【本との出会い50 】 ~牧子、還暦過ぎてチューボーに入る~「食は命」を知らしめる本。旬の自炊を楽しもう。

ふと、書店で見かけて思わず購入してしまった本。
めずらしく、数日かけて、ちまちまと読んでました。

特段、大きな感動というわけでもないですが、内館牧子さん、秋田ゆかりの方が食についてお話しているのは、とても身近に感じます。

もともと、お母様が秋田の土崎の方だったとか。
私の母の実家も土崎、私も幼少を土崎で過ごしたので、母の料理の味を思い出しながら読むことができました。

いろんなレシピが、しかも簡単に紹介されています。
写真やイラスト付き(本文には良いイラストあります)ではない、言葉だけのレシピです。
でも、どれも簡単です。難しいと自炊が続きませんからね。

健康と結び付けて考えていらっしゃいますが、無農薬やオーガニックを推奨するでもなく、インスタントや加工食品も、気にしないで食べましょう、というのがとても楽です。

そして、一番は、「食とはなつかしさ」。

「懐かしい」という気持ちが、「美味しさ」を増幅するのだ、と。

この言葉が妙にうれしく、そして、幼少からの自分の人生の中で出会った、味わった食べ物たちと、その風景、作ってくれた母親や叔母とかを思い出して懐かしくなる、そんな本でした。

さて、自分なりのなつかしさを羅列しようと、幼少からこれまでの記憶に残る「美味い物」「旬のもの」をたどってみました。
まずは、その羅列から書いてみます。

1.春の旬と懐かしい食べ物たち。

  • 「ばっけ味噌」をリクエストして他界した父。ガンで闘病、いよいよ食も厳しくなったときに、「ばっけ味噌が食べたい」と。急いで親戚に作ってもらい、病院に持っていき食べさせてたら、うれしそうでした。あんなに酒のみだった父が、最後に「ばっけ味噌」とは意外でした。※ばっけ味噌とはふきのとうと味噌を甘しょっぱくした料理です。

  • 学生時代の長屋で自炊した料理たち。とくに、醤油と鰹節の味付けでただ焼いただけの野菜炒めの味。たぶん、炊飯器に保温がないため、いつでも炊き立てで食べていたことが妙に美味い食事に記憶している原因かと。春からはじめた自炊。だから自炊は春の記憶です。

2.夏の旬となつかしい食べ物たち。

  • ボダ(塩辛い塩サケ)の湯漬け。塩を拭いているような塩サケをほぐして、ごはんに乗せて、お湯をかけただけのごはん。暑い夏、エアコンなどない時代、かなり食が進んだ記憶です。

  • キスの天ぷら。近くの漁港から小さな漁船に乗ってキス釣りに。釣れる場所で釣るからむちゃくちゃ釣れるわけで。それを母たちが天ぷら、フライにしてくれました。何十匹も食べたと思います。ビールが飲める今、また食べたい。最近、キスも海に減ったと聞いています。

  • 牛タンシチュー。夏祭りで叔母の家に招かれると、3日がかりで作ったというタンシチューが。もうこれ以上ないような、もう明確に舌が記憶した料理です。ハレの料理です。

3.秋の味覚

  • ジンギスカン。「なべっこ遠足」の文化で晴れた日にかまどで料理する楽しみがありますが、なぜか、ジンギスカンの味を明確に覚えています。外で食べるジンギスカン、本当に美味しかった。今のようにラムではなく、マトンの臭みが私は嫌いではありませんでした。最近、マトン、見かけなくなりました。

  • 栗ご飯。栗がいたるところでとれたり、もらったりするので、母が栗ご飯を炊いてくれました。なんか、それにゴマ塩かけて食べた記憶があります。最近、栗ご飯なんて食べることもなくなりました。栗の皮むきってまあまあ面倒ですから。

4.冬の旬と懐かしい食べ物たち

  • グラタン。なぜか、母が作ってくれたグラタンを思い出します。当時はまだオーブン、オーブントースターなど一般的ではない中で、グラタン皿を買って、マカロニやホワイトソースで作ってくれました。パン粉をかけてそれが焦げた匂いと、バターの味を覚えています。

  • キンキン。大晦日に1匹食べてその美味さに驚いたキンキン。今は高価でとても手が出ない魚。当時もかなり高かったけど、大晦日、お正月のハレの一品だったのでしょう。

5.ロイヤルホストの料理たち


学生時代、ロイヤルホストでバイトしていました。ファミレスの代表格です。
普通に食うと、まあまあ高級路線なロイホ。
従業員は、「従食」(じゅうしょく)と言って、食事が3割で食えました。料理を覚えてもらうという教育の一環でもあったのでしょう。
それでも、時給より高い食事メニューは、なかなか選ぶことができませんでした。
その中で、特に記憶にあるのが「ラムステーキ」。
酸味のあるステーキなのですが、かかっているオニオンソースも絶品。それに手が出しやすい価格だったと記憶しています。

しかし、検索してもなかなか出てきません。
もう40年近く前のことですからね。
もう一度食べたい。

ちなみに、chatGPTに頼んだら、こんな感じです。

申し訳ありませんが、私(ChatGPT)は画像を表示することができません。しかしながら、ロイヤルホストの公式ウェブサイト(https://www.royalhost.jp/)にアクセスすると、メニューからラムステーキの画像を見ることができます。また、検索エンジンで「ロイヤルホスト ラムステーキ 画像」と検索すると、他のウェブサイトに投稿された画像を見ることができるかもしれません。

意外と、使えませんね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?