ベトナム、ダナンで色々あった話
2022年11月の下旬に、ダナン3泊4日旅行へ行ってきました。
ダナンの前に、2022年11月上旬に行ったロサンゼルス(ingressの大きな大会があった)では全て順調の旅路で、トラブルもミュンヘンみたいに発生せず、特筆すべき事も無かったため、ここに記すことはなかったんです。飛行機も往復3席使って寝転んで、エコノミーフラットで快適でしたし。
ただ、やっぱり治安は悪そうでした。
襲わたり殴られたり罵倒されたり怪我するほどのインシデントには遭いはしなかったけれど、地下鉄の車内が超絶臭かったり、薬で遠くに行ってしまわれた方が絶叫してたり、お金をたかられたり。
海外では、あるあるな体験です。。。
今回のダナンは私の海外旅行人生の中でもひと際目立つ体験をしたので、諸々とトラブル中心に書き記したいと思います。
もちろん、ダナンの良かったところとかも写真アップするので、どうかお暇のある方は最後まで楽しんでください。バカ長いです。
ベトジェットエアに散々振り回される
ダナン行きは海外LCC、ベトジェットエアを使いました。
結論から言うと、4レグ全て定時運行で順調に往復できたのですが(ベトジェットエアの遅延率は24%)、それまでに至る過程が、まぁ酷かった。
当初、HND-DADの直行便が設定されていたので、これは使い勝手が良いと思い、ベトジェットエアの公式サイトからエアチケットを購入しました。
代理店経由だと何かしらのトラブルがあった時に、対応が鈍足になるため、私はなるべく公式サイトからエアチケットを買うよう心掛けています。
海外LCC、予定は未定
10月の初旬、なんとなく自分が搭乗予定のHND-DADを検索(価格ウォッチ)してみると、スカイスキャナから検索結果が上がってこない。
アレ? バグ?
慌てて公式サイトから同日の該当便を検索してみると、公式サイトからもその直行便は消え失せていました。
そして航空関連のニュースサイトには
「12月から羽田ーダナン線が復活!」
復活? は?! 11月は!? なにその前向きな発表の裏に隠された嫌なニュース!
(※ちなみに2022年12月21日以も羽田ーダナン線は復活していない。かなこ調べ)
振替は出来たけど
ベトジェットエアには幸い日本の代理店窓口があるので、そこにまず電話をかけてみると「羽田発着は欠航です。」との回答。アッサリしてんなおい。まずはその路線を予約している客に対して「欠航決まった時点でメールで連絡しろや何のための連絡先入力やねん何でこっちから率先して連絡してるんや(早口)」、と脳内で思いつつも、言いたい事も言えないこんな世の中なので、そのまま振替の手続きを粛々とすすめていただき、一旦はハノイ乗り換えを押さえてもらいました。この時点でダナンでの到着予定が半日以上遅れる有様。
当初はダナン早朝7時到着予定だったので、友達と合流(17時)する前に、ダナンのミッションを1本やろうと思っていたのに。
おまえの乗る飛行機ねぇから
数週間後。10月下旬。
またもや何となく嫌な気配を察知したので、公式サイトで自分が利用する日程の旅程が検索して、出てくるかどうか確認したところ。
搭乗予定のベトナム国内線が無くなっていました。
わーステルス欠航してるーですよねー知らなかったけど知ってた速報!
言いたい事も言えな(略 またもやお馴染みのベトジェットエアの日本代理店へ電話。そしてメール。あれこれ疲れるやり取りを経て、振替をしてもらいました。
今度はハノイのトランジットで、6時間以上の乗り換え空き時間と、ダナン現地到着が22時という、移動だけで1日潰れるという有様に。ひどい。
ミッションどころじゃなくて、晩御飯も満足に楽しめないスケジュールに。
やられた。
世の中金だから
あまりにも酷い旅程になったため、ツイッタランドでベトジェットエアから同じ目に遭わされている人がいないかどうか検索してみました。
そして直ぐ発見。
ある漫画家さんが、私と同じくベトジェットエア羽田発ダナン行きで二転三転あり、結局ベトナム航空に変えて移動したよ、という顛末を呟かれていました。
そこまで酷いのかベトジェットエア。
しかし私は考えに考えた挙句、ベトジェットエアのチケットを捨てるというMOTTAINAIことはできなかったため、公式から今の時点でちゃんと飛びそうな路線をピックアップしてみました。
早めに到着しそうな路線を発見、ホーチミントランジット。これなら18時過ぎにはダナンに着けそう。
ということで、毎度お馴染みになったベトジェットエアの日本代理店へ電話&メール。新しい旅程に変更可能かどうかを聞くと、
「ハノイのトランジットからホーチミンへの変更は話が違ってくるので、ベトナムの本社に自分で勝手にかけあってくれ」
という返答。えええベトナム語出来ないいい(多分向こうの常套手段とみた)。
結局、変更の為の差額25,000円を支払い、早く到着するホーチミン乗り換えを手に入れたのでした。
なにこれ、LCCってガンガン欠航させて、客の利便性を奪って振替でお金を取って儲けるやり方!?(暗黒面に落ちてる思考)
こんなことなら最初からFSCを選んでいれば良かったなって思ったりしたけれど、人生経験として海外LCCを乗りこなすのもまた一興よね、てことで自分を無理矢理納得させました。
安西先生……お腹が空きました
出発当日。成田空港にて。
早朝の成田空港(8:55発なので7時過ぎには制限エリアに居た)を舐めてました。しかもコロナ禍。朝7時台の成田空港は、シャッター街でした。7時台じゃなくても今はシャッター街だけど。
適当におにぎりと飲み物でも買って、飛行機の中で食べようと思っていたんですが、出国したエリアは荒野のごとく閑散としていて、カフェも無ければ(11時から開店とかいうやる気の無さ)お土産ショップもわけのわからん(酷い言い草)お菓子ばかり。後は煮ても焼いても食べられない化粧品やブランド物。
水を見つけるのも一苦労で、やっと1本150円(taxなし)の水と、とうもろこしのお菓子を入手。
しかしそんなものでお腹が膨れるはずもなく、搭乗して日本時間の16時くらいまで空腹のまま過ごすはめになりました。(機内食頼めばいいやんって話なのですが、円しかもっていなかった)
トランジット先のホーチミン空港でやっとフォーにありつけましたが、140,000ドンという価格に
「あれ、ベトナムってそんなお得じゃない……?」
という疑念を抱くことに(空港観光客価格だと後から知った)。
【豆知識】ドン→円 簡単!計算方法
ベトナムドンの簡単な円貨への計算方法です。
140,000ドン ≒ 840円
ドンの下3桁を全部落として、140 × 6 = 840
6倍すると円貨になります。
細かく計算すると5.xx倍がもっとも近い円貨になるのですが、両替手数料があったりするので、暗算でざっくり計算するのは6倍がキリが良いという結論に。
コロナ前までは5倍くらいで良かったのですが、円安のこのご時世で円の価値が落ちてしまい、6倍しないと釣り合わなくなりました。かなしいです。
Grab最強伝説
東南アジアでの配車アプリといえば、UberではなくGrabが主流です。
アカウントの設定が少し癖強なんですが、インターネッツそこらじゅうにGrabのアカウントの作り方や、利用方法が掲載されているので、参考にしてみるといいと思います。
私は日本で電話番号認証含めたアカウントを作成してから、現地でクレジットカードの認証をやりました。(クレカの認証はGrabが利用できる地域でしか出来ない仕様のため。日本では登録不可)
Grabの何が最強かって、Uberと同じなのですが、まずタクシー全般の交渉が要らない、値段交渉が要らない、運転手の評判も確認できる、価格も適正価格でぼったくられない、という点です。
特に東南アジアでのタクシーのぼったくられ率は本当にすごくて、ちょっと隙のある観光客だと思われると、現地の人の数倍、数十倍の価格を強引にふっかけられます。
メーターをずっと監視しているのも疲れますし、ベトナム語まったくわからないし。
とにかく、どこへ行くのもGrabを利用して移動していました。
ダナンからホイアンへの移動も片道303,000ドンでした。多分タクシーよりは安いはず。
友達がバイクに轢かれて救急病院へ行った話
私の海外旅行人生の中で、一番の大事件でした。
お昼の14時過ぎ、横断歩道(ちゃんと青)渡っている最中、前を見てないお爺ちゃんバイクが右折してきて友達に思いっきりぶつかり、友達は仰向けに転倒。足、肘、腰、頭を打撲しました。
結論から言うと友達は頭に異常は見つからず、たんこぶと身体の擦り傷程度で済んで無事でした。おかげ様で今も元気に会社へ行っています。
この件についてTwitterでご心配のリプをたくさん頂いてしまい、その節はお騒がせいたしました。
普段、こういうトラブル関連については、結末が見えてからTwitterで呟くタイプなのですが、今回に限っては、私はちゃんと正解の道を進んでいるんだろうか? という気持ちと、友達に何かあったらどうしよう、これからどうしたらいいの? という気持ちでとてつもない不安に苛まれて、思わず病院でTweet。ずっと変な汗をかき続けていました。
人間不安に陥ると変な汗をかき続けて、なんか独特の臭さになるんですね。私だけか。
全てが片付いた後にホテルのSPAへ駆け込んだんですが、自分の臭さがやばくてびびりました。
詳細は下記から。
日本人は歩くのが好き
事故に遭った日の予定は、
午前:ミーソン遺跡観光
午後:ダナン大聖堂→ハン市場・コン市場見学→GOダナンで買い物
という流れでした。
午前中のミーソン遺跡観光は素晴らしかったです。
謎の舞踏で観光地として雰囲気を盛り上げようとしてる部分はさておき、アメリカ軍の空爆の跡とか残っていたり、緑に侵蝕されそうになっている遺跡の数々に、歴史を感じられて感動もひとしおでした。
ミーソン遺跡ツアーの後、ガイドさんに
「ハン市場からコン市場は、歩いて行けますか?」
と尋ねました(悲劇の始まりの一言)。
ガイドさんは少し考えてから
「ベトナム人は絶対に歩きません。でも、日本人は良く歩きますね。歩くの好きですね。」
と答えてくれました。
この遠回しな答えの背後には(歩かない方がいいですよ、おまえら正気?)と言外に伝えてくれたと今になってからは分かるのですが、浅慮な旅人の私たちは「いけるな」と判断。
ダナンの街の雰囲気も感じたいしー!、ということでツアー後、ハン市場の近くで車から降ろしてもらいました。
歩道は店の物置かバイクの駐車場と化し、
車道は信号無視の無法地帯
と、こういう感じの歩道の状況が続いているので、おそるおそる歩道と車道のギリギリのところを歩いて進んでいました。
前方不注意のお爺ちゃんバイクが右折
ベトナムのバイクは怖い。日本の常識が一切通じない。当たり前だけど。
青だと思って横断歩道を渡っていても、ガイドさんが教えてくれた通り、ベトナム人は殆ど外を歩かないので、通行人が全然いない。なのでバイクは湘南爆走族さながらに、我先にとグイグイ我を通して来るのです。
歩行者優先?何それ美味しいの?の世界が目の前に繰り広げられております。
そんな中渡ろうとした時、横断歩道を渡る友達と右折してきたバイクが接触。そして転倒。
肘と腰と足と、そして後ろ頭をぶつけて、友達はベトナムの道路に仰向けに倒れたのでした。
心優しき?ベトナムの人々、でも何言ってるのか全然わからん
友達が道路に倒れた時、私は慌てて友達に駆け寄り「大丈夫?!どこ打った??大丈夫?聞こえる???!!」と必死に話しかけていました。
友達は涙声で「頭打った……痛い……」と後頭部を押さえて一言。
よかった喋れる!意識もある!血も頭からは今のところ流れてない。
でも頭を、しかも後ろ側を強く打ったということは、これは場合によっては命に関わることになるかもしれない、と一瞬にして青ざめる私。
吐き気や眩暈、言語障害や歩行困難がもし発現してしまったら、この言葉が通じないベトナムでどうしたらいいの?
日本への帰国もままならないかも、そして今から警察呼んだらいいの?救急車ってどうやって呼ぶの?ベトナム語で質問されても分からない……etc.
もうコン市場とかGOダナンとか買い物どころじゃないし、旅行どころじゃなく、軽くパニックに。
どうしていいのか分からず、とにかく友達に話しかけていたら、周囲に居たベトナム人達が4~5人(どこから出現したのか謎)+ぶつけてきたお爺ちゃんが駆け寄ってきて、友達を道路から歩道の安全な場所へ運んでくれました。
そして突然ベトナム人のおばちゃんが出現し、赤い椅子を友達のために用意してくれ「ここに座れ!」と促してくれました。
幸い友達は意識もあり、会話もなんとか出来る状態だったので、周りのベトナム人に支えられながらなんとか座れました。
そして4〜5人のベトナム人達が私達を取り囲んで、ベトナム語であれやこれや話し掛けてきたり、わーわー騒ぎ立てています。何を言ってるのかサッパリわからん。
そしてその中の1人のおばちゃんが自宅から急いで持ってきてくれたらしい、謎の黄色い小瓶から液体を取り出して、友達の顔や額、そしてぶつけた後頭部にそれを塗りたくるのです。
その光景を唖然と見つめる私と、されるがままの友達。
ぶつけた頭の部分におばちゃんは謎液を塗り込み続け(何かの呪術?)、他のおっちゃん達数人は友達の頭をグイグイ懸命に揉みしだいています。
何で全員で頭を揉むの!?もし内出血してたらこんなに揉むのダメなのでは!?と思いつつも、ベトナム語でわーわー言ってる間に入れない。
そして友達の頭は謎液で浸され、なんかベタっとしてきてる。
(後で友達に謎液の香りを聞いたら、タイガーバームのような香りだったそうです。)
ちなみに警察も救急車も呼ぶ気配は0でした。友達を轢いたお爺ちゃんは、周囲のベトナム人に何か訴えてワーワー言っているだけ。何なの。
とにかくこのカオスから離れたい
警察も救急車も呼んでくれる気配が全く感じられず、加害者のお爺ちゃんも言い訳(言葉は全く分からないけれど、そういうノンバーバルなものはちゃんと伝わる)してるぽくて、ここに留まっていても友達はどんどん謎液を塗り込められ、頭を揉まれ続けるだけ。
ベトナム人達にめっちゃ傷跡揉まれまくっている頭の状態も心配だし(まじで何で揉むの)、肘から血も出ていて、決して清潔とは言い難いベトナムの道路でこすったとなると、体内に雑菌が入って、日本では考えられないような悪化も心配しないといけない。
ということで、grab使ってホテルに帰って(とにかく清潔で静かな場所に行きたかった)、ちゃんと英語か日本語が通じる病院を紹介してもらおう、と大騒ぎしている4~5人(騒いでいるのに事態は何も変わってない)を横目に、grabを呼んで、急いでホテルへ帰りました。
ここでちょっと後悔したのが、友達を轢いたおじいちゃんの顔とバイクのナンバーを、ちゃんと写真に撮っておけばよかった!!!
正直、この喧噪や場所から離れたくて、早く静かで清潔なところで落ち着きたい一心で、それを忘れてしまっていました。
ホテルのホスピタリティに助けられ病院へ
今回の旅行で宿泊したホテルは、プルマンダナンビーチリゾートというホテルでした。
とにかく、ここのホテルのレセプションの方やコンシェルジュの方に大変お世話になりました。
ホテルに辿り着いて、友達をロビーのソファーに横たえさせてから、ホテルの方に「友達がバイクで轢かれて怪我をした。頭もぶつけているので、日本語もしくは英語が通じる病院を紹介してください!」と急いでお願い。
私がこう訴えると、ホテルの方々の行動は超絶速かった。すごいの。
「今すぐ日本語が出来るスタッフを呼んでくるから!」
とバックヤードから日本語が出来るスタッフを呼んでくれて、友達の状態を確認して事情を聞いてもらい、タクシーを素早く手配して病院(Family Hospital)まで連絡もしてくれました。
私が色々と状況を説明しているとき「バイクの持ち主は?」と聞かれて「何にもしてくれなかった、ただただ騒いでるだけでした」と答えると、めっちゃ眉をひそめていました。
やっぱりあいつ責任逃れしてたんやな!
病院でのあれこれ
結局、日本語が通じる病院がダナンにはないということで(地方都市だししょうがない)、英語が通じるところに連れて行ってもらいました。
タクシーで病院に辿り着き、受付で事情を英語で説明すると「救急エリアに行け」と指示が。
友達を支えながら歩いて救急エリアに入ると、財前五郎みたいな切れ味鋭そうなお医者さんが来て、友達をベッドに寝かせてから、私にあれこれと質問してきて(カルテ作成の為の個人情報ヒアリング)、現状とどんな治療を望んでるかを話し合ってくれました。
お医者さん判断が早くて優しくて鋭くて、めちゃカッコよかったです(唯一の癒し)。写真撮っておけば良かった。そんな余裕無かったんですけどね。
治療は頭をぶつけたので、頭部のCT撮影と、打撲した肘や腰の状態確認、そして傷口の洗浄をすることに。
ただ私たちはベトナム在住ではない海外旅行者なので、治療費を先にデポジットとして支払わなければなりません。
そのお値段、2,500,000ドン(日本円で約15,000円)。
最初お医者さんからその値段が書かれたカルテを渡され、(あれ?思ったより安いけどこれって頭金?CT撮るのに?)と思い、若干不安に駆られました。
治療後、もしかしてそれ以上かかるのかな、異国の治療費ってとんでもない額になるっていうし、とりあえずクレカの情報を決済できるか把握しておきたいのかな、そして私のクレカで決済出来る金額に収まるといいな……とか色々頭に過りながらも、指定された金額のデポジットの支払いを終えました。友達がちゃんとした医療を受けられるのが優先や!と言い聞かせて、不安は後回し。
支払い終わった証明となるレシートとカルテのセットを財前五郎に渡すと、友達の検査と治療が始まりました。良かった。
CT撮る前に色んな質問とか、私が通訳(※技師さんはベトナム語しか話せないので翻訳アプリ経由)となってあれこれお手伝い。無事に頭部のCTスキャンをしてもらいました。
五郎は「30分くらいで結果出るから待ってて」と英語で私に。やだカッコいい。
その後、打撲や傷の洗浄と治療が開始され、そこは通訳は要らないので、私は救急センターの椅子に座って友達をぼーっと待っていました。
友達は友達で、私が院内に留まることでコロナに感染してしまうのでは?と心配してくれていた模様。
確かにコロナに感染したっぽい人たちが結構居たんですけど、4回ワクチン接種してから1ヶ月弱のタイミングだったので、多分大丈夫👍という謎の自信がありました。そしてその自信どおり、感染せずに過ごしております。
検査と治療を終えて
CTの結果頭部に異常は無く、打撲による腫れが出来ているだけとのこと、あとは傷口も洗浄してもらい清潔にして治療してもらいました。
この結果を五郎から聞いた時は、心からホッとしてしまい、肩に乗っかってた重苦しい何かがストンと落ちて無くなった気持ちになりました。本当に良かった!
そして五郎が「処方箋持って会計に行って。そこで差額と薬を受け取って、治療は完了だよ」と私に。ん?差額??
謎に思いつつ会計処理をしてもらうと186,516ドンのキャッシュバックが。え、なにこのお金。
会計のお姉さんに「あの、これ、デポジットの差額?」と聞くと「せやで!」と返答。
レシートを見てみると
総治療費:2,313,484ドン(約13,800円)
頭部CTスキャン、肘や腰の検査や治療で、薬も含めてこの価格?
え、安!!!!!
正直、50万円くらいまでは割と覚悟してたんです。外国での医療費で怖い話いっぱいあるじゃないですか。200万円かかったとか。
なので会計に向かう時、内心、頑張れ俺の三井住友VISA!と腹を括っていたのに、この値段。
もしかしてベトナムめっちゃいい国?社会主義だから?
薬には毎食後に飲むとか、朝だけ飲むとか、丁寧に私たちでも分かるよう英語で説明したシールを貼ってくれました。親切。
という感じで、バタバタした1日が終わりました。
病院帰りのgrabでは、友達も私もホッとしたので、財前五郎みたいなお医者さんを大絶賛していました。
「あのイケメン医師と一緒に記念撮影すれば良かったねー」
って。絶対応じてくれなかったと思うけど。
この浮かれ具合い、喉元過ぎればってやつです。
余談
事故の翌日、友達に発生したトラブル一覧です。
・ワクチン接種証明を忘れてきてしまい、昨日お世話になった病院でPCR検査を受けるはめに。
「何でまた来たの?」と五郎から言われた模様。PCR検査受けに来たんですよ、と看護婦さんに説明されて五郎は笑ってたそうです。
・PCR検査後に「GOダナン」というお店で友達は私と待ち合わせしていたのですが、タクシーで向かう最中「GOダナン」では無く旧名の「ビッグC」と運転手に伝えてしまった為、海へ連れて行かれる。
当然の如くタクシー代もぼったくられる。
・タクシーに懲りてgrabをインストールしようとするも、電話番号認証のSMSが全く届かず(友達の携帯はauのローミング)、アプリが使えない。ちゃんと海外SMSが届く設定に変更してもダメでした。
・GOダナンのフードコートで友達がフォーを食べようとした時、汁を派手に服にこぼす。私もタイミング悪くティッシュなどを持ち合わせていなかった。
ちなみにGOダナンの店内はバッグ持ち込み禁止で、ハンカチやらティッシュは遠い荷物預かり所に。
・私のフライトが17時で、友達は20時。その間友達1人の時間を送迎付きのspa予約していたのに、迎えの車が全く来なくて、敢えなくキャンセルに。そんな事ってあるの。可哀想すぎる。
・PCR検査結果はハノイトランジットの時に提出するものと思って空港へ行くと、ベトナム航空のチェックインカウンターで「陰性証明が無いとチェックイン出来ない」と言われる。そりゃそうだ。
慌ててタクシーで病院へ陰性証明を取りに向かおうとするも、タクシーの手配士みたいなオッサンに、近距離にも関わらず40万ドン払え!俺と運転手にそれぞれだ!と、極悪なボッタクリを披露された模様。
流石にタクシー怖くて乗れないということで、空港から病院まで往復歩いたそうです。
「昨日の今日で、何やってんの!?」と流石にそれは私も言ったのですが、タクシーが怖かったのと手持ちのドンがボッタクリに払えるほど無かったそうで。変な住宅街に迷い込んで怖かったそうです。
無事に帰国出来ただけで御の字な、友達の身に起こった不運パレードでした。