見出し画像

『ヘルニア国物語 第二章』発症から一ヶ月。ヘルニーアの悪夢は続く

おおぉ!!神よ!
ヘルニーアに襲われて、もう一ヶ月が過ぎました。しかし、国民は今も苦しんでおります!夜、ゆっくり眠る事も、ままなりません。

我々は、決して悪行などを働いてはおりませぬ!
どうか...、どうか、寛大なお慈悲を!!せめて、まっすぐ立つことをお許しください。そして、私には神の声(妻の声)が聞こえた。

... 汝よ。告白なさい ...

神よ、懺悔いたします。
私は発症した直後に、Amazonプライムで長時間にわたり変な姿勢で、人気のドラマGame of Thronesを見続けました。ひたすら見ました。ちなみに、私はインプこと「ティリオン・ラニスター」が好きでした。彼は賢い。

これなのですか!?これがいけなかったのですか!?
少々「エログロでフンタジー」ですが、ヨーロッパ世界観なのに、まるで『大河ドラマ』のような作品で見入ってしまったのです!主人公クラスの人間が100人くらいは、いるのではないかと思うくらい設定が深いのです。Amazonプライムだと無料で見れるので、つい長時間見てしまったのです。変な姿勢で!そう、腰が熱くなるくらい...!!

... 汝よ。再び教会(病院)を訪れなさい ...

神(妻)は、そう言い残し立ち去った。
私は、町の教会(整形外科)を訪れた。そこには、歴戦の勇者達が朝から行列を作っていた。杖をつく学者、腰を丸くした村の女性、みな談笑しながら、今か今かと、神父様(お医者様)の話に耳を傾けていた。

神父様いわく、この教会にはカミナリの魔法を宿した神具(電気治療器)があるとの事。これを特別に使ってくださると言ってくれた。

神具の前に横になり、神父様が静に呪文を唱える...。
(機械のスイッチON!)

ビリビリ!
最初はギラくらいの電波が体を通り、そのあとに、もうちょっと頑張ろうという事で、ベギラマクラスのカミナリが私の体を貫いた。これはスゴイ。

となりの杖をついていた歴戦の戦士(ご老体)は、も同じ治療を受けているらしく「こいつはキクぜ、マジでよ」と語っておるのが聞こえた。

治療後に、神父様は「世界樹の葉の湿布薬」(モーラステープ)をくださった。これを患部に貼りなさいとの事。また、かなり炎症が起きているので、しばらく、冷やしながら対応することに。

伝説の魔物が現れて一ヶ月。まだまだ私の闘いは終わりを見せない。今日も横向きに布団に入るのであった。

次回、新たな神具が登場する。
その名を「ケンイン(けん引治療器)」。最新のケンインは初めてなので、ドキドキする。

果たして、この治療は成功するのか!?
世界に平和は訪れるのであろうか。麒麟はくるのか!?
今宵も痛みに耐えつつ、静かに眠りにつくのであった。

(つづく)
『ヘルニア国物語 第三章』 ヘルニーアの攻撃vs超魔法ケンイン(牽引)

※ヘルニア国物語は、以下にまとめてあります



いつも記事を読んでくださりありがとうございます!noteは気軽に楽しく書けてみんなと情報交換も出来る。とても良いです🥳。ですので、どうぞお気軽にコメントやスキをしてくださいね。 ✨noteユーザーでなくてもスキ(いいね)は押せます✨