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果哉屋無人直売所事件簿

私ことカナコは2年程前から
ちいさなちいさな 無人の野菜直売所を運営しています
ところがその無人直売に色々な事が起きて。。。。



さてさて先週の🚓案件なのですが
実は、うちのルールを守らないお婆さまに
非常にこちらは難儀しておりまして

〇おひとり様〇個を洗いざらい持ち去る
〇詰め放題をしてもお代を入れない
〇1,000円分くらいを持ち去って入れるフリをして5円
〇他のお客様に犯罪を匂わせる
〇他者を押しのけて取る
等々

決定的な証拠や確証もあまりなく
カメラの画像についても入れる(フリ)をしている事などから
決め手に乏しかったのですが

うちは集金箱が一番高価なため
破壊を避ける為実はマメに集金をしているんです


で、この方、何故か
お買い物をなさった後必ず
「お金いれたからね」と言う事をなさっていた

婆帰る→箱あける→

500円くらいのハズが何故か5円

人間誰しも間違う事はあるので
1回や2回ではうるさく言わないでおこう

→殆どお金を払わない行動を起こす
ほぼ持ち去りか、1円5円か になる

さて困った
仕方がないのでポスターを貼る(先日のtweet)
見ながら堂々とやるwwww→フゥ

先日、ついに彼女が来たので私も店に行く
他のお客さんもいたので
皆さんからのお金を直接私が受け取る

(これは珍しい事・大抵人間がいても箱へと言う)

彼女(以下婆)
茶封筒を出し小銭をチラチラと見る

婆「ぁ~、、お金ちょうどないわぁ、おつりある?」
カナコ「ないです」(食い気味)

箱に金を入れるフリをしようとするが
間にお客様がいてたどり着けず
他のお客様がサービス品を手に取る
婆「私も貰う権利あるよね!」

他のお客様を押しのけて奪うように取る
しかも3束
カナコ「お一人様1束なのでお守りください」
文句をいいつつ戻す
既に何故か背中にキャベツが入っているのを確認

婆もしぶしぶお金を手渡しする(300円)
(もってたんかいw)
丁度他のお客様が誰も居なくなる
「お婆ちゃん、ネギ、3束いるの?」
妹が欲しがってる等を聞く
葱を手渡す

で、本題を切り出す


「お金も返すね
背中のお野菜も、手持ちのお野菜も全部あげるから
もう、うちのお店に来ないでくれるかな」

婆、目を剥く

「あのね、うちはみんな
お金のある人もない人も小銭握りしめて楽しみにしてきてくれてるの、
ここはみんながワクワクしたいお店なの、
ルールを守らない人はうちには要らないの」

「うちはお金儲けでやってる部分が薄いの
だから安いの でもそれすら出してないよね?」

婆下向く

おっ、反省したのかな??

「お母さんがくるたびにルール違反していって
ちゃんとしてくれないかなってずっと思ってた
でもね、うちに色んな人が来るけど、
ルール守らないのは
お母さん「だけ」だったんだよね

年金生活の人も生活保護の人も来る
みんなたいへんなのは事実

でも、守らなかったのはお母さんだけ
わかる?」

下を向きぷるぷるする婆
やだなぁ、泣かれても困るなぁ、、、


婆いきなり覚醒

「ギャオオー買ったって言ってるでしょぉおお」

いや、お金入れてないし
こっそり何個も持ち去ってるよね?

「証拠があるなら出しなさいよ!!
カメラ!カメラの画像私に見せなさいよ!!」

あー、こいつたぶん、
お金を入れるフリとかしてるから
それでごまかせると思ってるんだな

あのねーお母さん
ここは私のお店なの、
私がお金払って借りてる場所で
権限は私にあるの
暴論かもしれないけれど、
私がカメラの画像を見せるか見せないかは
私の勝手なの
それにここに入る人を決めるのも私なの
お母さんは私の信頼を裏切ったから
もう来なくていいの、 かえってくれる?

それに犯罪者本人に映像を見せるとか
いつ証拠を破壊されるかわかんない行動をするわけがない

婆 私の顔にネギをなげつける

婆「こんなもんなんか要らんわ!」
カ「ならこないでね」
婆「いや、私は来るからね」
カ「じゃ、店やめますわ」

婆「許されると思ってんの!?」
婆「なにさまのつもりなの!?」

みんなが楽しく買い物する店を目指したのに
なんで私、犯罪者から脅されてるんだろ


婆「待って、私、ここがないと困るのよ」

カ「だったらさぁ、最初からちゃんと使えばよかったじゃない、、、
お買い物を楽しむんじゃなくて
なんでそんな変なほうを楽しむ事にしちゃったの」

婆「私を店に入れなさい!私は買うからね!」

カ「要らんわーーーー帰れぇえ!!」

(さすがに切れる)

大声で怒鳴られた婆たじろぐ

怒鳴られた際に婆後ろに下がり
地面の凹みに足を取られて転ぶ

カ「大丈夫ですか?」手をとろうとする

婆「ぁあああ、突き飛ばしたわね!コロサレルッ」

カ「ェェー??」

((どっかにあったなこのやり取り))

婆「警察、警察呼んでやるんだから!!」

カ「ソウデスカー」

婆、どこかへ消え

婆 警察を呼んだらしい←ぇぇー

婆、意気揚々と警察官を従えてくる

警察官2名 

若い方と年配の方

若い方が婆につく(チッ)

年配の警察官

「えーと、、、どういう内容なのか教えてもらえる?」

カ「私が教えて欲しいくらいですがwwwww」

ザックリ説明をする

警「ふんふん、なるほど、それは確証があるんだね?」

カ「他のお客様も見てますし、
実際彼女がお買い物した後の集金箱あけてるので
お金入れてないのは事実でしたし

名誉棄損になってはいけないので 
ざっくりしたポスター書いて警告はしておきました」

警「これがそのポスター、、、、、  似てるね

カ「お絵描きがんばりました!」

警「盗んだとかではなくてルール違反してるから
来ないで欲しいと言う表現もいいね」

カ「彼女に今回こないで欲しいと言う話も
他のお客様が引いてから話してますし
今回のお野菜も過去にもっていったお野菜ももういいです
ただ、他の方が見かけて嫌な思いをするのだけは困るのでそれだけです」

警「で、お金を返して、お野菜もあげると言った?」

カ「今回はさよならなので、もう十分かもですけど、
そのまま帰って欲しくて」

カ「暴論かもですけど、ここは私有地ですし、私の管轄の土地なので
彼女に立ち入って欲しくないと私が言えば
立ち入るだけで犯罪になると思います
できればそんなことをしたくないので
ご自身でやったことの意味をしっかり考えて欲しいと思って
いつも自分だけでは処理しきれない数を持ち去るので
たぶん周囲の人とかに配ったりしてるんだと思います
でも、ここを使いたいならもっと丁寧な付き合い方をしてほしかった
皆さんが高騰で困ってるから安いものを用意したりしてますし
うちがなくても他のスーパーに行ってくれればいいんですよ」

警「他のスーパーは

玄関出た瞬間に捕まるけどね」


まぁそうねwww



警「しかしさぁ、、、いまちょっと見たけど、何この金額
茄子が4本で50円?! ズッキーニも50円?!
僕、こないだ道の駅でズッキーニ150円で買って
いい買い物したーと思ったばかりなんだよ」

警「いやー、こんど嫁さん連れてプライベートで来るわ、
えーと、金・土・日ね?何時くらいからやってるの?」

違う取り調べになっておりますwwww

そこに若い警察官が来て

彼女が過去にピーマンの詰め放題でお金を払ってない事や
「今日」そのお金を払おうと思っていた事などを話してくれた

いや、今日ってwww

先日のピーマンの詰め放題で
周囲のみんなにこんなに詰めちゃったぁと見せびらかしておいて
お金払うのわすれたわぁともう一度、詰めに行ったと言うのを
他のお婆ちゃんズから聞いてたが

全く払ってなかったんかい・・・(汗)


若警「奥さん、いままで警察にそういう相談は?」

カ「この金額ですもん、しかも無人だし、(店を指す)」

店を覗き込む若い警察官

若警「うわ!なにこの金額!!(呆)ちょ、茄子この値段あり??」

警「だろ、俺も今、プライベートで来るわーって話してたとこなんだよな」

警「しかも間違えた事をアピールするために
わざと5円とか入れるらしいんだよな」

若警「なるほど、よくある手ですね」


それもしょっちゅうじゃ、わざとやってるとしか思われないのだが

カ「大体の方は小銭を用意してきてくれますし
ほんとに顔見知りの方なんかにはサービスもしてますし
350円なら300円でいいよとか、
はやく処分したい野菜などはおまけに出す事もあります」

警「なぁ、この小ネギなんかタダなんだってさ、
子供におもちゃのおみやげもあったり」

カ「来て下さることが一番助かりますし、
いきなり色んな物が入ってきたりすることもありますから」

「そのお母さんにも、背中におひとり様1個の南瓜を
10個入れられてても、おまけに3個あげたこともありますよ」

若警「なんでそんなことを・・・??」

カ「

だって、すんなり帰られると

シャクじゃないですか


少しは重い想いして難儀させたろかーとw

あとはこうしてよくしてくれてるのにと、
いつか自戒してくれればいいなと」

警察2名は目の前の偽善者の言葉にうんうんと耳を傾けている


お金がもっと欲しいなら
別な事をしている

あと、最初から

こういう想いを何度もするなら店は閉めようと思っていた

けれどもみんな私の意図をよく受け取ってくれて
楽しかったよ 嬉しかったよと
私にもその言葉を届けてくれた

他に荷物を預けてくれる農家さんも
野菜の問屋さんも

みんななにがしかの気持ちをもって

この小さな店を支えてくれている

みんなわくわくするためのちいさな店


それがうちの店だった

そんな事をかいつまんで話した

激昂する婆を警察官2名が引き離し
色々と言い含めてくれたようだった

婆は自分ですでに盗みを告白してしまっているし
私はそれらをすべて不問にすることで
もう再来店を断っている

若い警察官が近寄ってきてこういった

「なんかお婆ちゃん、ここが使えないなら困るってことで
今までの事を謝りたいと言ってるんだよ、いいかな?」

使えないと困る店なのに
なんで そんな関係の場所を今まで粗末に使ってきたんでしょうかね?

この店は信頼関係だけで繋がってる店で
その信頼を裏切ったお婆ちゃんはもう要らないです

さようなら お元気で
謝罪も要らないです

だって、チャンスはいつもあったじゃないですか

今、あなたに言われたから 警察が言ったから

じゃ謝罪すればなんとか とか

私が暴行したって話はどうしたんですか?

もういいです たくさんです

もう、これ以上 彼女がここを離れないなら

この店は閉店します もう二度とあけません」


少しも笑っていない私の顔を見て
若い警察官もさすがにそれ以上はすすめてこなかった


警察官はお婆ちゃんに言い含め
去って行った

「今度またプライベートで来るねー」


公務員さんはお金もらってんだから
お高いお店で買ってくださいwww

と言ったらさすがに失礼なので笑顔で見送るワタシ

婆はいつまでも「誤解を解かなきゃ」とか
ブツブツ言ってたようだが
そのうちに消えた

もう本気でこないで欲しい



今度来たらあら塩をスコップで撒いてやろうと思う



おわり


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