消費者金融ずるずる日記 (日記シリーズ)

今日は「消費者金融ずるずる日記 (日記シリーズ)」というテーマの文章を書きたいと思います。

TSUTAYAの新刊エッセイ棚で何気なくこの本を見付け手に取って読んだところ、かなり面白かったので紹介したいと思います。

ディックという消費者金融で長年働いていた著者がそのなかで出会ってきた人々やエピソードを書き綴ったエッセイです。

正直、まともな人や多くの人は消費者金融とは縁がない生活を送っているかと思いますが「なんらかの事情」によって、それに頼らざるを得ず、それを利用する人も一定の割合でいるのがこの世の中です。

消費者金融からお金を借りて真面目に返す人がいる一方、お金を借りたまま返さない人、お金を返す意思があるのかないのか分からない言い訳ばかりする人、お金を借りたまま逃げる人なんかが出てきて、そういう人たちのエピソードがおもしろいです。

ビジネスなので貸したお金は回収しなければならないのは当然とは言え、相手は消費者金融からお金を借りるような「切羽詰まった人」ですから、回収するのも一苦労。
また、ディックは中小の消費者金融なので、大手の消費者金融から既にお金を借りてるような人や大手の消費者金融でもお金を借りられない人がやってくる「最後の頼みの綱」みたいな場所。
つまり、まともじゃない人や金銭感覚がズレまくってる人が顧客なので、かなりキツイ仕事だと言えます。

お金を回収すべく家に行くと、すべからく庭が荒れてたり、家のなかがゴミ屋敷になってる人ばかりだそう。要するに、「管理」が出来ない人ですね。
そして、お金の回収で取り立てに行けば、近所の目を気にしてお金を払う人もいれば、開き直ってしまう人まで、、。

意外とお金を持ってても消費者金融に頼る人なんかもいるそうで、「即金ニーズ」って意外とあるんだなと思ったり。

とにもかくにも、自分の身近には絶対にいないような種類の人たちが次から次に出てくるので、かなり面白かったです。

社会って、ほんとに多様な人、色んな状況の人達が暮らしてるんだなぁとつくづく思います。

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