見出し画像

氷だしコーヒーでコールドブリュー|金澤屋流お家カフェブログVol.17

コーヒーはお湯で淹れるもの⁉︎ですが、水出し茶があるようにコーヒーもお水で淹れる事ができます。ただしとても時間がかかりますが。

その水出しコーヒーを作る一つの方法として「氷出しコーヒー」を提案しております。氷だし抽出、出来上がったコーヒーは冷たい水出し珈琲。作り方やコーヒー豆選びなど一定の条件に拘って作ることでよりカフェや喫茶店で飲む味わいに近づくのです。

今日はその方法を伝授。

コールドブリューとは?

コールドブリューというと英語。外国生まれ⁉︎・・・と思うかも知れませんが

こちらの器具で淹れた珈琲。見たことありますか?当店でも使用しております。
水出しのコーヒーです。

コールドは冷たい
ブリューは淹れる です。

水出し珈琲は、海外でコールドブリューと言います。
日本でもそのような商品を売りに販売しているメーカーが増えましたので
コールドブリューは、世界的共通語に。

ちなみに、日本の水だし珈琲に感化されアメリカでコールドブリューが生まれ
日本でもムーブメントに。でも水出しコーヒーがこんなに美味しいものと世界に発信したのは日本からです。

アイスコーヒーと水出しコーヒーの違い

当店ではアイスコーヒーと水出しコーヒーを分けています。アイスコーヒーは熱々のコーヒーを冷やして作るアイスドコーヒー。英語ではコールドコーヒーと言います。水出しコーヒーは、お水で抽出したコールドブリュー。同じ珈琲でもアイスコーヒーは3〜4分で淹れたコーヒーを、水出しコーヒーは、6〜8時間かけて作ります。どっちが美味しい?好みではありますが、時間がかかる手間を考えると一度は飲んでみたいと思うのが水出し珈琲ではないでしょうか。

アイスコーヒーはグルメな日本人が作った?

答えはYES!

今では見かけない外国人さんですが当店のメニューで驚かれるのがアイスコーヒーです。

「今まで飲んだ中で一番美味しい。こんな冷たいコーヒーは飲んだことがない」と称賛します。(外国人さんは、すぐに感想を表現してくれます)
外国人さんが日本のアイスコーヒーで驚く2点
★アイスコーヒーというとアイスクリームがのった珈琲を想像するらしい(^_^;)実際にアイス=日本のアイスクリーム ですのでアイスコーヒーは😅
★とても濃厚で美味しい

日本は独自の美食文化がありそれは世界に誇れる文化です。冷たいものを愉しむ、温かいものを愉しむ。飲み物や食べ物を冷やす文化が昔からあり、その根本からアイス珈琲が生まれたとも言われています。始まりは大正時代の日本人。ただコーヒーを冷やすのではなく、現在のような美味しさを感じるようにするために模索。アイスコーヒーにするコツが生まれました。

海外のアイスコーヒーって?日本の常識世界に通じず

海外では、紅茶も珈琲ももともとホットで飲む習慣が常識でした。それが熱い時期にさしかかり、ホットで淹れた紅茶や珈琲が熱すぎて、氷で冷やして飲むように。更に食品衛生上、飲み物を温めずに飲むことが危険だとか。欧米の一部の国では水以外の飲み物を冷やして飲むことが贅沢という概念があったのだとか。


アメリカでは、普通の珈琲に氷を入れて冷やすのがアイスコーヒー。つまり薄い。ドイツでは、デザート風にアイスクリームや生クリームが最初からのっている。同じくオーストラリアでも、牛乳や、アイスクリーム生クリームやチョコが盛られたデザートドリンクに。フランスでは、シロップやお酒をいれたり生クリームを浮かべてマレーシアでは、コンデンスミルクと砂糖をたっぷりいれて飲むらしい…(~_~;)スペイン流では、「エスプレッソ ドッピオ + グラスに氷1個」これは、熱々のエスプレッソをグラスに注いでぬるくするためだとか。

コーヒー自体がメインではなく、むしろアレンジして飲みやすくしているような日本のようなコーヒーをメインとして砂糖ミルク入れずに飲むというものではないのですね。そういう裏事情もあってか、当店にいらっしゃる外国のお客様は、アイスコーヒーをご注文される時に、ミルクを入れて欲しい。何も入れないで欲しい。砂糖だけ入れて。色々オーダーしてきます。日本では、基本的に珈琲にミルクユア砂糖を入れるのは個人個人で自由です。お店では基本的に何も加えずに出てくるのが常です。感覚と違いますね。

水出しコーヒーはダッチコーヒーというが実際にオランダでは通じない⁉︎

日本では、コールドブリュー=水出しコーヒーという言葉が流行る以前に、昔から水出しコーヒー=ダッチコーヒー。そうダッチコーヒーと言います。

ダッチコーヒーと言えば英語でDucth coffee

つまり、直訳するとオランダのコーヒーです。オランダのコーヒーと言う訳ですが、実際には、お湯ではなくお水で時間をかけて抽出したコーヒーを指します。


まるで理科の実験のような機械は、ダッチコーヒーのマシーン。水だし器といったりウォータードリップマシーンと言われています。

上部に特殊な珈琲濾過器を持ち、下部に貯水タンクを持ったコーヒーポット。
上から冷水を一定の間隔で規則正しくぽたぽたっと注ぐことができます。良質な豆の成分が時間をたっぷりかけて抽出されます。高率の濃度と香気を放ち愛好者がとっても多いのです。ダッチコーヒーと言うので、オランダ人が関係している?開発した?と思いますが(^_^;)

実際にはオランダでは、このような器具、抽出方法すら??…
不思議なことに知らない人、一般的ではないといわれています。

おそらくダッチコーヒーと言われる理由…

その昔…オランダ領インドネシアでは、苦味やえぐ味の強いロブスタ種のコーヒーが栽培されていたため、水による抽出法が考案されたと言われています。美味しくない珈琲を美味しく飲む手段だったのですね。

つまり、お湯だと抽出されてしまう、コーヒーの苦み、渋み、えぐみ…がお水だと少なく円やかになるのですね。

その味わいや特徴
カフェインが少なく刺激成分が少なく美味しい。
スッキリしているのに深いコクがある。
酸化もしにくい(冷蔵庫での保存がきく)

良いことが多いですが、難点といえば時間と手間もかかり、製造量は毎日限られます。お水と言えどもしっかりと粉を使い抽出をしていますので価格も通常のアイスコーヒーよりも高価です。

水出しコーヒーを作る方法

お水と粉を漬け込んで一定時間を置いてから濾して飲む。
専用の家庭用水出し器具で淹れる
水出しパックで漬け込んで作る

機械を使う方法から簡単なお茶パック風まで色々提案されています。中でも最も美味しいとされる淹れ方といったらこちら↓

先ほどから出てくるこのマシーン。一滴一滴お水をドリップしてくれます。

水出しコーヒーは、本来の旨味や濃度を出すのが難しいとされますがこちらのマシーンで淹れた珈琲は、とろりとした質感、氷なしで飲むとまるでブランデーや洋酒のような高濃度の香がお口に広がります。更に抽出過程の演出効果は、素晴らしいですね。

氷だしコーヒーは、点滴ダッチコーヒーマシーンに似た味わい

ゆえにおすすめしています。

一般的に薄くなりやすい浸漬タイプの水出し珈琲とは違い氷の溶け具合でゆっくりとコーヒーを抽出できるのでその味わいは、風味豊か。そして失敗がなく簡単です。

氷だしコーヒーの作り方

<必要な器具>ペーパードリップの器具一式。ドリッパーとサーバーに紙フィルターをセット。必要時間6〜8時間

珈琲の粉をセットします。おすすめは、深煎りのコーヒー。細挽きで用意します。粉をセットしトントンと表面を平にセットします。

粉の量が40gであれば、400ccの水出し珈琲が美味しく出来上がります。濃度についてはお好みで調整してくださいね。

ここでポイント。淹れ始めの最初は、ドリッパー内のコーヒーが乾いている状態。ここから氷でポタポタと淹れるよりもお水で先に粉を湿らせておくことが万遍なく味を引き出すコツです。細口のドリップポットがあればお水をポタポタとゆっくり注いで粉全体が湿る程度のお水をかけます。ここは少なすぎず多すぎず。お湯で淹れる珈琲のむらしと言われる作業です。

ドリッパーを横から見て湿り具合をチェックしましょう。抽出ムラなく抽出をスタートできます。

氷投入。じっくりと抽出。氷が足りなくなったら上から追加。

抽出量になったら完了。

氷出しコーヒーの楽しみ方

そのまま冷やしてアイスコーヒーとして飲む。

温めてホットコーヒーとして飲む。

ミルクで割ってカフェオレに。

お湯で抽出した珈琲とは違い、タンニンやカフェインが少なく胃への負担が少ない水出しコーヒーは、まろやかな味わいです。濁りもなく作り置きしておくのもおすすめです。保存容器に入れて2〜3日以内で飲み切りましょう。

ステイホームならではの提案

氷出しコーヒーは、氷が溶けた際に追加で氷を足す必要があります。とてもおいしいのですが、この点は、目を離せない点であります。お家時間が長いステイホームならではの淹れ方かも知れません!

抽出のコツは、3つ!
コーヒー豆選びと挽き方
深煎りのコーヒー豆で細かめに挽く! 
そして氷だし始める前にお水でむらす!

深煎りのコーヒーは、時間がたっても味が変わりにくく
冷たいコーヒーに向いています。
冷やしたときに感じる風味も強く涼感が出ます。
また細かく挽くことで抽出効率があがり
お水でも味が出ます。
ぜひぜひ、お楽しみくださいね。

当店のおすすめは↓極みブレンド
極みブレンドはオンラインショップでもご購入できます!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?