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主人の両親を相次いで見送ったお話・その2

昨年はセ・リーグ優勝、そして日本一になった阪神タイガース……でしたが、今年はシーズン終盤に首位のチームに追い縋ったのだが、序盤の不調が響いて一歩足りないシーズンでありました。

とはいえ、今年も熱い試合を見に行けたし、バンテリンドームナゴヤで初めて勝った試合を見に行けた(が、その代償は外出禁止令を言い渡される風邪だったけども・笑えない)ので、個人的には本当に楽しいシーズンではありました。
(´-`).。oO(今年は本当にチケット取れなかったんで、来年はちょっと取りやすくなる……かなぁ……??←かなり弱気だな

と、野球の話はこの辺にしておき、今回は今年2月末に亡くなった主人の母(=私から見たら義母)を見送った話と、その後のまとめみたいな話。とはいえ、ここまで準備をしている人は居ないし、大抵はアワアワしてしまって気がつけば終わってた、という話をよく聞きます。
(´-`).。oO(あと、遺産相続や後始末で関係ない親戚がしゃしゃり出……ゲフンゲフン!!

それでは、『主人の両親を相次いで見送ったお話・その2』をお送りします。
(´-`).。oO(番外編は、出来上がり次第しれっと上げときます……

春なのにお別れですか

五十代の時胃がんで胃を全摘出し、晩年になって前立腺がんになった、とはいえ、頭も口も元気な主人の父(=私から見たら義父)だったが、主人の母(=私から見たら義母)はその逆で、好き嫌いなく何でも食べ、よく眠る人で、とにかくケガで入院はあれど、大きな病気で入院というのをしない人だった。

そんな義母と最後に会ったのは、亡くなる3週間前の2月初旬。その日は、義母の施設に必要な物を持って施設へ向かった。

ひとしきりお喋りをし、施設の夕食の時間となったのでそろそろ帰るわ、と我々がエレベーターに乗る前に、

『また来るわな』

と交わした言葉が、義母との最後の会話であり、エレベーターホールで見た姿が最後の姿だった。

昨年の夏に申し込んだお墓も出来、義父の遺産相続の話を進めようと思い、準備を進めようと必要なものも揃った2月末の夜中。突然主人のスマホが鳴り響いた。

が、電話がかかってきたのが真夜中ということもあり、主人は最初、イタズラ電話だと思っていたのだが、何度も着信が続いた為、意を決して電話に出たあと、主人は2階の寝室で眠りにつこうとしていた私を叩き起し、こういった。

主人「カナタちゃん……落ち着いて聞いてくれ。今、施設の方から電話があって、オカンが息をしていない、って言うんや……」
私「……??えーーーーっ?!」


施設の担当者がいうには、亡くなる前日もいつも通りご飯を食べ、そこの人達とおしゃべりを楽しみ、その日の夜中に義母の部屋に見回りに来た時は、『おやすみ』のあいさつにも反応があり、普通に寝息を立てていたとの事だった。

その後義母に何らかの異変が起こり、日付が変わって見回りに来た時には、既に息がなく身体が冷たくなっていた……らしい。
(´-`).。oO(『らしい』というのは、警察での検死の結果、亡くなった推定時刻が日付が変わった直後ということで、

本当に眠っている間にそのまま息を引き取った

という方が正しいのよね……

すぐさま施設から病院へと搬送され、我々が搬送された病院にたどり着いた時には、色々な機械に繋がれて救急処置室で眠る義母と、義母の死亡確認を待つ病院の先生、そして、施設から病院まで付き添ってくれた担当者がそこにいた。

搬送先の病院の先生
『午前2時30分、死亡確認。ご臨終です』

義母の死亡確認を先生と共に行い、声をかけたら起きそうな寝顔で眠る義母の前で、主人と私は泣いた。

施設から電話がかかってきた時から覚悟は出来ていたけども、いざという時人間はこんなにも弱い。

義母の希望は、意外にも私が信仰している創価学会での葬儀だった

夜明け前、我が家へ戻り義父を見送った式場……ではなく、義父が義母の分も契約していた証券がある式場に電話をした。夜が明けその式場から折り返しの連絡が来たのだが、やっぱり気温が低い季節ということもあり、そこの式場での葬儀が重なっており、義母の葬儀は週末となった。

こうして式場は決まったものの、義母を送る宗教は義父と同じくセキモト家の菩提寺……と思っていたのだが、義母が生前に希望した宗教は、

意外にも私の信仰している創価学会であった。

というのは、義母は義父と違って宗教にこだわりがなく、義父を見送って数ヶ月後、

もし、義母に万が一のことがあれば
どうしたらいいか


という話をした際、義母はこう↓答えていた。

義母『カナタちゃん、私ね、お義父さんみたいに宗教にこだわりがなくて。もし、私が亡くなったら、カナタちゃんの信仰している創価学会で送ってくれて良いわよ』

私『……!!解りました。では、お義母さんに何かあった時、その様にさせていただきますね』

【義母生前回想・義母と私の間であった会話より】

そのことを覚えていた私は主人と相談し、私たちの住んでいる支部の幹部の人に話をすると、支部長が導師として通夜と告別式を執り行い、支部の人たちも通夜と告別式に来てくれて、共にお題目をあげてくれた。

それと同時に、義父の時と同じ様に義母が亡くなったことを親戚一同に告げたのだが、

義母が亡くなった時期が冬から春にかけての時期

ということもあり、親戚の人に体調を崩している人が多く、その親戚達からは、後日香典やお供え物が送られてきた。
(´-`).。oO(私の姉も外出禁止令を言い渡される風邪を引いたんで、義父の時に続いて欠席でしたわ……ん??義父の時??糖尿病の飲み薬を変えた為、その様子を見るため入院中でした←

結局、通夜と告別式に来てくれたのは、

・義母のお姉さん家族
・私の実家(=フクハラ家)
・義母の終の住処となった
施設のスタッフさんと理事長
・私の住んでいる所の創価学会の皆さん
・義父の時にも来てくれたケアマネのノウミさん
・義母の実家親族(※通夜後に来てくれた)

で、通夜と告別式合わせて義父と同じ位の人数(=60人位)が来てくれた。
(´-`).。oO(ノウミさんは施設の方からも報告があったらしく、通夜はどうしようかと迷ったらしいが、私の方から声を掛けさせて貰いました。やっぱり義父と義母がお世話になった方だったので、『呼ばない』という選択は(私の中に)なかったのよ。

とはいえ式場がいい所だった為、結局葬儀にかかった金額は義父と同じ位になったが、とても暖かみのある通夜と告別式になった、と思う。
(´-`).。oO(創価学会はお布施やお車代をお断りしており、戒名もつかないのでその分の費用がないと言っても、お葬式の式場が(義母の証券があったとはいえ)結構いいお値段でねぇ……ウッウッウッ

こんな時、あなたならどうする??

……とまぁ、この1年の間に相次いで主人の両親を見送った訳なんですが、我々の場合は前もって

・お葬式の式場はどこでやるのか
(´-`).。oO(冠婚葬祭の式場の値段は、値段が良心的な所も高い所も施設の綺麗さには差はないが、サービスのきめ細やかさや、霊柩車などの大きな部分での差がある。また、大手の式場だと少額で積立が出来るが、家族葬に特化した式場でも、ネットの紹介からだと会員価格でやってくれる場所もあるので、事前に施設の見学や内覧会に参加して、話を聞いておくのがいいかも。

・お葬式の宗教はどうするのか
(´-`).。oO(義父は生前からセキモト家の菩提寺でやって欲しいと言っていたため、セキモト家の菩提寺でやりましたが、義母は生前に自分のお葬式は私の信仰している宗教(=創価学会)で構わない、と言ったため、創価学会でやりました。いくら長年連れ添っている夫婦でも、宗教に対する考え方はそれぞれにあるので、元気な時に

どの宗教で送って欲しいか

をきちんと聞いておいた方が、後々揉めないですよ……

・お墓はどの様な形がいいか
(´-`).。oO(各市町村の墓地も合同で祀ってくれるお墓もあれば、普通のお墓もある。普通のお墓って結構なお値段するし、合同墓地は市町村によって永年供養してくれる場所もあれば、10年間、または20年間で区切られてその費用も高額だったりするので、よく考えた方がいいかも

・お葬式や当面の生活費のお金は
 家のどこに置いてあるのか

(´-`).。oO(ちなみに主人は現金の場所を予め聞いていたので、義父の葬式代と家の後片付け、お墓の申し込み代、義母の葬式代などの費用は全てそのお金でまかないました。とはいえ、そのお金とは別のへそくりが出てきた時は本気で頭を抱えましたが。

と、いう話を、主人の両親が亡くなる数年前から話をしていたため、ある程度の心構えと覚悟は出来てましたし、亡くなった両親の意向にそう形で送る事が出来たんでよかったとは思ってます。
とはいえ、やっぱり粗相はありましたが(あったんかい!!)。

けど、そんな話を常にしている家族なんてそういないでしょうし、大体は家族の誰かが急に亡くなって、

えらいこっちゃ!!えらいこっちゃ!!

と、家中をワーワーと喚きながら大捜索をし、ネットで見つけた式場に電話をし、と同時進行で親戚一同や関係者に連絡をしまくって、式の打ち合わせも人数が読めない中あれこれ考え、やっとこ準備が揃って、家族との別れの実感がないまま通夜と告別式に突入し、当日、疲労困憊で来客の相手をしている喪主に対し、あーだこーだと小姑の如くチクリチクリと言い出す親族がいたりするんですが、正直言います。

この非常事態の時に、
誰にも突っ込まれない
完璧なおもてなしなんて無理よ、無理。


やっぱりどこかしら綻びはあるし、粗相もある。それらを最小限にするためには、

こうなったらどうするか??

を、家族が生きている間に、上記の話をすることが大事になってくる。

が、

両親も若いし元気だし、お葬式なんて遠い話なのに、何でそんなに大袈裟に騒ぐねん!!

と思っているそこのあなた!!

大きな病気で入院、となったら
『延命治療』の有無


何かしらで家族が亡くなったら
『お葬式』の所と宗派、そして後始末


という話は、たとえあなたが直接関わりがなくても、そこの『家族』である以上はついて回る話なのです。

と、言うのも、延命治療をするにしても、お葬式をするにしても、家族の誰かが反対したり返事がなければ話は進まない……でも、『家族』とはいえ憎悪がある『家』のことに関わり合いたくない、という事情の人がいるのも解ります。

しかし、そこから目を背けて放ったらかしにしていたら、

余計なことで自分のクビを絞めることになる

んですよ……ええ、特に遺産相続で。

(主人の両親を相次いで見送ったお話・番外編1へ続く!!)