長編小説『くちびるリビドー』第9話/2.トンネルの先が白く光って見えるのは(3)←無料エリアあり
永遠の片想い。そんな気分になるから、私はいつだってクールに大人でいようと努める。そう。母乳のことだけじゃない。こんなふうに表に出すことがなかったママへの気持ちは笑っちゃうほど恒士朗に対する想いと重なっていて、それに気づくたびに私は自分自身にうんざりするのだ。//物語は第2部――真実を求め、記憶の糸を手繰り寄せる。
※第1話は全文無料公開中☺︎/*
くちびるリビドー
湖臣かなた
〜 目 次 〜
1 もしも求めることなく与えられたなら
(1)→(6)
2 トンネルの先が