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就農までの長い道のり

震災により都会の脆さを知り、島で農家になることを夢見てから約10年。
周りの人にはムリだムリだと言われ続けました。
それもそのはず、田舎暮らしさえしたことがなく、工業の街で生まれ育った僕は農業の「の」の字も知らないど素人。
それでも「幸せな生き方はこれなんだ!」と信じ、ガムシャラに突き進みました。

心が折れかけた日々


移住して農業バイトを始めても何もかもが初めての作業。
今まで使ったことない筋肉を使い毎日筋肉痛。
何にも出来ない自分に凹みながらも、何でも出来る島の方たちに助けていただきながら今の自分が存在します。
まだまだ一人前と言われるには早いのですが、これまで闘い抜いた自分に自信を持って頑張っていきたいと思います。

農業の師匠から教わった言葉

僕が牛を始めた当初、牛飼いの師匠から教わった素敵な言葉が今も心に残っています。
「百姓って言うのは、百個の名前を持ってる、つまり百種類の仕事を一人でこなす人間のことや。」

僕は農業を間近で見たことも無かったくせに、勝手な農業のイメージから農家に憧れを抱いたんですが、実際に経験を積むうちに「農業って思ってたんと違うかも」と感じ始めていました。
師匠に出会うまでは。

と言うのも、多くの農家さんは、僕の農業への憧れを語っても「変わってるねー、都会で働いた方がいいのに」って言うんです。
でも師匠は違いました。
誇りを持って農業に取り組み、僕の農業への想いも大事に受け止めてくれました。
僕が農業を続けていけるのは、間違いなく師匠の言葉「百姓とは百種類の仕事を一人でこなす人間のこと」があったからです。

先輩として言えること


これから農業を始めたいって方も多いと思いますが、そんな方に「諦めなければ夢は叶う!」なんて無責任な言葉はかけたくありません。
僕からかけられる言葉は、「どうなっても良いぐらいの覚悟を決めたら、どうにかなる」。

この先の人生も、どうにかして楽しく生きたいと思います!

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