見出し画像

自分の気持ち

会社の上司に退職の意向を伝えに行った。いろんな思いがあふれてきて、とても動揺している。ここに書き出してみることにする。

伝えに行く前はものすごく揺れてた。
・相手にどう思われるか
・引き留められたら、どうやって説得するか
・正直に気持ちを言ったら、また言い争いになってしまうのではないか
・用済みと思われたくない
・必要ないと思われたくない
上司には快諾して欲しいのか、引き留めて欲しいのか、混乱して自分で自分の気持ちが、すっかりわからなくなっていた。

退職のことを考えていた間は、いろいろな考えが次々に浮かび、頭がおかしくなりそうだった。同僚に告げるときにも、勇気が必要だったが、言ってしまったら、だいぶ軽くなった。だから上司に告げるときも、そうなるのではないかと思っていた。しかし、実際には異なっていて大きく揺れた。

『上司に言う=現実が動く』ということだ。同僚に話しているうちは、現実はまだ動いていない。どこかで現実味が湧いていなかった。

今まで、自分の人生を自分で決めたことがないから、ここまで揺れたのだろうか。いいや、何度か決めた経験はあった。だけど、そのときは、今回ほどは大きく揺れなかった。いままでは全て思いつき、深くは考えずに自分の中に答えがあった。「うん、そうする!」ってすぐに答えは出ていた。
・受験校を決めるとき
・仕事を決めるとき
・結婚すると決めたとき
・妊娠したいと決めたとき
・仕事に復帰すると決めたとき

今の仕事を辞めたいって思ってから数年かかった。最初に自分の気持ちを告げたときは、周囲から反対されたので、それを押し切ってまで辞める気力がなかった。辞めることへの不安が勝っていた。しかし、今回は同僚も、上司も意外なほどすんなりと「ああ、そうなんだ。」と言ってくれた。身構えていた分拍子抜けしたぐらいだった。

自分の気持ちが通って喜んでいいはずなのに、そこでまた不安に襲われる。本当によいのだろうか。そこにもまた、勝手な妄想が入る。
・周囲からどう思われるのだろうか
・途中で投げ出してと思われるか
・逃げたと思われたくない
・何がしたいのかわからない
・いままでなんだったの
などなど言葉が頭がよぎる。改めて自分の中にある「わたしは批判される存在」、「わたしは責められる存在」という基本設定が浮き彫りになる。

だれもなにも言っていないのに、浮かび上がる言葉たちは、結局は自分がいつも自分に言っていた言葉なのだと思う。頭の中の妄想が現実になっていく妄想。それが恐ろしくなってしまう。

万が一、だれかがその言葉を言ってきたとしても、自分の意志に従っているのだとしたら、気にならないはずだし、スルーできるのだと思う。

+++++++++++++++++++++++

それにしても、あんなに望んだ退職なのに、この時点でここまで揺れるとは予測以上だ。ということは、今後、職場を去る日まで。そして、去ったあとも、大きく揺れるのだろう。次々に波が押し寄せて自分が覆われてしまうだろう。

だけど、わたしはそんな自分を観ていたいと思う。「そうきたかー!!」と驚きと動揺を隠さずに、できるだけ自分と丁寧に向き合いたいと思う。そのための時間を作るために退職するようなものなのだから。

働いているときは、とにかく目まぐるしい毎日。息苦しい毎日。できるだけ、仕事の量を減らし、余裕を持って仕事をしていたはずなのに、自分と向き合うことができなかった。息をすることができなかった。自分を感じる隙間を持つことができなかった。

周りには人がいる。たくさんの人がいる。その人たちの発する言葉、行動、たたずまい、負のエネルギー、プラスのエネルギー。いろんなものをいつも感じてしまう。常にアンテナをはりめぐらしている。そして、それをキャッチして、自分の心が大きく反応する。そのときに自分の中に沸き起こった感情に自分が支配される。そのことに疲れてしまう日々だった。

常に周りを気にして、自分がどう思われるのかを意識している日々だった。「〇〇と思われたくない」「〇〇と思われたい」。そこには、一切「自分」は存在しない。他者に侵略されることを許している自分。

自分を一切出さずに。自分の中から湧いてくるものには常にフタをして過ごす日々。自分を抑えつけることにエネルギーを消耗する。なんのために、そこまでしていたのか。

本当の自分を隠す。本当の思いは感じないようにする。感情の揺れを抑えるために、全てのことに無反応。いつしか、「楽しい」も「うれしい」も「感謝」も何も感じなくなってきてしまった。笑顔は全て作り笑い。

おかしいな。こうしたらいいのにな。それは違う。やりたい。やりたくない。いろんな言葉をかみ殺した。どこにいっちゃったんだろう。あのかみ殺した想いたちは。外の世界に出して、表現して、成仏させてあげられなくてごめんと思う。外に出せなかった想いたちが自分の中で腐って発酵して、自分の中が淀んでいくのが、自分で感じられた。

頭の中には常にストレスホルモンが充満しているようだった。自分の中から分泌される物質で、自分の細胞を攻撃するという状態。自分で自分を大事にしたいのに、自分で自分を助け出したいのに、それができない。自分攻撃を止めたいのに止めることができない。完全に依存症状態。抜け出せない。

===============================
退職日までは、まだ日数があるので、連休明けはまた仕事に行く。いままで通りに働き続ける。だけど、「もう、〇〇するのは、これが最後なんだ。」そう思うと感慨深いものがある。

職場を去る日まで、できるだけ、自分の波動が高い状態でいたいと思う。お世話になったみなさんへの感謝の気持ち。自分の中にある他者への愛情。そして、自分と他者への信頼。わたしがわたしの気持ちを優先させたことを、みんな理解してくれる。わたしは、わたしの気持ちを否定しない。だれからも責められない。責められても、わたしだけはわたしの味方でいる。

書くことで、見えてくる。自分の中にあったもの。
書くことで、整理される自分の気持ち。
書くことで、ゆるやかになる動揺の波。

そして、また自分と向き合う。自分の中心を感じる。
自分の中にある「楽しい」や「ワクワク」を思い出す。

今日もお読みいただいて、ありがとうございます。
目には見えないけど、そこにいて応援してくださる方々に感謝です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?