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10分間瞑想・ショートメディテーションのすすめ#5

ステップ4では、雑念を「インナーボイス」として耳を傾け、認識し、手放すということについて説明しました。
瞑想することによって、日頃は認識していないけれども、感じていることが意識化されるのです。
同じように、日頃は意識していないけれども、いろいろなことを教えてくれるものがあります。それは身体反応です。
次は、それを意識してみましょう。

ステップ5 ボディースキャン

瞑想している時に、嫌なことが頭に浮かんだとします。嫌いな人のことや、以前に起こった失敗などです。
その時、ちょっと自分の顔に意識を向けてください。
眉間に力が入っていたり、奥歯を噛み締めているのではないでしょうか。
自分では気がついていませんが、心の動きは体と連動しています。
自分自身の経験で恐縮ですが、適応障害という診断で投薬治療を受けていました。
薬を飲めば落ち着くのですが、手の震えはなかなか治りませんでした。
また、瞑想を行っても体のどこかに緊張がありました。
瞑想中は意識して緊張している部分を探して力を抜くことを繰り返しました。
そうして徐々に体の緊張を緩めることをしているうちに、意識的にリラックスできるようになって、身体症状も精神的な不安定さも無くなっていきました。
やりかたは簡単です。
今まで学んだ瞑想方法を行いながら、頭、肩、右腕、左腕、胴体、右足、左足とそれぞれ意識を向けます。
そうすると、例えば先ほどの「奥歯を噛みしめている」状態や「肩に力が入っている」状態がわかります。
そして、意識的に力を抜いてリラックスするのです。
すぐに実践できると思います。
自分が気がついていなくても、体は反応しているのです。
肩が凝っていたり、頭痛がひどい方など、ひょっとすると無意識化で緊張状態が続いているために、症状が発生している可能性があります。
瞑想中にボディスキャンすることで、自分で自分の緊張をほぐすことができるということを学びます。
心と体の両方があなた自身なのですが、残念ながらあなたの意識は全てを把握できる訳ではありません。
瞑想を行うことで、無意識が感じているものを体に教えてもらうのです。また、体を意識的にリラックスさせることで、心の緊張も解くことができます。
心穏やかに日々を送るための技術として、ボディースキャンは重要なのです。

以上で、ショートメディテーションの実施方法のステップを説明しました。
次は、ショートメディテーションを行うための注意事項についてです。

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