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変なシリーズ:「不思議な家と僕がオバケになるまで」第二十二話

【前書き】

皆様、お疲れ様です。
カナモノさんです。

「悪魔と青年が紡ぐお話を、シリーズとして書いたら。」
二十二話です。あ、昨日の続きです。

少しの間でも、お楽しみ頂けていることを願います。


【不思議な家と僕がオバケになるまで】第二十二話
「悪魔コンシェルジュ②」

作:カナモノユウキ


《登場人物》
・きつね 心の悪魔「アコ」と共に過ごしている青年。
・アコ  元夜更かしの悪魔、現在は心の穴を埋める心の悪魔としてきつねに寄り添っている。
・オバケ きつね達が度々見かける方、多分女性。

それにしてもですよ、あのコンシェルジュさん…何か僕好きだったな。

「あの…コンシェルジュさん、この階の空き部屋の状況を教えてもらえないですか?」
『ご来館ありがとうございます、不思議の家のご利用は初めてですか?』
「あ、昨日から滞在しています。凄いですねココ…広さもそうですけど、お店とか部屋がどこも個性的で。」
『ここは彼のソロモン72柱の方々が暇つぶしに建設している建物の中でも最高峰の建物ですので。』
「暇つぶし?…凄い暇つぶしですね、しかもそこに住んでもいいって。やっぱり自由ですねここは。」
『そうでしょうとも、悪魔のイマジネーションと人間からのインスピレーションが織り成すカオス!それがこの不思議の家の際たる所以というもので御座います。』

…正直もう頭の中がバグっていたんですかね、普通に受け入れていましたよ。〝ソロモン72柱〟ってワード。
だってよくライトノベルとかアニメとか、ドラマなんかにも出てくる存在ですよ?
その方々が家を建てているって…考えもつかない段階で、多分カオスなんですよね、初めて使いましたよカオスって言葉。

「まぁ!そういうこったな!もしかしたらどっかにソロモンの誰かに会えるかもしれねーんだぜ?スゲーよな!」
「何でアコが得意げなのか分からないけど…そうなんだ。」
『そうでございます、まぁ人間で言う所の〝サクラダファミリア〟みたいなものですかね。少々長話が過ぎましたね、空き部屋の確認でしたでしょうか?現在の49階での空き部屋は4部屋で御座います。
それぞれ〝バスの部屋〟〝線で区切られた部屋〟〝タイムマシーンの部屋〟〝郵便局の部屋〟でございます。』

あの時不意に思ったんですよ…何で下の階にはこのコンシェルジュさん居なかったんだろうって。
だって、居たら部屋を一つ一つ確認して回らなくてもいいし…でも、回るんですけどね。…楽しいから。


「…どれも癖が強そうですね。アコは気になる部屋ある?」
「俺様はどの部屋も面白そうだから覗くだけ覗きたいな!〝線で区切られた部屋〟って意味わからねーしよ!」
「確かに…じゃあそれぞれ見て回ろうか。あ、コンシェルジュさん色々教えて頂きありがとうございます。」
『いえいえ、宜しければコチラをお持ちください。〝不思議の家探検セット〟でございます。内見に役立つアイテムが幾つか入っておりますので。では、楽しい内見探検をごゆっくりお楽しみくださいませ。』


オバケさんは貰いました?コレ、〝不思議の家探検セット〟ってヤツ。
これには何度も助けられましたし、現に今も助けられている。

戻ったら、コンシェルジュさんに感謝を言わないといけませんね。
ちゃんとまた、〝ありがとうございます〟って。





続く


【あとがき】

最後まで読んでくださった方々、
誠にありがとうございます。

毎日ね、この物語と向き合っているのですが。

日に日に思う…行ってみたい。
まぁそう言ったことを考えて書いているから当然なんですが。

憧れなんですよ、回りつくせない程のお化け屋敷とか。
安全だけど危険な迷路とか。

映画で言えば「学校の階段」とか「メイズランナー」とか。
あ、メイズランナーは危ないか。
4んでるし。

では次の作品も楽しんで頂けることを、祈ります。
お疲れ様でした。

カナモノユウキ


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