見出し画像

ダライ・ラマ法皇とグレタさんの話

先日、たまたまインスタグラムで情報を見つけて、ダライ・ラマ法王とグレタ・トゥンベリさんが出演するライブ配信を生で見ることができました。

日本時間ではお昼時だったので、画面をつけたままご飯の準備をしていたら、早めに接続したらしいダライ・ラマと司会の女性が話しているのが聞こえてきて、自宅のキッチンにいながらダライ・ラマの声をリアルタイムで聞けるって、何て贅沢…!と、くらくら。

テクノロジーって、素晴らしい、ありがたい!
そして、世界が今みたいな状況じゃなかったら、こんな貴重な機会がオンラインで開催されることもなかなかなかっただろうから、どんな風に見える時でもいいことも必ずあるなあと思いました。

ところどころ抜けながら見たので(それも贅沢)、科学的な説明のところはしっかり飲み込めていないのですが、「フィードバックループ」とか「ティッピングポイント」とかグレタさんがよく使っている言葉ってこういう意味だったのかー、と、勉強になりました。
そして、私達のほとんどが考えているよりも、地球はかなり危機的な状況なのだということがひしひしと伝わってきました。

私も、特にここ一年くらいで、生理用品を使い捨てから布ナプキンに変えたり、食器洗いを基本的に布巾とへちまスポンジに切り替えたり、自然な素材の長く使えるようになっている製品を買ったり、以前よりも環境に悪影響の少ない選択を何となく、自然にするようになってきています。

便利さや効率性よりも、周りの環境や命への影響を考えて選択する。
世界全体で優先順位を見直す流れになってきているように思うし、そうしなかったら、もうほんとうに危ないというところまできているのだろうと思います。

ダライ・ラマが「真剣に考えないといけない」と何度も言っていたのが印象的でした。

「今の状況を真剣に考えないといけません。こういう時、人は神様、仏様と、祈ろうとするけれど、問題を解決できるのは自分なのです。祈るのではなく、考えて、自分で行動しなくてはいけないのです。私たち人間がつくった問題なのだから、私たちが行動するのです」

グレタさんや科学者の人たちの、現状や見通しを分析、計算して、いろいろな概念を使って説明してくれる論理的な言葉と、ダライ・ラマの大きな流れをとらえた感覚に訴えてくるまっすぐな言葉が、まさに、思考とハートという感じで、その二つの声が互いの大切さを認識し尊重し合って耳を傾け合っているのがいいなあと思いました。

何が正しいか、どちらに向かうべきかを知っているのはハート。
物事を分析して、具体的な解決策を決めたり実行する力があるのは思考。
どちらも大切で必要なもの。

これまでの時代は、思考の声が強くて、ハートの声が無視されてきた感じがずっとあったけれど、流れは変わってきている、思考とハート両方が手をとり合って世界を創っていくことがまだできるんじゃないか、そんな希望も感じたセッションでした。

ダライ・ラマが最後にグレタさんに伝えていた言葉。

「オバマ元大統領にお会いした時、最後にお伝えしたことがあります。あなたは私よりも若い、だから、今、二人で話したような考え方を引き継いでいってくださいね、と。彼は、そうすると約束してくれました。そして今、あなたにもお願いしたいと思います。あなたは私よりも若い。だから、引き継いでいってください。人類としての責任を」

しっかりとうなずいていたグレタさん。

この言葉は、未来をつくっていく私たち一人ひとりに向けられた言葉でもあるのだと思います。

できることからでも、動かなくちゃね。

セッションの動画はこちら。

Cover Photo by Markus Spiske​

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?