料理苦手民、奮闘す。

　それは、土曜日の夕方15時頃のことでした。

両親はランチに出かけていて、私はのんびり1人で過ごしていました。

美味しかったのでまた作りたい…

ヤンニョムチキンにチャレンジして美味しく作れたし、運動もしたし、大好きなお菓子屋さんで両親と私の分のケーキも買ったし、あとはゴロゴロしよう〜と思って、ぐうたらしていたのです。

そして両親が帰ってきたのですが、なんだか母が疲れていました。

おや、と思っていると、「ちょっとお昼寝してくるね…」と一言。
この時点で、「たぶん体調悪いな？」と思いました。
母はたまにお昼寝をしますが、リビングのソファでお昼寝をする人なので、わざわざ寝室に行くのは変だ！とピンと来ました。

さて料理をどうしよう。
だけど外は大雨だし、父に再度車を出してもらうのもなんだか気が引けるし、お昼に作ったコムタンスープをまた作って、あれにごはんを入れたらいいのでは…と考えました。

料理苦手民、咄嗟に献立を考えるのは苦手です。
料理以外の家事は人並みにできるけれど、料理が鬼門…！
無事に母不在を守り切るぞと心に決めました。

お米もうまく炊けない悲しみ

今でこそそれなりのごはんを作れるようになった（はず）私ですが、以前は本当にひどい有様でした。
大体こんな感じ。

・ごはんがそもそもうまく炊けない
（柔らかくなりすぎたり硬くなりすぎたり）
・焦って料理をするので、食材の色が変わってきたなあとか、匂いを感じたりとかする余裕がない
→半焼けになったり、焦がしたりする
・火加減を適当にする、最初から強火にしたりとか
・リュウジさんレシピを活用するようになってから、まず「美味しくない…」と思うような料理を出さなくなったので、読者投稿型のレシピサイトを参考にしたりしていたのもたぶんある

今は「お肉の色が変わってきたなあ」とか、「ちょっと大きめに野菜カットしたから、あらかじめレンチンしてから煮込もう」とかいうことができるようになったけれども、以前はほんとうに暗澹たる結果ばかり出していました。

そうして、美味しくない料理ばかりできてしまうとやる気も落ち、「私にはそんなスキルは備わっていないんだ！」と不貞腐れていました…

ちょっとずつちょっとずつ、ステップアップする

それが180度変わったのが、料理研究家の土井善晴先生の本に出会ったこと。

「毎日の食事は、ごはんと具だくさんの味噌汁、そこに漬物などの一菜があれば十分」

という考え方が、目から鱗だったと言いますか、衝撃を受けたのでした。

それならできるかも。
お味噌汁はなんとか作れるしな、これだったら頑張れそう…と思ったのがきっかけで、ちょっとずつ台所に立つようになりました。
仕事の合間、昼休憩に焼きおにぎりとお味噌汁を食べることがちょくちょく増えました。

不思議なことに、お味噌汁を作るのが楽しくなってくると、今度は「新しいおかずを作れるようになりたい」と思うものです。

わかりやすくて簡単なレシピはないかな、と思っていたところに出会ったのが、リュウジさんのレシピでした。

初めて至高のハンバーグを作ったときにいたく感動して、以来、私が作るハンバーグはこれになりました。

昨夜はそのハンバーグと、同じく至高の野菜スープ、切り干し大根の煮物にしました。

たぶん、レシピにも相性があるんじゃないかと思います。
リュウジさんのレシピはわかりやすく、頭にすっと入りやすくて、しかも美味しいので、リュウジさんのレシピで作るようになってからは、大失敗することがなくなりました。

また、1品作るだけで以前はぐったりしていたのですが、料理も場数をこなすことが大事なんですね。

今は、

・食材は先に切ってジップロック
・副菜やスープは先に作っておく
・疲れている時はレンジ料理も採用！

など工夫するようになって、いくつかおかずを作れるようにはなったかなと思います。

いや、母が30分で作る料理を私は1時間かけて作るとかよくあったので…
効率が悪かったんだなあと振り返り…

また、火加減はとにかく弱火から始める、火が通りにくい食材はあらかじめレンチンなどするようにしました。

そうすると、だんだん食材の火の通りを気にしたり、味見をしてしょうゆを足したりする余裕ができてきました。

とにかく「まずくしてはいけない」と思うあまり、目の前の料理をきちんと見ていなかったのがよくなかったんだなあと今なら思います…。

とにかく肩の力を抜くことが大事

以前は、あまりにも苦手意識が強すぎたために、「ちゃんと作らなきゃ」と意気込みすぎていたように思います。

今は、あらかじめ段取りを頭の中で考えたり、「たくさん作って明日のおかずに回せばいいや」と考える余裕ができたので、以前よりは料理へのハードルは下がったかな、と思います。
とはいえ、まだまだ成長の余地はうんとありますけど…

終わりに

とりあえずそれなりに料理ができるようになった（はず）なので、母不在のときでもピンチヒッターにはなれるようになりました。

今日はだいぶ母も回復したみたいなので、夕飯は作るよと言ってくれていますが、様子見てきつそうなら…何を作ろうかな…！豚肉あったから豚汁かな…！
（献立考えるのはほんとうに苦手！！！）

まだまだ成長していきたい…