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本のPOPづくりイベントでみなさんが作ってくださった力作をご紹介します!

こんにちは!
ベランダで育てているインゲンマメの生命力に元気をもらっています、遠山です。こんなに暑いのにな……生命ってすごいな……。
(ところでこの植物は本当にインゲンマメなんだろうか……?)

さて、来たる2024年8月4日(日)、
神奈川県にあります大磯町立図書館さんでイベントを開催しました!
そのタイトルは……

『児童書作家の推し本教えます ~みんなで本のPOPを作ろう!~』

と、いうことで、小説を書くことを生業としている物書き、
まさかの本のPOP制作イベント開催です!!笑

6月くらいから早くもご用意くださっていた立て看板
写真にうつる陽ざしがすでに当日の気温の高さを物語っている
わたしのPOPをたくさん使っていてくださってうれしい
そして「講師」という肩書には永遠に慣れない

イベントの開催をご提案くださった大磯町立図書館の司書さんのおかげで、夢が叶ったどころかそれ以上の良い思いをしてきました。(※なお再三のお知らせですが、自分は元書店員でも図書館司書でもなんでもなく本当にただの物書きです)
ほんっっっとうに楽しかった~……!!!!

下は児童書を持ってきてくれた小学生のみなさんから、
上は昭和世代の先輩方まで、
本当に幅広い世代の方がたくさんご来場くださいました!
お住まいも、地元大磯の方から、県外からはるばるいらしてくださった方まで。
こんなにたくさんの人とPOPを作れるなんて最高かっ……!
最大級の感謝を申し上げるとともに、幸せ過ぎていつになくヘラヘラしていたことをお詫び申し上げます。ふだんもうちょっとしっかりしてる!たぶん!笑(このへらへら具合は本記事の最後によーくわかります)

さて、本来ならイベント時間中にPOPの鑑賞会をやって、みなさんが作ってくださったPOPひとつひとつにコメントできたらよかったんですけども、開催時間の都合上それが叶わず……。
みなさんに「遠山のSNSに投稿していいよ!」とご許可をいただいたので、この場を借りて、ご参加のみなさんが作ってくださったPOPをご紹介したいと思います!(順不同)

参加者のみなさん渾身の「推し本」POP、ぜひご覧ください!!
そしてその「推し本」の沼に、いっしょに落ちてみてください!!

(気になるPOPをタップ(クリック)すると公式サイトにとべるようにしてます!ただ角川さんが現在サーバーダウンしているので、角川書店の本は泣く泣くAmazonにとぶようにしてます……)


①みんな大好き!児童書部門

主催者の影響か、やっぱり多い「児童書」のPOP!
かわいいものが多くてほっこりです!
個人的には、子どものみなさんが作ったPOPを、大人の参加者のみなさんが「これ読んだ~!」「おもしろいよね!」とコメントしあって盛り上がっていたのが印象的でした。オリンピックよりも平和な世界!(※個人の感想です)

◆『海色ダイアリー』みゆ・作 加々見絵里・絵

集英社みらい文庫の大人気シリーズ「海色ダイアリー」
主人公・結亜ちゃんのイラストがとってもかわいくて上手で目をひきます!
キャッチコピーもかわいい!色使いもかわいい!もう、全部全部かわいい!!(小説を生業にしているとは思えない語彙力のなさ)

◆『アストロアカデミー』天川栄人・作 ゆうち巳くみ・絵

同じ集英社みらい文庫の「アストロアカデミー」
あの、こちらはもう、センスが爆発しているとしかっ……!!
どう見てもプロの犯行です。つたない話なんかさしあげてすみません、ご参加ありがとうございましたっ!

◆『時間割男子① わたしのテストは命がけ!』一ノ瀬三葉・作 榎のと・絵

※リンクはAmazonです

角川つばさ文庫の「時間割男子」のPOPは、まさかのしかけPOP!
実際の本を開くみたいでワクワクですよね。
こんなかわいい雰囲気なのに「殺人犯ってなんだ!?」と思いますよね、思っちゃいますよね、答えはこの本の中に!笑

◆『いみちぇん!』あさばみゆき・作 市井あさ・絵

※リンクはAmazonです

同じ角川つばさ文庫・「いみちぇん!」のPOP!
作品の重要アイテムである「筆」の表現が素敵すぎる!!
シンプルなキャッチコピーと色使いが目をひきます。モモちゃんかわいい!

◆『とっとと成仏してください!』花千世子・作 海ばたり・絵

ポプラキミノベルから「とっとと成仏してください!」
もともと面白いタイトルをキャッチコピーの一部として使うワザに脱帽です。
周りを囲むイラストも色もかわいいっ!!「ごんべえ」の頭に突き刺さっている矢印がまたいい!!笑
(ちなみに「とっとと~」はわたしもPOPを作ってます。お仲間~!)

◆『十年屋』廣嶋玲子・作 佐竹美保・絵

銭天堂の作者・廣嶋先生の「十年屋」シリーズ!
ネコ~ネコかわいい~!!
ツルの枠線と少ない色でまとめる色づかい、さりげないセンスが光ります。
「自分の大切なもの、なんだろう……?」とつい考えてしまうPOPです。

◆『動物と話せる少女リリアーネ~物語の花束』タニヤ=シュテーブナー・作 中村智子・訳 駒形・絵

大ロングセラー・「リリアーネ」シリーズのPOP!
動物好きなら一度は思う「この子と話してみたい!」という夢をくすぐるPOPです!リリアーネ、いいなぁ!
そしてさりげなく貼りつけられたとりさんが良い味だしてます!

◆『小さなスプーンおばさん』アルフ=プリョイセン・作 大塚勇三・訳

小さなスプーンおばさん」、な、懐かしすぎるっ……!
「小さくなっても大丈夫」というキャッチコピーが心強い!
そしてイラストはもちろん、紙がスプーンおばさんの形にくりぬかれているのが素敵。こんなアイデアわたしは思いつかないよ……!

◆『銀のいす』C・S・ルイス・作

「ナルニア国物語」より「銀のいす」をご紹介いただきました!
かわいいキャラクターとカラフルな色づかいが魅力的です。
そしてなんといっても「勇気ある陰キャ」というパワーワード!
それだけでもう、「泥足にがえもん」が好きになっちゃいます。笑

◆『ヘンリー・ブラウンの誕生日(Henry's Freedom Box)』エレン=レヴァイン・作 カディール=ネルソン・絵

実話をもとにした絵本「ヘンリー・ブラウンの誕生日(Henry's Freedom Box)」。
大きく書かれた「自由は当然ではない」という言葉が胸に響きます……。
「箱の中の小包」となる主人公を表すようなしかけに舌を巻きました。

②バラエティ豊か!一般書部門

泣ける、震える、ほっこりできる(?)……そんなさまざまな物語が集まりました。
一般書ではありますが、中学時代のわたしが見ても「読みたい!」と思えるPOPばかり。ちょっと背伸びして、ふつうの「文庫本」にチャレンジしてみるのもアリ?

◆『暗いところで待ち合わせ』乙一・作

中学時代に遠山もハマった乙一先生の「暗いところで待ち合わせ」!
心が震える本を読みたい!と思っている人にストライクなキャッチコピーが印象的です。
余談ですが、POP制作者さんはわたしの紹介から回りまわって「彼女が生きてる世界線!」を読んで下さったみたいで、それがうれしすぎました。推し本は伝染するのね……。笑

◆『麦本三歩の好きなもの』住野よる・作

「キミスイ(君の膵臓を食べたい)」の住野先生によるジャンル分け不能な日常小説「麦本三歩の好きなもの」。
もうとにかく見るだけでおなかがすく魅力的で目をひくPOP!
「麦本三歩」という女の子に共感すること間違いなしなことが伝わって来ます。そしてやっぱりおなかがすいた!!笑

◆『春にして君を離れ』アガサ=クリスティー・作 中村妙子・訳

ミステリの女王・クリスティーの「ミステリではない話」、「春にして君を離れ」。
まるで実際に書店にありそうなくらい完成度が高いPOP、なんですかこれ、めちゃめちゃ気になるじゃないですかっ……!!
あえて太いペンをあまり使わず、細めのペンを重ねて不穏さを表す表現方法、めちゃ参考になります。

③読みつがれるおもしろさ!名作部門

みんな一度は名前は聞いたことがある(かもしれない)名作……だからこそ、名作として敬遠するのではなく、そのおもしろさに気づいてもらいたい!!
そんな強い思いを感じるPOPばかりです。

◆『おちくぼ姫』作者未詳 田辺聖子・訳

※リンクはAmazonです

おちくぼ姫」といえば、平安時代のシンデレラストーリー!……と思っていたんですが、このPOPの制作者さん曰く、おちくぼ姫は「ドタバタお仕事小説」でもあるとのこと!?き、気になる……!!
大胆な構図や魅力的な筆文字が素敵なのはもちろん、新解釈も見出してくれるのがPOPの醍醐味ですよね!

◆『学問のすすめ』福沢諭吉・作

40年もの長い間「日本のお札」の顔だった福沢諭吉翁の代表作「学問のすすめ」。
ここで今一度読み返してみよう!という作者さんの思いがビシビシ伝わる言葉の数々。「未来をみつけよう!!」という言葉が胸に響きます。
あと、ゆるめのイラストがかわいくて好きです!

④子どもも大人も、ためになる部門

知ることは、脳に栄養をあげること!
「勉強」ときくと身構えちゃうけど、本当は、「知る」ってとっても楽しいことなんです。それはもちろん、子どもから大人まで!

◆『これでカンペキ!マンガでおぼえる敬語』齋藤孝・作

日本語教育の第一人者・齋藤孝先生による敬語の本「マンガでおぼえる敬語」!「ゆるくたのしく敬語がわかる」なんて、えっ、もうそれだけで気になっちゃう今度書店で探そう……。
カラフルなタイトルとまんまるな手のイラストがとってもキュートです。
またまた余談ですが、わたしは小学生のころお医者さんに「既にその症状は治りました」と言って爆笑されたのをまだ根に持ってます。子どもだからって敬語を使わないと思うな、なんもまちがっちゃないだろがい!笑

◆『中学生から知りたいパレスチナのこと』岡真理・小山哲・藤原辰史・作

中学生から知りたいパレスチナのこと」というタイトルが表すように、まさに「今」知るべき「イスラエル・パレスチナ問題」に焦点を当てた本。
学ばなくてはと思わざるをえないインパクト。そもそもの話、高校の世界史もローマ帝国とか大昔のことばっかりで、パレスチナのことなんて入試に出ないから授業であんまりやってくれないもんなぁ。おかしいよなぁ。

⑤もはやジャンル分け不能!?まさしく「推し」本部門

※もはや貼れるリンクがありません!笑

これが一体なんのPOPかというと……なんと、「たのきんトリオ」のファンクラブ会報誌のPOP!!(※たのきんトリオ……1980年代に活躍した男性アイドルグループ)
いやー、これぞまさしく「推し」本です。一本とられた!
それぞれの特徴がわかるイラストもいいですよね。
あっ、遠山は平成生まれですが昭和大好き人間なので無駄にテンションが上がりました。笑

⑥みなさんありがとう……!遠山作品部門

ご参加のみなさんのなかには、推し本としてわたしの作品を選んでくださった方がたくさんいました。感激です、ありがとうございます!!
(お気遣いいただき大変恐縮です……!)

◆『渡会くんの放課後恋愛心理学』遠山彼方・作 くろでこ・絵

わー渡会くん!!ありがとうございます!!
「恋愛」にハートマークがたくさんでとってもかわいい!!
「あなたも両想いになれる……かも?」の、「かも?」の部分にこの物語が詰まってる気がしてふふっとなりました。
個人的には、昔々に友達同士で回し合ってたお手紙の形をしているのが好き!(あの折り方、なんて言ったらいいんですかね……?)

思わずこれを見せてくれた制作者さんに向けて首がもげそうなほどうなずいた遠山です。勝手に黒髪メガネ男子同盟を組ませてもらえればと思いますっ!!笑
黒板のデザインもかわいいっ!!修正液で書かれた左上のメガネマークもいいっ!!

◆『学園ミリオネア 100万円ゲーム』遠山彼方・作 Arisa・絵

「お金があれば幸せですか…?」作中にも度々とりあげてる話をキャッチコピーにしてくださり本当にありがとうございます!
赤と黄色が基調のデザインに加えて、四隅の切り方なんかもかわいい~!

シャレの聞いた軽妙なかけあいでご紹介いただきうれしいです!
あと、大磯町の人に「地元出身」って書いてもらえてうれしい遠山です!笑
(相模川から西の神奈川は地元だと思ってるし、たまに湘南も横浜も小田急沿線も地元だと思っている都合のいい解釈をしがちな小田原市民・遠山彼方)


掲載許可をいただいたPOPは以上です!
もし「わたしのがない!」という方、いたら本当にごめんなさい!
(わたしが写真を撮り忘れてます本当にごめんなさいコメントかなんかで文句言ってもらって構いません写真など送っていただければ追加します誠に申し訳ございませんでしたっ!!)

なお、わたしも参加者さんといっしょにリアルタイムでPOPをひとつ作っておりました。それがこちら!

わたしが児童文庫の沼にはまった原点・松原秀行先生の『パスワードシリーズ(講談社青い鳥文庫)』!!なんですが……。

おわかりいただけただろうか……?
それでは、もう一度ご覧いただこう……。
(マコトくんが死ぬほど似てないはこの際目をつぶってもらって)

あっ……。笑

はい、ナチュラルに「SECRET(秘密)」という英単語のスペルを間違えました!へらへらここに極まれり!笑
あっ、言い訳をさせてもらうとですね!このPOPは予定時間1時間で作るようになってまして(実際はその後ちょっと延長したんですが)、最後に「なんかマコトくんの周りさみしいなー」と思い立っちゃって入れたのがこの文字でして、緊張もあって手が震える中めちゃくちゃ慌てて入れた文字でして、あの、その……
……はい、単純に自分が愚かでした!!!!ごめんなさい!!!!笑

ウキウキとみなさんのPOPといっしょに並べて鑑賞会に参加して、図書館さんにも「あっ、残していきますんでご自由に使ってください~」なんて余裕の笑顔で言って、帰ってきてニヤニヤしながら他の参加者さんのPOPをながめていたら、ふと自分の間違いに気づくという。

……ま、まぁ、そんなちょっとしたまちがいも手書きPOPの醍醐味ですよねっ!
それに、大磯といえば海!ということで、「SEA(海)」にかけたちょっとしたシャレだと思ってもらえたらうれしいなーって思いますっ!(?)
(良い子のみんなは間違えて覚えないように!)

そんなこんなで、今回も残念なオチがついてしまった人生2回目の図書館イベントでした。
ですが、やっぱりトータルでとーっても楽しかったです!!
POPづくりド素人のわたしに素敵な企画を持ちかけていただいた大磯町立図書館の司書さん(お茶目でかわいいのに気遣いの権化)・温かくご対応くださった館長さんをはじめスタッフのみなさま(みなさん気さくすぎる)に、改めて御礼を申し上げたいと思います。
また、参加者のみなさまも本っっ当にありがとうございました!(いっしょに販売していた著作も自分の予想の倍以上売れてビックリでしたありがとうございますっ……!)
願わくばもっと参加者さんとお話ししてみたかったのと、やっぱりPOPづくりは好きなので、またこんな機会があればいいなぁ~……なんて思ってしまいました。何卒……!笑

なお、こちらのPOPの中で「図書館にかざってもいいよ」という方のものは、8月いっぱいくらいまで大磯町立図書館で展示しているらしいです。
お近くにお住まいの方、ぜひご覧くださいませ~!


さて!ここからは宣伝なのですが!
POPづくりではありませんが、実は8月はまだまだイベントに参加予定なのです!
具体的には、8月17日(土)に、今度は小田原市の小田原駅東口図書館にて「小説の書き方」というとんでもなく恐縮なイベントを開催する予定でございます!
↓くわしくはこちら↓

また、もうひとつ、8月後半にみなさんにお会いする機会があるかも……?
盛りだくさんな一か月になりそうですが、ぜひぜひふるってご参加くださるとうれしいです!

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