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冬のスターライン その2

冬の夜空には、昨日ご紹介したスターラインの後に、もうひとつ、スターラインが昇ってきます。

スターラインの名前は、ハワイ語で「カ・イヴィクアモオ」。日本語に訳すのは難しいのですが、直訳すると”背骨”。ハワイでは、先祖代々の繋がりを現す比喩のようにも使われています。

このスターラインの始まりにあるのは、日本でもおなじみの北斗七星。

北の空に明るく輝く北斗七星を見つけることができたら、ひしゃくの柄の部分を延ばしてみます。

すると見えてくる明るい星が、アルクトゥルス。うしかい座の1等星で、地球から見える星の中で3番目に明るく見える星です。

このアルクトゥルスはハワイ語では「ホクレア」と呼ばれています。喜びの星、という意味を持つホクレアは、南中時にハワイの真上を通る星で、私が航海している伝統カヌー「ホクレア」も、この星から名付けられました。

ホクレアの先には、乙女座のスピカ。その先にはからす座、とスターラインが続きます。

さらに南へと辿ると、南十字星が水平線の際に美しく輝いています。

南十字星は、北緯24度くらいまで行かないと見ることができないので、日本からは沖縄の八重山諸島あたりまで行かないと見えませんが、その他の星々は、日本からも同じように見ることができます。

冬の澄んだ空で、星は一段と輝いています。
暖かくして星空を見上げ、星々が描くスターラインを探してみるのも面白いかもしれません。


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