オッペンハイマー鑑賞

今日は「オッペンハイマー鑑賞」というテーマの文章を書きたいと思います。

昨夜、映画館でオッペンハイマーを観てきました。

3時間を超える映画ということで、観る前に水分をなるべく摂取せずに、そして、直前にトイレに行って映画に臨みました。

オッペンハイマーとは、原子爆弾の開発の父と言われた科学者であり、本作では、彼の視点から原子力爆弾の開発の過程やそれによって起こる彼の心の変化、そして、苦悩が描かれてます。

本作はテネットやインターステラー、インセプション、ダンケルクなどを手掛けたクリストファーノーランが監督を務めております。

彼の作品を観たことがある人なら分かるかと思いますが、映像や音に大きなインパクトがあって、そして、多くの作品が壮大で簡単には理解出来ないような創りになってて、観るのにかなりの集中力擁します。
しかし、別の言い方をすると、映画館で観るのに適した作品が多く、こんな素晴らしい映像や迫力のある音の作品をたった2,000円足らずで観れるのは最高です。

オッペンハイマーは、広島や長崎に投下することになるB-29の開発に成功するんですが、当時の社会状況や価値観からすれば、アメリカからすればそれは賞賛に値することであって、実際に原爆投下が国民に伝えられると、アメリカは歓喜に沸きます。
まぁ、私もいろんな戦争映画を観てきましたが、もう80年以上前のこととは言え、このアメリカの歓喜のシーンは胸糞が悪かったですし、やるせない気持ちになりましたね。

あと、オッペンハイマーも原子爆弾をつくろうと思って科学者になったわけでもなく、戦争が好きでもない人間なのでしょうが、色んな流れのなかで原子爆弾の開発をすることになり、それが後々彼を苦しめることに繋がります。

まぁ、基本的に人間には常識とか倫理とか、人の痛みがわかる心とかがちゃんと備わってますから、何十万人もの人間を殺傷するって、冷静に考えたらそれがどれだけ自分を苦しめる行為なのかはなんとなく理解は出来ると思います。

この映画の素晴らしい点は、当時の原爆開発の過程の様子を伝える「ヒーロー」としてのオッペンハイマー、そして、高齢になって、社会的にもボロボロになっていく苦悩や葛藤を抱える「過去のヒーロー」であるオッペンハイマーが交互に出てくるように描かれいるところだと思います。

そうすることで、彼の人生の「光と影」が明確に炙り出され、戦争や原爆の無意味さや残酷さがこちら側にしっかりと伝わってきます。

とにもかくにも、当時の戦争の様子を少しでも知ることは重要だと思いますので、この映画を観る人はなるべく劇場で観た方がいいでしょう。

映像のリアルさ、インパクトから戦争の悲惨さが伝わってきます。

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