年輪経営という本を読んだ感想

今日は「年輪経営という本を読んだ感想」というテーマの文章を書きたいと思います。

長野県で寒天を作っているメーカーの社長さんが書かれた本です。

文庫本でさらっと1時間くらいで読める本ですが、中身はとても濃い内容になっております。

この社長である塚越さんの考え方にはハッとさせられました。

TOYOTAの豊田章男会長もこの社長の考え方を経営に取り入れているくらい、いろんな経営者の方に影響を与えている方です。
多方面から講演会の依頼が舞い込むほど、経営者として優れた視点や素晴らしい考え方を持った方です。

この本のタイトルにもなっている年輪経営とは、木の年輪のように、会社の売上は時間をかけてゆっくりと伸ばしていけば良いという考え方だそうです。

急いで売り上げを伸ばしても良いことはないと断言されてます。
寒天を全国展開できるチャンスを頂いたときにも、敢えてそれをお断りし、地道に売上を伸ばすことを目指したそうです。

そんなことよりも社長は社員を幸せにすることにお金を使い、知恵を絞っているそうです。
実際に、ここの社員はものすごく真面目に仕事に取り組むとのこと。

社長は言います。
人はなんのために働いているのか。
それは、幸せになるためです。
では、売上至上主義に走っている会社の社員は果たして幸せなのか?
売上を伸ばす為に疲弊してしまっては、社員の幸せは遠のいてしまいます。
だから、年輪のように売上は少しずつ伸ばせばいい、と。

あと、そのほかに素晴らしいと思ったのは、取引先にもちゃんと儲けてもらうことを意識しているところですね。ここを強く意識してるかどうかはとても大切で、このバランスがおかしければ長期的に良い関係を続けることはできません。これは、人間関係と一緒ですね。

あとは、オフィスを綺麗にすることや地域社会に貢献し、地域から愛されることを大事にしようとしているところ。これも素晴らしい。

常に、幸せになることを第一に考える経営。
そして、何よりも信用を大切に考える経営者。

こんな会社が業績が伸びないわけがありません。事実、業績は何十年も右肩上がりだそうです。
こうやって、口コミがどんどん拡がって新規のお客さんが増えていってるんだと思います。

この本はほんと良かった。


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