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新型コロナで自粛派でない方の肩を持つ話

専門家ではないし、医療関係者でもないし、インターネットのニュースで話題になっていることを見聞きしているだけなのですが、私は新型コロナについて自粛派に立つことを断固拒否しています。

自粛派のように、安全策を取ると主張する方が、後々問題が起こった時の責任を負う必要がありません。そこには、新しいことを提案すると「何かあったら誰が責任を取るのか(俺は責任を取りたくないぞ)」という、日本では見慣れた風景が目の前に広がるのです。元公務員として、実際そういう世界で生きてきましたから、そっち方向の選択に躊躇はないのですが、もう個人事業主になったので、できればそっちには行きたくないのです。この困難を、どうすれば乗り越えられるかを考えたいと思うのです。

それと、これまでの公務員仲間との縁がなくなり、個人事業主をやっている知り合いが増えたのも原因の一つでしょうね。

NHKの世論調査では、収入が減った人は24%だとのこと。でも自分を含めて個人事業主はほとんどその24%の中に入っています。「変わらない」が69%、「増えた」が2%の人たち、多分、会社勤務や公務員は変わらないということで、この方達が自粛を続けていれば個人商店は干上がってしまいます。というか、廃業しないと生きていけません。単に廃業できればいいのですが、設備投資は負債になって降りかかり、マイナスからの人生になってしまいます。この中には子育て世代の人もいますし、身近な人たちがそういうことになるのは辛いものがあります。

先日、お昼のワイドショーを見ていましたが、Gotoキャンペーン批判の話題で旅館業の社長がインタビューに答えていました。感染防止対策を行って皆さんのお越しをお待ちしています。と、にこやかに言っていました。コメンテーターの皆さんは。「きちんと感染防止対策をされて、ホスピタリーの高いこんな旅館であれば安心ですね」などと言っていましたが、テレビに出演している人と違って、旅館は客商売です。本心は絶対に表に出しません。内心は、旅館の固定費や家族や従業員の生活、融資してくれる銀行のことや万一感染があった場合の対応、取引先や他の同業者の苦境やそのほか諸々、マスコミに本当に言いたいことがあるのにもかかわらず、はらわたが煮えくり返るのを抑えて笑顔で出演しているのだと思います。立派です。万が一のことがあっても、このような人たちは責任を背負って静かに廃業届を出すのでしょう。誰に恨み言を言ってもしょうがないからです。私の周りの人たちも同じです。

そして、一番思うのが、じゃあ、今自粛していても、いつなら再開できるのか。ということです。このことに明確な答えを持つ人は多分いません。いつか再開できてもその頃には、個人事業主と非正規雇用の死屍累々の地獄絵図しか思い浮かばないのです。であるなら、今から前向きに工夫をすることを模索しなければいけないのではないかと思うのです。

積極策を取れば、申し訳ないですが、新型コロナに感染して、亡くなる方や後遺障害が残る人も発生します。一方で2003年に約3万5千人であった自殺者が、2019年には2万人を割りました。再び不況に陥り、減少してきた自殺者数が増えることは絶対に避けなければなりません。

事は新型コロナだけの問題ではないのです。経済的自死や新型コロナによる不安感からのウツなどのことも考えあわせて、我々は新しい生活様式について考えなければならないのです。その議論において、私は、自粛派の立場には立てないということなのです。


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