という事は、多くの人が知らない事実でもあります。それもそのはず、コーヒーの木は、寒い冬のある日本では育てるのが困難であり、年間を通して温かい場所でしか元気に育たないからです。一般的にコーヒーの木が栽培されているのは、アフリカ、アジア、中南米の赤道付近の国々。北緯25度から南緯25度の間。

その生産エリアをコーヒーベルトと言います。

コーヒーを植える

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国内で育ったコーヒーの木の種子です。頂きものですが赤いチェリーから取り出した種を植えました。赤い実から種を取り出すと、ぬるぬるっとした粘質物が付いています。

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水に一晩ふやかします。発芽促進剤をいれて。ぬるぬるは少しとりのぞきました。コーヒーを植える際は、収穫後から日が経つごとに発芽率が下がっていきます。

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種まき用の土に植えました。水分をきらさぬよう、植える前にポッドに土を入れて、水やりをたっぷりと。湿った状態の土に植えましょう。

コーヒーの種を植える部分にくぼみをつけて植えます。その上から土をかぶせて、芽が出るまで水やりと適度な日差しを欠かさず。夏場なら外で大丈夫ですが、寒い季節は室内の明るい日陰で育てます。発芽のポイントは土の温度です。20℃以上を保つようにすると良いそうです!

コーヒーの木の種まき。

温かい産地では、3〜4週間。日本のこの気候では、3ヶ月ほどかかると思われます。気を長ーくして待ちましょうね。

コーヒーの木の発芽

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コーヒーの種。発芽したらこんな風にマッチ棒のように出てきます。

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真っすぐ伸びて。

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コーヒーの種を覆っていた固い殻が破れて出てきたら緑の双葉が両手上げて手を合したような状態で出てきます。

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2枚の双葉が少しずつ開いてきます。

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双葉が開くと、その間から次々と新芽が出て、縦に成長していきます。

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発芽から1週間~2週間以上かけてこの位です。

温かい時期ほど早く成長します。

コーヒーの木の苗木

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双葉から縦に伸びて成長した頃。このサイズの苗木になれば、成長はある程度安定してきます。好みの鉢植えに植え替えてお部屋に飾ったり。

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ペットボトルサイズ。

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6月から7月には、まれにコーヒーの苗木が販売されているのを見かけます。が年中売られているものではないので、見つけたらラッキー。最近は人気で雑貨店でも売られていたり。意外な場所でも見かけるかも知れません!

当店でも販売しております。↓(オンラインショップも可)


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緑を楽しむ成長期

コーヒーの木は、温かくなる初夏から初秋にかけて、水やりとたっぷりの栄養を与える事でぐいぐい成長します。どんどん大きくするには↓

成長期事に、鉢植えをワンサイズ大きくし土を新しくするとどんどん成長します。冬場の成長は、静かですが温かいお部屋に置き、適度に日差しが当たる場所を好みます。冷たい風や冷たいお水は禁物。冬場の水やりは、土が冷えないように日中の温かい時間に与えます。少しぬるめのお水を与え、土が乾いてからのタイミングでいいですよ。(1週間に1度)

土が冷えると根が凍って痛み1日でもすぐに枯れてしまう事があります。気を付けましょうね。

コーヒーの木の育て方ー日本編↓

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花が咲くのはいつだろう?

当店でもコーヒーの木を育てています。樹高1㍍位で現在花芽が付いています。コーヒーの木が花をつけるのは、大体樹高で1㍍。コーヒーの産地では、3年で日本では早くて5年。当店では7~8年かかっていますがまだ花まで咲いておりません。

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コーヒーの実がなるまで

花は白くてはかなげ。
ジャスミンのようないい香りがしますが1~2日で散ってしまいます。
いい香りがするのでミツバチが寄ってきます。

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受粉したら、実をつけます。
実は、8か月ほどかけてゆっくりと大きく青から赤色に変化し
コーヒーチェリーと呼ばれる実に成長します。

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赤い実がなったら収穫しよう!

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赤い実がなったら、そのままにしておくとピンク色のような赤から1週間ほどで濃い赤にそして最終的には円熟した濃い紫に近い赤色になります。

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熟した紫に近い赤色。手摘みで丁寧に摘み取ります。

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この後、乾燥させて種子を取り出します。

種として植えるか 又は 焙煎して飲むか?によってもこの後の工程が変わります。

収穫後、種として植える場合

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実から種を取り出し、ぬるぬるを水で洗って取り除きます。

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そして、水につけて一晩。そして植えます。

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収穫後、焙煎する場合は

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ある程度水分を乾燥させて、保存に耐えれる状態にします。

実から取りだし、乾燥させパーチメントを外します。

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外した状態が生豆の状態です。(乾燥後)

コーヒーの産地では、この生豆の状態にされ、麻袋などの保存袋に入れ輸送されます。

焙煎する場合は、フライパンでも煎れますが、飲める位の量と言えば60粒ほどば欲しいなーと言うところ。コーヒー豆を飲むほど収穫するのは、かなりの労力と言えます!

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コーヒーの木のお話でした!店頭では、発芽したばかりの小さなコーヒーの木から、大きく育ったコーヒーの木まで沢山の木を楽しめます!育てて見たい方は、苗木やコーヒー苔玉がお勧めです。店頭又はオンラインにて販売しております!

興味を持った方!育てて見たい方歓迎です!









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