ベーゼンドルファーインペリアルという楽器
昨日行われたピアニスト渡邊智道さんのソロリサイタルでは、ベーゼンドルファーというピアノが使用されました。
ベーゼンドルファーは、オーストリアに所在するピアノ製造会社ですが、今はヤマハの完全子会社らしいです。
大分市のこのホールに置いてあるベーゼンドルファーは、普通のピアノよりも9鍵多いです。
そして、このように黒く塗られており、「インペリアル」と名がついています。
演奏会の前日に智道さんにお会いした時、「戦車のような音がする」と仰っていました。
調律によって、ハンマーの位置を上げてもらって、そういう音が出ないように調整してもらったそうです。
でも、このピアノは、普通のピアノより多くの低音部分の弦が張られているので、普通のピアノよりも低音がすごく響きます。
その名の通り「威厳のある音」が鳴ります。
ガンガン弾くと、戦車のような音がするのだと思います。
智道さんの演奏会においても、いつもより低音がよく鳴り響いていました。
ですが、嫌な感じではありませんでした。
皇帝のような凛とした低音、チェロのような穏やかな低音、時には雷のような低音、いろいろ楽しむことができました。
智道さんは、ところどころアレンジを加えられ、本来楽譜には書かれていない、黒く塗られている鍵盤も弾いていたようです。
とても格好良い響きでした。
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