見出し画像

コミュニティマネージャーこそメンタルケアを大事にしていきたい

みなさん、こんにちは。
パラレルコミュニティコーディネーターの岩田かなみ(@kanamin823)です。
フリーランスのコミュニティマネージャーをしながら複数のコミュニティの運営や場づくりを仕事にしています。

私が相方のあづあづを毎週開催してるライブ配信、かなみん&あづあづのコミュニティフィーカの5/21はちはるんこと福井千春さん(Veap Japan株式会社 代表取締役社長 / EAPコンサルタント)にゲストに来ていただき、コミュニティマネージャーのメンタルケアについてお話しをしました。
コミュニティマネージャーこそメンタルケアが大事なのでは?という最近の私の気持ちにぴったりな内容だったので、千春んとお話しした内容を含めて私の考えを交えてお伝えします。

コミュニティマネージャーこそメンタルケアが必要

どんな業界だって、どんな仕事だって大変なことやストレスを抱えることはあると思いますが、みんなの居場所を作るコミュニティマネージャーだからこそ、明るくポジティブでいたいし、心理的安全性のある場所を作りたいと振る舞う反面、誰にも相談できない気持ちがあるのではないかと感じています。

実際に私が感じたコミュニティマネージャーあるあるなストレスをあげてみると

・ワンオペなど限られた人数で回すため業務量が多岐にわたり、タスクと経営面など様々なプレッシャーを抱えている
・みんなに気を遣い過ぎて自分が楽しめない時がある
・自分のことより他人を優先してしまう
・理想と現実のギャップの差を感じながら目の前の会員さんを大事にする姿勢は保たなければならない(しんどい時でも大丈夫なふりをしてしまう)
・新しい職種のため同業者が少なく、ナレッジシェアやノウハウが少ない
・1つ1つの自分の発言や行動が後から気になってしまって引きずる
・みんなにとって心地よい場をつくりたいけど、自分自身が本音でしんどいといえる仲間が身近にいない
・ハイコンテクストな調整業務のやり取りを求められて板挟みになる
・オンとオフの境目があいまい

もちろん、私の場合は自分で選んだ仕事としてコミュニティマネージャーをしているので、何事にも代えがたいやりがいや充足感があります。
それでも、こういった課題を抱えていたり、バイオリズムの変化や日々ちょっとしたことで落ち込んでいることもあります。
将来の夢や日々の幸せもあり、『落ち込んだりすることもあるけど、私は元気です。』みたいな状態が続いているような。
だからこそ、良い場づくりをするためには、まず自分の心身が健康である必要なんじゃないかなと思います。
それが頭ではわかっていても、自分のことより他人のことを優先しがちなのがコミュマネの性分なのかもしれないと感じています。

自分の気持ちに気付いて、行動してあげること

コミュニティフィーカのゲストちはるんは会社員時代にイベントの企画運営や大阪にあるTHE DECKというコワーキングスペースでコミュニティコーディネーターも経験したことがあるコミュニティ運営の経験もある起業家。
メンタルヘルスの事業を営み企業でカウンセリングをされています。
そんなちはるんに聞きたかったことが、コミュマネのセルフケアについて。

セルフケアの方法は人それぞれ。でも1つ言えることは、自分の気持ちに気付いて、行動してあげること。
自分の気持ちに気付くというのは、ちょっと今日体調悪い、やや不調やな、ということ。だったら今日絶対やらないといけないいけないこと以外は日付をずらすなど調整すること。でも、気付いてないとそれができないんです。
自分の気持ちに気付くには、まず「のどが渇いた」「トイレに行きたい」に気付くこと。今「のどが渇いた」と思ったら何かしてほしい。
特に、今はリモートワークになって会議と会議の間に休みがなくてそこをないがしろにしている人が多いかもしれない。
まずはここができるようにならないと次のステップにはいけない。

‟え、そんなこと・・・”って思われるかもしれないけど、できないことが多い。コワーキングスペースで話が盛り上がっているときに「ちょっとトイレ行きたい」が言えなかったりなんて、しょっちゅう。

ご飯を食べる回数、時間も一般的なルールに縛られないこと。2祝でもいいし、お腹が空いたタイミングでバナナを食べたっていい。でも、自分の気持ちに気付いたら行動してあげること。トイレに行きたかったら、別に「トイレ」と言わなくたっていい。「ちょっとすいません」「5分で戻っていきます」と言って行けばいい。
コミュニティマネージャーは人のお世話をお世話をすることが多いから自分のことを置きざりにしがち。だから基本のところをちゃんとしてあげてほしい。

そう言われてみて、大きい悩みを抱える前に小さい我慢をしていることが多いことに気付きました。


有給休暇だって使っていいし、それも詳細に言う必要もないし「ちょっと家の用事で…」と言ってジェラピケ(ジェラートピケ)もこもこで映画を見てもいい。自分のことを大事にしてあげて、月に1回くらい休むことだって問題ない。

気疲れしてちょっとした目に見えない疲労が蓄積されていることが漫然とした倦怠感やある日突然どーんと来てしまう落ち込みにもつながったりする。
会社員時代、土日より平日に休んだ時の方がなぜか特別感があってゆったり過ごせたのを思い出す。

コミュニティマネージャーの人にお伝えしたいことは「交流会に全部でないこと」実はその交流会に1時間出ても最後まででてもその効果って同じだったりする。
途中で抜けるのは難しいと思うかもしれないけど、最初に「今日は1時間で帰るので」と言っておくと帰りやすくなる。流されるんじゃなくて、全部自分で決めて自分でコントロールすること。

交流会はついつい楽しくて最後までいる私。最近では誰よりも先に酔ってることも。でもきっと自分の心や体の状態を知っていたら、切り上げられる日もあるかもしれない。
大事なことは、自分で決めて自分でコントロールすること。
それが知らず知らずのうちに、自分より誰かのためになってコントロールができなくなっているのかもしれません。

でもそれは悪いことじゃなく、コミュニティマネージャーとして目の前の人のことを大切に思う気持ちが強いからこそなんだと私は思います。

目の前の人を大事にするように、自分のことを大事にできたら、もっと自分もみんなもハッピーかもしれない。そう思うようになり、コミュニティマネージャーこそ、メンタルケアが必要だと感じるようになりました。

自分のことを大切にする方法に出会ってみる

メンタルケアについて興味を持ち始めた私が勉強しているのが、NVCとメンタルモデルです。

NVC(Nonviolent Communication)とは、アメリカの臨床心理学者マーシャル・B・ローゼンバーグ博士によって体系化された、自分の内と外に平和をつくる「つながりの質」を築くスキルと対話法です。共感的コミュニケーション・協働コミュニケーション・思いやりのコミュニケーションなどとも呼ばれています。(NVC Japanより

「メンタルモデル」は、合同会社CCC 代表の由佐美加子が、様々な組織開発の知見と経験をベースに独自開発した「個人と組織の意識進化」のアプローチです。誰もが無自覚に持っている「自分は/世界はこういうものだ」という人生全般の行動の起点になっている信念・思い込みのことです。(ザ・メンタルモデルより

自分の気持ちに気付くためのNVC、さらに自分の気持ちの深層にあるものに気付くメンタルモデル、としてこの2つのアプローチから自分を知り、より良い関係を作りたいと、勉強会に参加したり、感情日記をかいたり、小さいことから取組んでいます。
今まで「モヤモヤ」や「憤り」の矛先が相手に向いていたのが、自分の問題として扱えるようになりました。
‟~のせいで困っている!”というものはなく、全ての感情は自分に原因があり、自分のニーズが満たされてないから、信念・思い込みが働いているからと気付けるようになりました。
そうすることで、表面に起きている事象や困りごと自体は変わらなくても「私は私のできることをしよう」と気持ちを切り替えることができるようになってきました。見たくない自分の側面に触れることにもなりますが、前よりも少しだけ、自分を知って、自分に共感するという感覚を得ることができるようになってきました。それだけで、起きてることは変わらなくても、嬉しかったりします。自分のことを大切にする感覚に出会えました。
それが、流れるのではなく、自分でコントロールするということなのかもしれません。

NVCやメンタルモデルについては、私がコミュマネとして尊敬するコワーキングスペースCo-baを展開する株式会社ツクルバの代表取締役ファウンダー の中村 真広さんの「自分とつながる。チームとつながる。: エモーショナルなつながりがつくる幸せな働き方 」にも書かれているので、もしご興味のある方にはオススメです。

NVCやメンタルモデルを絶対化するわけではなく、コミュニティマネージャーとして働く人がそれぞれにとってのセルフケアの方法を見つけることができるといいなと思っています。

それは、私がコミュニティに可能性を信じ、コミュニティマネージャーという仕事にやりがいを感じているからこそ、この仕事を自分自身がライフワークとして続けていきたいし、もっと色んな人と分かち合いたいと思うからです。

コミュニティマネージャーがゆるく繋がり情報交換や悩みを共有するグループをつくったのもそれが理由です。

人に出会って、自分に気付く

以前、こちらの記事でも同じフレーズを書きましたが、人に出会うからこそ、自分に気付くことができるのだと思います。
ちはるんが教えてくれたようにまずは体の欲求に気付いて行動に移すこと、そして人との関係で心が動いたときは自分に気付くチャンスです。

コミュニティマネージャーこそメンタルケアを大事にできるようにまずは自分がより自分を深めることを取り組んでいきます。

👋かなみん&あづあづのコミュニティフィーカでNVCのイベントを開催中(不定期)

\自分への気付きを忘れないようにちょくちょくつぶやいています/


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?